就活日記。
IT企業と人材の会社からそれぞれ内定を貰う。
去年6月から動いてきた甲斐もあって、ようやく手に入れた内定の文字。
超売り手市場だから、と言われようがそんなこととは一切無縁に過ごしてきた。
売り手と言われようが、内定ホルダーと取れない学生の二極化が加速している。
だからこそ――その恐れがあって、早くから意識的に動いてきた。
あれから半年。ついに内定を掴み得た。
しかし…うーん。
本命企業!というわけではないので、オファーをくれた企業には申し訳ないが…微妙な心境。
いずれもベンチャー中のベンチャー。生まれて、そしてこれから成長するであろう企業。
確かにこれまで大手に魅力を感じず、反面、ベンチャー企業に心を刺激されてずっとベンチャー一筋で動き続けてきた。
ベンチャー企業には階層があると思う。
生まれたての企業。つまり乳児と同じ。
そして次は幼年期、成長期、青年期…と会社は成長していく。
成熟しきった企業には興味は無い。
だが、生まれたての企業には不安がある。
ベンチャーはベンチャーでも、ある程度、会社組織が組まれて、成長の礎ができている企業の方が性に合っている気がする。
基礎を作り出す自信は、正直なところゼロ。
そんな中、”乳児期”の企業から頂戴した内定。
詳しく言うと「契約」としての正式な内定は貰ってはいない。
契約、つまり誓約書を結んだ時点でそこに雇用関係が生まれる。
逆を言えば、書類上の繋がりを結ばない限り雇用関係は生じない。
――「是非、来て欲しい」
―――「きみが成長するなら、全面的に協力する」
ぐらり、と心が揺らぐ言葉である。
しかし、それで「こちらこそよろしくお願い致します」と、おいそれと返答はできない。
仕事は人生。自らの描く人生を即決してしまってはいいのだろうか?
いつかは決断しなければならないときがある。
決断に踏み切る。
見切りをつけて、そして選んだ選択肢を信じて進んで行こうと考えている。
現状では見切りをつける条件が満たされていない。
心の中に違和感がある。
恋愛で言うならあまり興味のない人から告白されたとき、そんなことと似ている。
モテナイままでいたところに、突然の告白。
ましてや自分という人間を見て買ってくれたというのは嬉しいこと。
しかし、妥協して――心残りがあるまま付き合っていくこと、働いていくことができるのだろうか。
自分の性格を省みると、自らの価値観を修正して折衝をしていくことになりそうだけれど。
それでも、イキイキ、楽しく働くことができるだろうか。
今、その真価が問われる。