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最近、気分転換に読んだAKB48の戦略


田原総一郎さんによる秋元さんへのインタビューをまとめた一冊。


ヒットを仕掛けるとはどういうことか、我々のネットコンテンツの企画の仕事に置き換えても参考になる話しが色々ありました。


簡単にまとめてみました。3つほど学びを紹介します。


①(大ヒットする)企画の原点は、根拠のない自信。根拠を求めるから、みんな同じところへ行ってしまう。


AKBは劇場オープンの日に7人しか(一般の)お客はいなかった。でも「これでいい。このまま待とう」と思った。それは根拠のない自信。自分は大衆の一人だ。だから自分が楽しくなきゃ駄目なんだ。自分がおもしろいと思うものが正解、なんだと。


一方で、秋本さんもこの本の中で認めている逆説。実際、みんなの生活や大きな予算がかかってる仕事は「バットを短く持って当てにいく」ことが増えてくる。すると、一定の打率はキープできるが、大ヒットするかと言ったら難しい、という話し。


我々のビジネスでもこの二つの視点があると思いますが、この企画の意図はどっちなんだ?というのは、けっこう混同しがちな落とし穴かもしれません。


企画のブレストをしていても、それがマーケティングに基づく打率の話しなのか、企画者個人の熱狂の話しなのか、何が正しいかは何を仕掛けようとしてるかで異なるわけで、その意図や文脈に注意が必要だと思います。


②エンターテイメントで一番つまらないのは「予定調和」


→先日、Facebookでシェアしたフジテレビの局長の記事の「視聴者に見透かされない番組作り」とも共通する話し。


「また、このパターンか」が続くと視聴者は離れていく、いい意味で裏切るくらいの演出が求められている、と。


おもしろかったのは、「予定調和を壊す」とは、奇をてらったり裏をかくことではない、という部分。


奇をてらったり裏をかこうとすると、必ず「裏なんだ、裏なんだ」と、反対向きのこれまた予定調和になっていく。ポイントは(企画に)何も制限をかけないこと、だとあります。


予定調和を壊し、●●●では絶対にやらないはずの×××を仕掛けてユーザーを喜ばすことが出来たら本物なんだと思います。


③雑談の中にこそ企画のヒントがある


→会議室のホワイトボードの前で何か決めましょう、って言ってるときは、皿に合せようとして必ず予定調和になっていく、と。


また、別の章では、おいしい料理を作って、さてどんなお皿に盛るかと考えるのが順序というもの。お皿を想定して料理を作るなんてナンセンスでしょう、と書かれてます。


確かに、●●●に合せた企画を考える、とか、×××を使ったアイデア募集、というのは我々もよくやりがりちです。


もちろん、そういうアプローチが必要な場面もありますが、企画の仕事を上手に整えることで終らせてはいけない、というのは常に意識しておくべきなんだと思います。


2時間程でサラッと読めるので、企画の仕事をしてる人は頭のストレッチにオススメです。