地震お見舞い申し上げます。

 

 9月6日、我が家にも激震が走りました。
あんこが逝ってしまいました。
突然に。

 

 9月5日に会った時にはいつも通り、元気でした。
自分が帰宅した時には、夕方の散歩中で、お出迎えはなし。
でも、戻ってきたらすっとんできてくれました。
夕ご飯もしっかり食べました。
てっぺん越して夜中の散歩にも行った、とのこと。

 

しかし。

 

 9月6日の午前6時頃。
母親が倒れているあんこを発見。
すぐに叔母を起こして確認するも、もう息はなし。
体はまだ温かかった、とのこと。

 自分への連絡は、就業直前の17時15分。
「終わったらさっさと帰ってこい」と会社に電話がありました。

 

 

 帰宅後、あんこと対面。
抱き上げて「あんこ、あんこ」と呼ぶ。
何度も、何度も呼んだ。
姉は目は閉じていた、と言っていたが、その時には時間経過の所為かうっすらと目が開いていた。

 

しばらく抱いていた。

 

諦めて降ろした後、姉が目を閉じたら、それからは二度と目は開かなかった。

 


 先月、8月22日に5回目の出所入居祝いをしたばかりでした。

 2013年8月22日木曜日、警察からやって来たあんこ。
その一週間前、保護されたらしい。
それ以前は、保護場所付近で、おばあさんが散歩をさせていたらしい。
なのにある日、一匹でとぼとぼ歩いていたところをよく見かけていた親子さんが見つけ、警察に届け出。
愛護センター(という名の終末施設)へ連れて行かれる日に叔母が姉と相談して引き取った。

 自分は何も知らされず。
帰宅すると、きなこより先にすっとんで来て、
『お帰りなさい! お帰りなさい! どちらさまですか?』
と満面の笑みの黒い丸太丸い犬が尻尾全回転でお出迎え。
その後にきなこも吠えずについてきたので、お友達が遊びに来たのかと思った。
抱き上げて、その犬の顔を見ながら、

 

自分「どこんちの子~?」
叔母「うちの子~!」

自分、右へ首を傾げる。

 

自分「どっから来たの~?」
叔母「ブタ箱から~!」

自分、左へ首を傾げる。

 

 それが、あんことの出会いでした。

初見、黒いポメラニアンもしくはその雑種かと思った。
正体は黒いロングコートチワワ、太りすぎ。
約5kgありました。
 我が家に来た直後、散歩中にすれ違った人から、
「あら~、ご主人にそっくりね」
と言われた。
自分のデブは昔から。
あんこのデブも昔から。
出会った時から、そっくり飼い主&愛犬だった。
しかも、お互い一目ぼれだった、っぽい。

 


 散歩に行きたくない時もあり「狸寝入りのあんこ」との異名をとっていたが、自分が「行こう!」と言えばほぼ一緒に散歩に行った。←ついこの間、他3匹が散歩に行ったが、あんこは気分が乗らず行かなかった日があった。「じゃあ、行くか」の掛け声で、自分とあんこの2人散歩に行ったばかりだった。
 散歩中に抱っこをせがむこともなく。←姉はせがまれていた。
 家の中で抱っこをする時には「あんこ、抱っこ」というと両手(両前足)を広げ、両足で床をぴょんと蹴る。←よく見ると母にはやっていなかった。
 お気に入りは、自分と相方の間。
2010年末までは、愛犬ちょび子のお気に入りの場所。
 ほぼ、いつもお出迎えに来てくれていた。
姿がなくても、呼べば来る。
来なくても、返事はする。←段差が上り下りできなかった、から。
自分が先に帰ってきていると、姉はあんこにお出迎えしてもらえないことが多々あった。←ほぼ、とも言える。
こんなところも、ちょび子と一緒だった。
 自分が食べてるものを欲しがる。
なかなかもらえないと、ニコッとする。
それでもだめなら、もっとクックッと口角を上げる。

笑顔の素敵なあんちゃん。

欲しがる姿は、どちらかというと海獣(アシカとか)だった。

一番似ていたのは、バイカルアザラシ。←褒め言葉。

アメフクラガエルも、似てると思う。←これも、褒め言葉。

 

 自分、あんこ(こしあん、つぶあん、小豆のあんこ)が苦手です。

食べないで済むなら、極力避ける。

 ある冬の日、母親に鯛焼き(こしあんか、つぶあんか)をしつこく勧められた。

最初はいらない、と静かに断っていたが、あまりにもしつこかったので、

「あんこ嫌いって言ってるでしょ!」

と大声を上げた。

ふと見ると、あんこ(犬)がまるで『がーーーんっ!』という文字を背負っているかのようなショックを受けた顔をしていた。

見たこともない顔、だった。

「あんちゃんじゃないのよ、あんちゃんじゃないのよ!」

必死に弁解した。

「あんちゃん、大好きだから!」

それ以降、実家で「あんこ嫌い」は禁句になった。

 思えば、あの時より一層絆は深まったと思う。

 


 姉が一番、面倒見てくれました。
本当の親分は叔母でした。
動物嫌いの母も破格に(孫より)かわいがってました。
 昨日突然始まった携帯で撮影した『誰が撮ったあんこがかわいいか選手権』(3名参加)には、呆然としてしまいました。
3人で代わる代わるあんこの写真を見せつけてくるんだもんな(苦笑)。

 

 元々肥満の所為で心臓が悪く、更に最近もっと心臓が弱っていて、2年前後前にはがんの摘出手術もしました。
でも、4kgちょっとまで体重落ちたんだよね、5年掛けて。
酷暑も乗り越えたのに。

 

 

……お別れがあんまりにも突然過ぎるよ。

 

 

 たった5年間。

されど大切な5年間。


ありがとう、あんこ。
大好きだよ。

今夜、ペットPaPaさんにて、お見送りします。

 

いつまでも、いつまでも。

大好きだよ、あんこ。

また、ね。