4月8日(月)
yayaの彼氏さんが昨年のお盆に我が家に泊まった次の日の朝のこと。
前日の夜遅くまで、弟roroと3人でゲームで盛り上がっていたので、
3人ともゆっくり起きてきました。
私と夫は先に朝食を済ましていたので、
「そこにパンとコーヒーはあるからね。あとは好きに用意して食べて。」と
私がyayaに伝えると、
「うん、ありがとう。」と言いながら、yayaがキッチンに入り冷蔵庫を開け、
「A君卵料理が好きだから、目玉焼きでも作るか・・・。」と独り言のようにつぶやきました。
すると、A君スッとソファーから腰を上げて、キッチンに入っていき、
「オレ、焼こうか。」とポツリ。
「そうだね、卵料理にはうるさいからね。焼いてもらおうかな。」とyayaがニンマリ。
「roroも食べるぅ?」とyaya。
「あ、おねがいしま~す。」とroro。
yayaとA君、肩を並べ楽しそうに朝食を用意してました。
そして、食後の片付けになると、今度はroroが先に流し台に立ち、
「あ、オレ洗うからいいよ。」と洗い物をはじめました。
私、その間コーヒーを飲みながらソファでの~んびり。
母親の私がやらなくちゃ!そんな必要はどこにもなくて。
でも、よくよく考えればあたりまえのことで。
私自身、自分の親世代はこういう時、母親がひとりであれそれと立ち回り、
こちらが手伝おうとしても「いいから座ってて。」と言われたりして、
子も子の彼氏もすっかりお客さん扱いになってしまう感じだったことを思い出しながら、
なんだったんだろうな、あの、家庭のオンナだけが無理して頑張る感じ・・・。苦笑
「台所はオンナの城だから、オトコに触らせるもんじゃない。」
義母はよくそんなことを口にしていました。
なので新婚当初、夫が私を気遣い、隣で一緒に天ぷらを揚げるのを手伝ってくれたりすると、
義父が「おらが息子をこき使いやがって。」と私に聞こえるように呟いたり、
義母からは「家族がまんま食ってる時に、嫁はみんなと一緒にのんびり座ってちゃいけねぇんだよ。」
「本気で御給仕しねぇじゃ!」と言われたりもしました。
でも、私は内心「は?」だったんです。
今思い返すと、私や夫の感覚と親世代の感覚はこの時すでに違っていたんだなと思います。
だからこそ、そこに起きる摩擦はすごかったんだなとあらためて腑に落ちます。
この日の3人の様子を観ながら、
私自身、子と一緒に台所に立ち、ご飯を作ったり、洗い物をした日々の暮らしの中で、
台所がオンナの城なんていう閉鎖的な場所ではなく、母親の私しかわからない場所でもなく、
家族が自由に出入りでき、好きなように動けるオープンな場所になっていたことを、
あらためて感じることができました。なんかちょっと、それが嬉しかったんですよね。
ゴリゴリのお世話型母親だった私が、ここまでゴリゴリ感を抜けたことも含めて。(笑)