USA Lacrosseが選ぶトップ5校:復権か、初優勝か?
2026年のNCAA男子ラクロスシーズンに向けたUSA Lacrosse Magazineの「Way-Too-Early Top 25」ランキングが発表され、いよいよその最上位、第1位から第5位までが出揃いました。ここでは、注目の上位5チームの戦力分析と展望を、日本語でわかりやすくご紹介します。
🥇 第1位:Maryland(メリーランド大学)
2025年成績:14勝4敗(Big Ten 3勝2敗)
メリーランド大学男子ラクロス部は、1924年の創部以来一度も負け越しがなく、全米選手権12回制覇、1971年以降のNCAA準決勝進出29回を誇る大学ラクロス界屈指の名門です。2025年はCornellとの全米決勝で敗れ、2年連続でタイトルに届かなかったMaryland。しかし、その完成度の高いチーム運営は依然として評価が高く、2026年の予想ランキングで堂々の1位に返り咲きました。主力の多くが卒業したものの、Braden Erksa(33G, 15A)やEric Spanos(36G, 19A)をはじめとする得点力のあるオフェンス陣に加え、AJ LarkinやWill Schaller(ロングポール)ら守備陣も健在。さらに、Yaleから移籍してくるLeo JohnsonやChris Lyonsなど、トランスファーポータルでの補強も完璧です。
守護神はLogan McNaneyの後継として経験豊富なBrian Ruppelか新入生のAidan Seibelが担う予定。名将John Tillman体制に隙は見当たりません。
🥈 第2位:Syracuse(シラキュース大学)
2025年成績:13勝6敗(ACC 2勝2敗)
2025年、11年ぶりのFinal Four進出を果たしたSyracuseが、ついに頂点へ本気で手を伸ばそうとしています。Gary Gait監督の下で4年目のチームは、勢いと経験の両方を備えています。
卒業で失った選手(Owen Hiltz、Sam Englishなど)も多い中で、Joey Spallina(35G, 55A)やMichael Leo、Luke Rhoaら6人の二桁得点者が残留。守備では、ゴーリーJimmy McCoolがACC戦での安定感を発揮しました。
最大の武器はFaceoffのJohn Mullen(勝率.630)。全体として、優勝を狙える「完成形に近いチーム」です。
🥉 第3位:Princeton(プリンストン大学)
2025年成績:13勝4敗(Ivy 5勝1敗)
2025年のNCAA準々決勝でSyracuseと撃ち合いを演じたPrinceton。44得点のエースCoulter Mackesyが卒業したとはいえ、攻撃面での不安はほとんどありません。
Nate Kabiri(32G, 29A)やColin Burns(29G, 17A)、Chad Palumbo、Tucker Wadeといった中核選手が健在で、Matt Madalon監督のもと「得点力は全米トップレベル」のまま。課題は守備面ですが、ゴーリーRyan Croddickが主将として守りの安定に期待されます。
第4位:Georgetown(ジョージタウン大学)
2025年成績:12勝5敗(Big East 4勝1敗)
2025年のNCAA準々決勝ではMarylandと最後まで競ったGeorgetown。エース二人(Aidan Carroll、Fulton Bayman)を失いましたが、Colgateから移籍してきた兄弟コンビLiam(39G, 51A)とRory Connor(49G, 33A)が加わり、むしろ攻撃力はアップ。
守備ではTy BanksとRobert Plathが中軸を担い、ゴーリーは2年連続スターターのAnderson Moore。FaceoffもRoss Prince(勝率.630)が引き続き担当。プログラム史上初のFinal Four進出が見えるシーズンになりそうです。
第5位:North Carolina(ノースカロライナ大学)
2025年成績:10勝5敗(ACC 3勝1敗)
2021年以来のNCAA出場を果たしたUNCが、再び全国トップ争いに返り咲くか注目されています。
攻撃ではOwen Duffy(34G, 27A)とDominic Pietramala(48G, 3A)のコンビが圧倒的。中盤ではMason SzewczykやVermontからの移籍組Charlie Pope、さらに全米高校最優秀選手Anthony Raioの加入が話題です。
守備陣は若手中心ながら、経験を積んだことで安定感が増しており、Face Off Brady Wambach(勝率.643)の存在でポゼッション面にも期待。Joe Breschi監督のもと、「上位常連復活」のシナリオは現実味を帯びています。
🧭 まとめ:熟練組と挑戦者の交差点
このランキング上位5校には、「熟練、安定、伝統の名門」と「過去の栄光を取り戻したい挑戦者」が混在しています。
すでに何度も春の大舞台を経験しているMarylandや、SyracuseやNorth Carolinaは過去の栄光を取り戻すための努力を続けてきて、今年こそは!、というところまできました。Princetonも実は優勝経験のあるチームです。Georgetownもここ数年は上り調子です。2026年の全米選手権は、こうした熟練組と挑戦者のせめぎ合いが勝敗を分けるシーズンになるでしょう。
📖 参考記事:
Way-Early 2026 Division I Men’s Rankings: 5-1 (USA Lacrosse Magazine)