こんにちは。
またはこんばんは
昨日は職場の新人さんが大きなやけどをしてしまいました
私の働いている施設で、100人以上のお食事を作ってくれている、
調理場の職員さんなのですが、高校を卒業して1年調理専門学校で学び、
この春から就職してくれた、まだ19歳の女の子です
私は事務で、人事的な手続きも行っているので、毎年新人さんたちとは交流があって、
なんとなくひとりひとりに思い入れがあり、大切なお子さんをお預かりしている、
という気持ちがどうしてもあります
介護の仕事も、調理の仕事も体力使うし、夜勤もあるし、華やかなことは少なく、しかも命に直結するお仕事で、若い人がよくこの仕事を選んでくれたな、といつも思っています
そんな風に思っていた新人さんの一人が、10時半ごろ事務室に、
やけどをしたので塗り薬ありますかと飛び込んできました
右手で左肩を押さえていたけど、ちょっと見てみると顔も赤くなっていて、
肩のやけども広範囲で・・・真っ赤になって、すでに水ぶくれも多数できていました。
どうやら大きな寸胴なべを移動させるときにひっくり返して中身をかぶってしまったようです。
思わず、塗り薬じゃなくて、病院がいいんじゃない?って聞きました。
事務室にいたほかの人もどうしたの?って集まってはくるんだけど、
いつもそうなんですが、仕事に追われているからか、責任を負いたくないからか、
誰も決定的なことは言わないし、動かないんですよカーッ
もう、またかよ(ごめんなさい、クチワルイ)ヤケドなんだから時間との勝負なのにっ
と思いながら、意を決して少し大きな声で、
救急車呼ぶか病院にいきましょうよ、私が連れて行きますから。
と施設長に言ってしまいました。
(この施設長は数字ばかりみて、人を見ない、調子のいい人だと私は思っています。憎めない人柄ではあるんですが・・・。このときは救急車なんかよんで、コトを大きくしたくないのが見てとれました。)
運転頼んでいいってすぐに言われて、だったら施設でいつもお世話になっている
近くの大きな病院にいますぐ緊急で予約の電話をしてほしかったんですが、
さすがに一番エライ方にパートの私が指示出すわけにいかないじゃないですか
(そのころ、ヤケドをした子は給湯室で患部を冷やして、待っていました。)
一応顔をたてて、どこの病院にいけばいいですかと内心イライラしながら
きいたら、シロノ皮膚科(仮名)がいいかな、、、とかいってるので、
(あんな細い道はいって、駐車場も少ないところ絶対にムリ!!受付つくまでに時間かかるわ!!
しかも先生、患者さんが一定の数たまるまで上の部屋から降りてこないで患者さん待たせるし、
もし手に負えなかったらまた大きな病院にまわされるかもしれないし。そこはないだろー。)←心の声
シロノ?そこで大丈夫ですかもっと大きい病院行かせてください。
ヤケドです、広範囲です、救急で対応しなれてるところがいいです
○○病院に電話してくださいってエライ方相手にピシピシ指示出しちゃいました
あわてて大きな○○病院に電話をかける施設長みて、ちょっと我に返りました
でも、躊躇してる暇はない、すぐに車のキーをとって、会社のケータイもつかんで、
車を用意すべく、駐車場に走りました
女の子が車に乗り込んだら、一路、予約してくれた病院までまっしぐら
いつもは道をゆずるのがモットーの私ですが、悪いけど道は全部ゆずってもらいました。
そのおかげか10分もしないうちに病院に到着し、受付にも伝言が回っていて、
すばやく対応してもらい、二階にあがったらすぐに診察室にいれてもらえました。
担当の先生の指示で、彼女は服を脱いでバスタオルを羽織り、患部をすぐに氷や流水で冷やし、応急処置をしてもらっていました。
その間彼女は痛いって一言もいわずに黙って治療を受けていて、見ているこちらが涙がでそうになりましたエラカッタヨ
治療が終わって、痛み止めの薬をもらい、お会計を済ませたら二時間以上たっていました
翌日、彼女の家の近くにある総合病院の形成外科を受診して、あとが残らないような
治療を受けられるそうで、それを聞いたときには心底ほっとしたーヨカッター
私の娘だったら救急車を呼んでいただろうな、と思いました
施設長が近くの大きな病院に根回ししてくれたから、車で連れて行ったけど、
本当はそういう慌てた心理状態のときに運転は危ないですよね
救急車で行ったほうが迅速にしかるべき病院にいけたのではないだろうか、私が連れて行きます、なんて言わないほうがよかったんじゃないかと待合室で考えてしまいました
さらに冷静になってみると、そのとき彼女がとても痛そうだったし、
後が残らないように万全のところに連れて行ってあげたかったので、
後先のこと考えずに上の人にエラソーに言ってしまって、ヤバー・・・
青ざめる勢いでした顔もこわかっただろうて・・・、ハハハ。
というわけで、事務所に帰ってからはなるべくおとなしく仕事をしてみました
もういまさらかもしれないけど、まぁいいや
おばちゃんは強い、ってことで多めにみてもらえないかな
職員さんだって、誰かの大事な父であり、母であり、娘であり、息子であるんだから、
会社にはただの働き手だと思わずに、大切にしてあげてほしいです。
未成年の職員さんは特に!です
もちろん社会に一度出たら厳しいのは分かっているし、お給料をもらうって大変なこと
だけど、そういう職員さんを大事にする気持ちは大切ですよね
病院の帰り道、
行きは遠くてなかなか到着しない、って思ったけど、帰りはスイスイいくような気がするね。
と私がいったら、
口数の少なかった彼女が、そうですね。ってバックミラー越しに微笑んでくれて、それで疲れが吹っ飛びました
最後までお読みくださりありがとうございました