今回は、2023年鳥人間コンテストの出場チームの過去の成績についてまとめていきたいと思います。

(私はディスタンス部門のチームに所属していたのでそちらの部門に出場しているチームの紹介の方が詳しくなってしまうのはご容赦ください)

 

2023年鳥人間コンテスト出場チームに関しては以下の記事をご覧ください。

 

 

 

 

 

まずディスタンス部門に出場しているチームから簡潔に書いていきます。

(優勝回数・準優勝回数の年の後ろについている”TT”は2006年から2016年に行われたタイムトライアル部門を表しています)

 

・東北大学Windnauts (前年度覇者)

 

出場回数:20回/44回

チーム内最長飛行距離:36,868.80(2022年)

優勝回数:6回(2006年・2008年・2011年・2012年・2015年2022年)

準優勝回数:3回(2007年・2010年・2016年)

 

学生3強と言われているチームの1角であり優勝候補チームの一つでもある。チーム内最長飛行距離である「36,868.80m」という記録は現時点での鳥人間コンテストの学生記録の中で2位(大会全体では4位)という好成績である。(学生記録の3位・4位・8位も東北大学)昨年同様今年も圧倒的な力を見せてくれるだろう。優勝候補のフライトに注目だ。

 

 

 

・日本大学理工学部航空研究会(NASG)

 

出場回数:32回/45回

チーム内最長飛行距離:38,010.28m(2019年)

優勝回数:8回(1987年・1990年・1991年・1993年・1994年・2003年・2005年・2016年)

準優勝回数:9回(1992年・1998年・1999年・2006年・2010年・2012年・2013年・2015年・2019年)

 

学生3強と言われているチームの1角でありやはり今年も優勝候補。チーム内最長飛行距離である「38,010.28m」という記録は現時点での鳥人間コンテストの学生記録(大会全体では3位)である。(学生記録の5位も日本大学)例年だと機体の後ろ部分が丸くなっているが今年はかなり角ばっているという噂。この設計変更が吉と出るか凶と出るか当日のフライトが楽しみである。

 

 

 

・東京工業大学Meister

 

出場回数:19回/45回

チーム内最長記録:32,177.99(2003年)

優勝回数:5回(2001年・2002年・2007年・2010年・2013年)

準優勝回数:2回(2003年・2011年)

 

学生3強と言われているチームの1角であり優勝する可能性は大いにあるチーム。チーム内最長飛行距離である「32,177.99m」は現時点での鳥人間コンテストの学生記録の中で6位という好成績を収めている。昨年は電装トラブルに加えて強風の影響によって55.73mという悔しいフライトとなってしまった。この悔しさをバネにして今年は優勝争いに絡んで行ってくれるだろう。

 

 

 

・東京都立大学鳥人間部T-MIT

 

出場回数:17回/45回

チーム内最長記録:6429.12m(2022年)

優勝回数:1回(2021年)

準優勝回数:2回(2014年・2016年TT)

 

今はないが2006年から2016年まではタイムトライアル部門に出場していた。タイムトライアル部門が中止になってからはなかなか機会に恵まれず出場することができていなかった。2019年に出場権を得て琵琶湖まで機体を運ぶことができたが台風の影響でフライトができなかった。翌年の2020年は新型コロナウイルスの影響で大会そのものが中止になってしまった。その次の年(2021)年に見事大会優勝。2022年にはチーム記録更新するなど今最も勢いがあるチームと言っても過言ではない。

 

 

 

・筑波大学つくば鳥人間の会

 

出場回数:20回/45回

チーム内最長記録:3889.33m(2019)

優勝回数:0回

準優勝回数:3回(1994年・2008年TT・2015年TT)

大学9年生と話題だった井上周さんの母校である。2019年にチーム内フライト最長記録を叩き出してからはなかなか書類が通ることはなかった。今年は見事書類を通過したということでぜひ記録更新をしてくれることだろう。

ちなみに鳥人間界隈で行われているHPA交流会(情報交換会のようなもの)の主催校を2019年夏・2022年春・2023年夏と務めている(くじ引きで主催校を決めるため普通ではなかなかないと思うのだが・・・・)

