2月。
それでも、今週末のカレッジラクロスは「プレーオフ前哨戦」と呼んでもいい熱量だった。

ランキング上位同士の対決、前年王者の初陣、州内ライバル決戦、そして1万人超の大観衆。
どのカードも、それぞれに物語があった。

今回は、今週末の主要4試合を“流れ”として振り返る。


シラキューズ vs メリーランド

10,159人が揺れた、今週末最大の一戦

 

 

 

 

Syracuse Orange men's lacrosse とMaryland Terrapins men's lacrosse。

舞台は屋内施設である JMA Wireless Dome。このドームは最大約49,000人規模のキャパシティを持つ巨大施設だが、屋内ゆえに音が逃げない。10,159人の歓声が天井で反射し、ゴールのたびに重低音のように押し寄せる。屋外の1万人とは別物だ。ここでは観衆が“雰囲気”ではなく、圧力になる。

 

2月の試合としては異例の規模だ。間違いなく、今週末一番のゲームだった。

序盤からドームの空気は張り詰めていた。
シラキューズが先制、フェイスオフを取り返し、さらに追加点。
いわゆる“make-it-take-it”の連鎖が起きると、会場は爆発する。

Joey Spallina が前半だけでハットトリック。
得点力だけでなく、空間の使い方、ボールムーブ、そして“ここで決める”という嗅覚が際立っていた。

メリーランドは若いメンバーが多く、アウェーでの大観衆という状況は簡単ではない。それでも第3Qには粘りを見せ、フェイスオフで流れを作り、点差を詰める時間帯もあった。

だが、追う展開でのドームの圧力は想像以上に大きい。
シラキューズは「追う側」から「追われる側」へと立場が変わったチームだが、その自覚がプレーの端々に見えた。

2月とは思えない完成度。
王者の風格を感じる勝利だった。


 ペンステート 13-7 プリンストン

“me”から“we”へ

 

 

Penn State Nittany Lions men's lacrosse がPrinceton Tigers men's lacrosse にアウェーで快勝。

前週、室内でヴィラノバに敗れたペンステート。その敗戦が、はっきりとチームを変えた。

「me ballではなく、we ballへ。」

第1Qで7-1。オフェンスは共有され、守備は“ひもで繋がれたように”連動した。個人技ではなく、役割の重なりが相手を圧倒する。守備陣の連動性は特に印象的だった。ヘッジ、ローテーション、クリアの意思疎通。
一人が動けば全員が動く。敗戦をどう使うか。その答えを見せた試合だった。


🕷️ リッチモンド 18-12 バージニア

もはや“番狂わせ”ではない

 

 

Richmond Spiders men's lacrosse がVirginia Cavaliers men's lacrosse に堂々の勝利。

以前なら「アップセット」と呼ばれただろう。
だが今は違う。

リッチモンドはNCAAトーナメント勝利を経た、成熟したトップ10チームだ。

Aidan O’Neilの決定力、
7連続得点で流れを一気に掴むオフェンス、
そして18セーブの守護神。

特に印象的だったのは、相手を“待つ”のではなく、自分たちから主導権を奪いにいく姿勢だ。

州内ライバルに対し、明確に力で上回った。
これは自信を通り越して“確信”の勝利だった。


コーネル 11-10 UAlbany

王者の苦しい初陣

 

 

Cornell Big Red men's lacrosse がUAlbany Great Danes men's lacrosse を辛くも振り切った。

前年王者にとって、シーズン開幕は常に難しい。
研究され、分析され、挑戦を受ける。

残り1分の決勝弾。ラストショットを止めるセーブ。

派手さはない。だが“勝ち切る”力は健在だった。

新しいアイデンティティを模索しながらも、最後はハードハットの精神に戻る。
それがコーネルらしさだ。


 ホプキンス 13-7 ロヨラ(チャールズ・ストリート・ライバルリー)

Johns Hopkins Blue Jays men's lacrosse がLoyola Greyhounds men's lacrosse に13-7で勝利。
シリーズ通算51勝目、対ロヨラ3連勝。

勝因は明確。

  • 試合開始直後に5点リード

  • クリア成功率:ホプキンス100%(19/19)、ロヨラ66%(16/24)

  • ロヨラはクリア失敗8回

1stミッドフィールド陣が爆発。
Brooks English(1G4A)、Chuck Rawson(3G1A)、Matt Collison(3G)で合計12ポイント。
9得点がアシスト付きと、ボールムーブも良好。

一方で第4Qのターンオーバー7回は課題。
さらにFOのJoe Hobotが足首を負傷(12/20)し状態は未定。

ロヨラはMason Cookが3得点、GK Max Watkinsonは14セーブもリバウンド処理とクリアが響いた。


ジョージタウン 12-9 ペン

Georgetown Hoyas men's lacrosse が初戦を勝利。
Rory Connor(7G1A)、Liam Connor(5A)の“コナー兄弟”が主役。
第3Qの4連続得点で流れを掌握。


ブラウン 10-8 フェアフィールド

Brown Bears men's lacrosse が接戦を制す。
FO Henry Brayerが11/18と安定。
Ivyにとって価値あるRPI勝利。


リーハイ 14-13 ミシガン

Lehigh Mountain Hawks men's lacrosse が開幕5-0ランで主導権。
終盤逆転を許すも再逆転で勝利。
速い立ち上がりが今週のテーマ。


セントジョセフス 11-9 ヴィラノバ

Saint Joseph's Hawks men's lacrosse がNo.16撃破。
第1Qで8得点の猛攻。
シラキューズに大敗後の見事なリバウンド。


デンバー 8-7 ユタ

Denver Pioneers men's lacrosse が“Battle of the West”を制す。
GK Grayson Manningが19セーブ。
3試合で総失点10と守備が光る。


ハーバード 10-4 プロビデンス

Harvard Crimson men's lacrosse が守備重視で勝利。
約32分間無失点。
12ターンオーバー誘発。


アーミー 12-6 イェール

Army Black Knights men's lacrosse が10連続得点で逆転。
3-0スタート。