この度、本日、3月1日付けで株式会社TMNの業態変更を行います。



これまでは芸能人ブログを活用した企業のプロモーションを手掛けるBtoBが主体の会社でしたが、今後はスマートフォン分野に特化したBtoCの会社として事業モデルを転換いたします。



それに伴い、主力の広告事業をクチコミプロモーションを手掛ける株式会社CyberBuzz へ譲渡し、物販事業をAmeba有名人ショップ を手掛けるCyberAgentへ譲渡いたします。



昨年末のブログにも書きましたが、TMNは、設立依頼、四半期ごとに売上を伸ばし、足元では広告部門が4ヶ月連続の受注目標を達成し、今四半期も過去最高の売上と利益が確定しております。



社員にも伝えましたがこのように決して業績は悪くない中で業態変更を決断したのには理由があります。



スマートフォン市場には、端末やOSを提供するインフラ分野も、そこで流通するサービスを提供するコンテンツ分野も、間違いなく巨大なビジネスチャンスが広がっています。そして、2011年から12年のこの2年程が勝負だと言われています。



つまり、この分野で成功するためには、リスクをとってもいち早く参入し集中的に事業を展開することでノウハウを蓄積することが重要、だと考えたためです。



ちなみに、CyberAgentには、既に先行して参入しているスマートフォン専業の会社がいくつもあります。



BtoCでアプリを制作するアプリボットやポットタップ、BtoBでプロモーションを請け負うCABeet、年明けに同じく業態変更を行い業績を伸ばしているスマートフォン専業代理店のCyberZなどです。



もちろん、Amebaや本体のネット広告代理店も最中力分野として専門部署を設置して取り組んでいます。



ただ、これでも藤田社長に言わせると「まだまだ足りない」という状況であり、CyberAgentとしてはグループ全張りでこの分野に取り組む意思を打ち出しています。



CyberAgentグループでは、「○○がやってるから自分達はやらなくていい(やれない)」、というのは理由にならないのです。



外部の方からは「社内で競争して大変だね」などと言われることもありますが、中にいる我々からすれば、社内外を問わず競争は当たり前のことです。



ましてや、スマートフォン分野のような何十年に一度の大きなマーケットで勝負をかけるなら社内の事情を言い訳にしている余地はありません。



むしろ、同分野に取り組む同世代の別組織がデスクを並べて働いている環境は、情報共有切磋琢磨するためにとても有意義だと思います。



なお、TMNに関しては、今回、既存事業をグループ内の他社に譲渡することで、単体としては売上の9割以上を失います。また、BtoBの顧客基盤や事業ノウハウという企業資産がゼロにリセットされてしまいます。



これは当然のことながら独立して活動していれば出来なかった決断です。藤田社長を中心としたCA8役員の皆さんのアイデアと支援、TMN社員の理解と、譲渡先の事業責任者の協力がなければ、実現はなかったと思います。



CyberAgentグループであったからこそ出来た決断であり、この機会を得たことに深く感謝したいと思います。



今回、TMNの社員の全員が新業態のTMNでも活動するわけではありません。譲渡先の別会社や他部門へ異動になるメンバーもいます。



しかし、最後まで一人一人の適正を考え各社員が最も必要とされる部門へ異動となるよう調整しました。なので、新天地で課せられる期待と責任を受け止め活躍してくれることを強く願っています。



ちょっと感傷的になってきましたのでここら辺で締めたいと思います。



設立から2年間、お世話になった担当役員の高村さん、石井さん、近田さんとTMNの皆、Amebaの関係者、連結社員の皆さん本当にありがとうございました。



必ず新生TMNを成功させてみせます。



また、これまでTMNのビジネスを支えて頂いた各芸能プロダクションの皆様とは新業態のTMNでも別の形で引き続きお仕事が出来ればと考えております。



最後に、新たにお世話になる日高さん、SAP管轄の事業責任者の皆さん、社員の皆さん、経験も乏しくご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、どうぞ、宜しくお願い致します!