 

 

 

 

・大阪公立大学堺・風車の会

 

出場回数:24回/45回

チーム内最長記録:19,000.00(2019年)

優勝回数:6回(1996年・1999年・2000年・2007年TT・2008年TT・2015年TT)

準優勝回数:2回(2002年・2006年TT)

 

NHK連続テレビ小説『舞い上がれ』での演技指導を行ったチーム。2023年の知名度で言うと人力飛行機チームの中ではトップレベルであることは間違いないであろう。

大会に出場すると必ずと言ってもいいほど上位に食い込んでくるチームであり学生3強とも互角に戦える力を持っている。

 

 

 

・芝浦工業大学TeamBirdmanTrial

 

出場回数:16回/45回

チーム内最長記録:6625.68m(2017年)

優勝回数:0回

準優勝回数:1回

2017年の映画『鳥ガール』のモデルになったチームである。パイロットが2人乗りという特徴があり翼スパン(翼の横幅)は約40m(1人乗りの機体では30m前後であることが多い)という超大型機体であるため鳥人間界隈でも認知度が高い。昨年は出場権を得たがテストフライト中の機体損傷の影響で大会欠場を余儀なくされてしまった。つまりチーム内最長フライト記録を打ち出した2017年以来の琵琶湖でのフライトとなる。

 

 

 

・立命館大学鳥人間サークルRAPT

 

出場回数:6回/45回

チーム内最長記録:254.53m

優勝回数:0回

準優勝回数:0回

たった1年でダイダロス駆動(プロペラが前についてる)から中ペラ駆動(プロペラがコクピットの後ろについている)に移行するというとてつもない技術力と執念を持ち合わせたチーム。中ペラ駆動に移行したことでどれだけ記録を伸ばすことができるのか個人的には本番でのフライトが楽しみなチームの一つ。

 

人力飛行機はどのような形があるのかについて知りたい方はこちら↓

(中ペラ駆動に移行してからの動画がまだないので現時点では省略。動画が出たらここに載せさせていただきます)

 

 

・大阪工業大学人力飛行機プロジェクト

 

出場回数:9回/45回

チーム内最長記録:14,274.23m(2022年)

優勝回数:0回

準優勝回数:1回(2022年)

人力飛行機ではプロペラが2枚なのが一般的であるがこのチームはプロペラが1枚というものを採用している。他のチームでは採用していないので先ほど紹介した芝浦工業大学同様かなり異質な存在だ。2021年は大会3位、2022年は大会2位と新型コロナウイルスによる影響を受けているにも関わらずきちんと成績を残しているところを見てみると他のチームに比べると技術継承ができているということが分かる。この調子のまま今年はぜひ優勝してもらいたい。

 

 

 

・電気通信大学U.E.C.wings

 

出場回数:5回/45回

チーム内最長記録:694.9m(2016年)

優勝回数:0回

準優勝回数:0回

機体に「らごぱすたん」というキャラクターが描かれているのが特徴。また、フライト中はその「らごぱすたん」と会話ができるようだ。出場回数は少ないが昨年に続き連続出場ということでかなり期待ができる。

 

 

 

・帝京大学 Sky Project

 

出場回数:5回/45回

チーム内最長記録:1270.32m(2022年)

優勝回数:0回

準優勝回数:0回

チーム初となる連続出場のこのチーム。昨年はなんと9年ぶりの出場でチームの最長記録を約700m更新した。

チームのマスコットキャラクターである「すかぷろくん」はとても可愛い‼️LINEスタンプも第三弾まで出ているので見てみてほしい。

 

 

 

・Tristellation

 

出場回数:2回/45回

チーム内最長記録:なし(前回大会棄権)

優勝記録:0回

準優勝記録:0回

2023年の大会では唯一の社会人チームである。昨年も鳥人間コンテストへの出場権は獲得していたがテストフライトでの機体損傷により出場辞退という判断を下している。

 

 

 

 

〜滑空機部門の方も書いていこうと思っていたのですが想定よりも長くなってしまったのでここで一旦区切らせていただきます。〜