MISS ミス・フランスになりたい【試写】 | ばーど☺︎cinéma LIFE 映画が教えてくれたこと☺︎ Don't Let Me Down

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映画は人生だ!映画は世界だ!ただの映画好き。
試写会・映画館・DVDなどで観た映画の健忘録的映画日記。
心情を大幅に絡めて、純粋な映画の感想ぢゃなくなっちゃっていますが…気軽に絡んでください✋

たまにジム活(Les Mills ZUMBA MEGA DANZなど)犬も好き

ちょこっとあらすじ

パリの場末にあるボクシングジムの手伝いをしているアレックス。ある日、アレックスの幼馴染であるエリアスがジムを訪問する。エリアスは幼いころからの夢を叶え、自信にあふれていた。両親を事故で亡くして以来自信を失っていたアレックスはそんなエリアスに触発され、自分の夢へ向かうことを決意する。 

その夢とは「ミス・フランスになること」。アレックスの下宿先の、母のような存在である家主のヨランダをはじめ、ドラァグ・クイーンのローラやインド人のお針子など個性的な仲間たちに助けられ、挑戦が始まる。ローラに紹介された地区を仕切る“女王陛下”と呼ばれるボスからは「24時間、寝る時もコルセットを着けて、靴のサイズは普段より小さめの25.5センチ。ペタンコ靴は禁止、普段は12センチヒール、疲れたら8センチ(のヒール)。つけまつげと、谷間メイク。水着用に膨らみを隠す技も学んで」と厳しい指導を受ける。スポーツ選手のエリアスからは精神面を鍛えるアドバイスをもらい、めきめきと美しさをましていくアレックス。地区大会でも過酷な競争を乗り越え、夢が少しずつ現実になっていく…。 

コンテストでの厳しい戦いの中にも夢だった美しく華やいだ衣装を纏い輝くアレックス。その中でも“真の美しさ”“本当の自分”を見つけようともがき悩んでいく。そして運命を変える時が訪れる。その時アレックスがとった行動とは…。(公式サイトより)

感想

オンライン試写会にて鑑賞。


LGBTをベースのテーマにしてはいるが、全ての人に当てはまる普遍的なテーマを描いている。男だから、女だから、ゲイだから、レズだからではなく、人間だから、なのだ。


最初はミス・フランスになることに固執したばかりに、失敗したり、周りとの軋轢や嫌な思いもした。



でも、自分を曝け出して、これがわたしよ!って開き直って、別のモノがみえてきた。


それは主人公のアレックス以外も…


ちょっと『ファイテング・ファミリー』を思い出した。ミスコンとボクシングというテーマの違いそこあれ(でも主人公はボクシングジムの手伝いをしてるんだよね)仲間はずれになるのには自分にも理由があり、兄弟やそれに近い仲間との衝突、そして打ち解けて、ラストの爽快感へ突き進むあたりなんて、まさにミスコン版『ファイテング・ファミリー』


だってミスコンって、ある意味、スポコンだよね?


主人公の苦悩、葛藤、そして成長する姿に心が揺さぶられる。




家主の『他人に自分の価値を決めさせるな』みたいなセリフは、まさにその通りだよな、って。


でも、それ言ったら根底からミスコンの意味覆っちゃうんだけどね…


実はそれがホントのテーマか?


ラストはこれでもかってぐらい清々しい。


2021.2.22    piaオンライン試写会