コロンビアのバック・クレイトンの一連の
ジャム・セッションシリーズは中間派の
歴史的財産として知られている。
その一枚(二枚組)が、1953~55年に
録音された、紹介のアルバム。
ちなみに、53年から56年にかけて、
12枚ものジャムセッションのアルバムを
残している。
一枚目のA面は、25分強に及ぶ力作。
「クリストファー・コロンブス」というこの曲は、
ベニー・グッドマンがよく演奏していた。
このほかにもグッドマン、ベイシーが
得意としていた曲が並ぶ。
演奏陣も、コールマン・ホーキンス(ts)、
ウディ・ハーマン(cl)、ルビー・ブラフ(tp)、
ジョー・ニューマン(tp)、ベニー・グリーン(tb)
といった一流どころがゲスト出演している。
特にホーキンスがメンバーに加わると、
背筋がピンと伸びる緊張感が走り、
さすがにスイングの王様の貫禄だ。
バック・クレイトンは、こうしたジャムセッション
形式での演奏が、リラックスした中間派の
真髄を聴かせてくれる。