5月2日午前9時25分、ばあちゃんが亡くなった。
満94歳だった。
子どものころ、両親とも働きに出ていたが
保育園や学校から帰れば、いつもばあちゃんが迎えてくれた。
中学校を卒業して、高専で寮生活を送ることになったから家を出たが、
それまでの15年間でいちばん多くの時間を共に過ごしたのは
ばあちゃんだっただろう。
だから、親代わりだった、と言っても言い過ぎではあるまい。
高専を卒業して、東京で就職したから
盆や正月ぐらいしか故郷へは帰らなくなった。
結婚して子どもが産まれると、さらにその頻度は減っていった。
だからだろうか、
棺にきれいに納められたばあちゃんの亡骸を見ても
2年前よりずいぶん痩せた、冷たい顔に触れても
まだ熱さの残るお骨を骨壷に入れても
どこか夢の中の出来事のような気がして。
明日、故郷に帰ったら、やっぱりばあちゃんが迎えてくれて――。
そんなことはないってアタマじゃわかっているんだけど
ココロのほうは否認したがっているようだ。
時間が経てば受容してくれるんだろうか。
ちょっとの間だけど、
さようなら、ばあちゃん。
あなたのおかげで、どれだけ救われたことか。
僕はばあちゃんの孫で幸せでした。
また逢える日を楽しみにしています。
じゃあね。
