見事に周囲に擬態する蝶やバッタやトカゲなどをみて、
背中から自分の姿を見たことないのに大したものだなあって思いませんか。
自閉症児、制服着た大集団の中でもヘンに目立って、見事に擬態に失敗しております。
虫の擬態のシステムは知りませんが、外敵に見つかることが即、死につながることが、
周囲の環境に溶け込ませる姿に自分を変容させた理由の一つとして間違いないと思います。
人間が周囲の真似をしたり模倣をしたりするのは、目立つのを回避するためではなくて、
自分が所属する集団や社会に対する共感のため。
(ちなみに服装をまねるのは「服従」、つまり所属組織への恭順をあらわす、とどっかの本に書いてありました)
赤ちゃんを育てたことがある人は、大人が両手をパチパチ叩くと、それを見た赤ちゃんが
同じように小さな手をぎこちなくも叩こうとする仕草を見て、微笑ましく思ったことがありますよね。
あいにくうちの次男(ボンボン)には、見られませんでしたが(T-T)
「あ、あれ見て」
と指差したら指の指し示す方を向く、いわゆる共同注視もなくって「ヤバいな・・・」と思っていました。
赤ちゃんが親の手マネや顔マネをするのは、ミラーニューロンという脳の運動野のニューロンの活動のせいだということです。
高等なサルにもこのニューロンの働きはあるらしく、つまり他人が何かしているのを見ただけで自分の中に同じ動作が自動的に生み出されるそうです。
すっげえや。売ってるならうちの子に欲しい、ミラーニューロン。
模倣だけならソーシャルスキルトレーニングで散々やってるから出来なくもないんだけど、当てはめる場所や機会がズレて、始末が悪いことが多々あります。
つまり健常児の皆さんは、赤ちゃんの頃からの模倣があってからの臨機応変の学習なのに、ボンボンは学習による模倣だから応用が今ひとつなのかもしれない。
「おかえり」って言いながら帰ってくるのも、いつかは変わってくるのかな。
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