小屋には、すでに多くの登山者が到着していた。登山道では、そんなに人に出会わなかったのに、いったい、いつ、どこから登ってきたんだろうと思うぐらい。
夕食は、17時からと案内された。
昨晩(水曜日)は、仕事があって、寝たのが、日付が変わって、深夜の1時過ぎだった。
それで、今日(木曜)の朝4時前に家を出るには、3時には、起きなければならず、睡眠時間は、ほんの数時間だけだった。
なので、17時まで、一寝入りしようと思ったけれど、気持ちが高ぶっていたからか、眠りにつくことはなかった。
16時になり、一番初めの回の食事が始まった。48人ずつ、3~4回に分けて、提供される。
はじめの回に案内された人の中で、4名ほど、来ないので、どなたか、4名の方、どうぞ、というので、先に、させてもらった。
食事も終えたことだし、さあ、寝ようと、でも、やっぱり、なかなか…。
ガスが時折切れるのか、外が明るくなったりした。
そのたび、宿泊者たちは、カメラを手に外に出ていた。
ブロッケンが出たとか、富士山が見えたとか、会話がされていた。
私も外へ出てみると、北岳が、見えてきていたし、甲斐駒が、雲の間から、その白い岩峰をのぞかせていた。
朝は、晴れそうな予感。
小屋のご主人による、ブログによると、ここのところ、朝は晴れて、次第にガスに覆われるという日が続いているということだったので、少なくとも、朝のうちなら、大丈夫そうだと思った。
この時も、まだ続々と登山者が、小屋にやってきていた。
20時半が消灯。それまで、階下のストーブ周りで、山談義をする人の声が、2階の就寝スペースまで、聞こえていた。
電気が消えると、静かに。
深い眠りに、入るかと思ったけど、そうでもなかった。
7月30日(金)
明け方3時ごろになると、頂上で、ご来光を仰ごうという人たちが、起きだし、次々に出発していった。
4時になると、小屋に電気が付き、みな、起きた。
外へ出てみると、まだ、太陽は昇っていないので、暗かったけど、空が晴れているのはわかった。
シルエットで、甲斐駒、仙丈ケ岳、鳳凰三山、富士山などがくっきりと見えた。
日の出は、4:58とのこと。まだ、間があった。
5時から、先着順で食事が始まるとのことだったが、皆、日の出を待っていて、それどころではない様子。
鳳凰三山の後方から、太陽が昇ってきた。
雲海に浮かぶ山々。
5時過ぎ、小屋へ戻ると、食事を待つ人の長蛇の列。
ほんのまた、私の前、数人のところで、ほぼ席が埋まってしまったけれど、あと一人、どなたかどうぞ、というので、先にいただくことができた。
晴れているうちに、登頂しようと、食事後、すぐに出発。
5時半過ぎぐらいか。
仙丈、駒、鳳凰三山、富士山など、いや、素晴らしい。天の神様は、私に微笑んでくれたようで。こんなに素晴らしい景色を見せていただき、感謝‼
6:15頃 、登頂。
北岳の奥に隠れていた間ノ岳も目の前に。
北岳にしか見られないキタダケソウは、この先のお花畑に咲くということだけれど、すでに、花期の過ぎているし、そこまで降りてる時間もないので、しばし、山頂の景観を堪能した後、6時半過ぎ、下山にかかる。
降りるのがもったいなかったんだけどね、ガスが上がってきそうなんで、降りることにした。
このあと、下りが大変でした。