ボンボンが最初に発達障害の診断名を言い渡されたのは、
5歳の頃通っていた区の支援センターでのことです。
そこに月1で来診に来られていた年配のお医者様との5分間ほどの面談で
「広汎性発達障害の高機能自閉ね」
と、コーヒーでも頼むような具合でサラッと言い渡されました。
あまりのサラッと具合に、「アレルギー性鼻炎」くらいの
鼻詰まりの子供は誰でも言われちゃう大したことないことかと思ったくらいです。
ちなみに以前も書いたことがありますが、私は不勉強なタチで、
その診断名自体初耳の何のこっちゃ分からん状態でした。
星槎大学で勉強したり支援の仕事に就いたりしている今でも、
ボンボンの診断名はまあどうでもいいやと思っていて
相手に応じて
「アスペルガーです。」
って言ったり
「高機能自閉です。」
「社会性欠如過集中症候群です。」(こんな診断名はありません)
って言ったり色々。
今、ボンボンのチックの症状がエスカレートしたら診てもらっている
精神科医の先生は、ボンボンに何の診断名もつけないおかげで、
好きなように言えているというのがあります。
ある時期は、「高機能自閉症」が「高機動ザク」みたいでカッコいいなあと思って
多用してました。
しかし、その「高機能自閉症」も、この間
『言わずと知れたハンス・アスペルガー』
でも書いた「アスペルガー」も、それらを総称した
「広汎性発達障害」という診断名も
もう使われなくなるそうです。
アメリカ精神医学会(相当なヘンクツな人が多そう・・・)による
『精神障害の診断と統計マニュアル』の最新版DSM−5(2013年刊行)
では、「広汎性発達障害」は「自閉症スペクトラム症候群」
(「自閉症スペクトラム」とか「自閉スペクトラム症障害」とか人によって言い方が違う)
という名称になってしまいました。
ざっくりいうとDSM−4では「広汎性発達障害」の中に
・自閉症
・高機能自閉症
・アスペルガー
・レット障害
・小児期崩壊性障害
・特定不能の広汎性発達障害
の細かな分類があったのが、
「レット障害」以外は「自閉症スペクトラム」のバスケットの中に入れて、
分類しないということです。
つまり、言語的遅延があると高機能自閉症で、それがないとアスペルガー、
といったふうに、細かな分類をしてしまうことを避けて、
それぞれの疾患は虹のように色んな色が混ざり合って繋がっている(スペクトラム)
という考えらしいです。
さらにさらに、DSMー5によると、それぞれの疾患の重症度をパーセント表示しちゃうらしいです。
じゃあなにか、うちのボンボンは「スペクトラム65」とかになるわけか?!
なんかこう、もうちょっと、なあ・・・。
オートバックスに売ってるワックスの名前みたいだなあ。
クレ556
今は両方の診断名が並存している状態ですが、
今後どのように変わっていくのか興味あります。
(全然学術的興味ではありません)
どっちの名称が優勢になるにしても、これだけ人口に膾炙した
アスペルガーの名が直ぐにすたれはしないと思っています。
でも診断名からは消えちゃうワケだから、「旧アスペルガー」
になるワケか。
「旧ザク」みたいだなあ。
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