テーマの中に「小学校の図書館から」というのを作ったものの、ずっと記事を書くタイミングを逃したままでした。
今日、考えさせられる出来事があったので、記事にします。
2年生に、常に騒いでいるタイプの男子がいます。
度々、授業中に教室を抜け出して、廊下から図書館の中を覗いてたりします。
その子が、図書館にやってきました。
授業時間内です。
私のところに来て「本を借りにきました」と言います。
私「何に使う本なの?」
男子「読む本」
時々、授業やテスト後のあまり時間などに読書をさせる先生がいるので、それなのかな?と思いました。
男子「本を持ってくるのを忘れたから、読む本がない」
私「教室の後ろに本をいっぱい置いてあるでしょ。その本を読んだら?」
男子「読みたい本がない」
私「自分が借りている本を忘れたんだから、そこは仕方がないんじゃない? 読んでみたら、意外に面白いかもよ。」
男子児童は、少し考えて、おもむろに怖い本コーナーのところへ行きました。
2年生が読むには、漢字が多い本ですが、怖そうなイラストがいっぱい載っているので、低学年男子にも人気があります。
その中から一冊を取って、「この本がいい。」と言います。
しかし、クラス貸し出しの本に読みたい本がないからと言って、その都度、教室を抜け出してこられては困ります。
自分の借りた本を忘れたなら、そこはクラス貸し出しにしている本から読んで欲しいものです。
それを、どうやって分かるように伝えるべきか、、、。
私「○○くんが、その本を読みたいのは分かった。それなら、その本は自分の貸し出しカードでかりてね。もうすぐ、チャイムが鳴るから、少しの時間だけだから教室に戻って後ろに置いている本を読んでごらん。」
その男子はまだ何か言いたそうだったけど、そのまま図書館を出て行きました。
そしたら、今度は担任の先生がその子を連れて図書館に来ました。
担任の先生「今、歯科検診をしていて。廊下で待つ間だけ、ちょっと本を貸してくれませんか?」
そういうことだったのか、、、。
その子を静かにさせる本が欲しかったのね。
その男子児童が、最初にひとこと「歯科検診で待つ間に読む本を貸してください」と言ってくれれば、ピン!ときたんだけどね。
こういう伝わらないことって多いんだろうなあ、と思いました。
大人の思い込みと、子どもの言葉足らず。
言葉が苦手な子どもは、自分の思いが上手く伝わらずに、そのモヤっとした気持ちが行動に現れたりするんだろうか。
もう少し丁寧に聞けば良かったと反省した日でした。