『ほぼ日の11月15日の「今日のダーリン」での話題が「中央フリーウェイ」だった。ユーミンの歌だ。今でこそ、iPhoneにユーミンのベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」が入っている。ドライブ中にそんな曲を聴くこともあるが、僕が初めてユーミンの存在を知ったのは大学生の時だった。
大学時代、地方出身の僕は、都会の音楽シーンにようやく触れたばかり。
石川秀美のファンになった。(何故彼女のファンになったかは全く覚えていないが)一応、写真集を買ったり、コンサートにも行った。アイドル以外では麻倉未稀や杏里が好きで、カラオケでもよく歌い、麻倉未稀さんのコンサートには大学時代に2回行った。しかし、洋楽も好きだった。A-haやスティーヴィー・ワンダー、ペット・ショップ・ボーイズをよく聴き、ヒューイ・ルイスやホイットニー・ヒューストンは、武道館で(客席案内係として)聴いた。だが、ユーミンやサザンとは、なぜかなかなか縁がなかったのである。
僕が初めてユーミンの存在を知ったのは教授家族とのドライブの時だった。
ある日、ゼミの教授家族に誘われて、教授の別荘のある山中湖へ行くことに。中央フリーウェイを走っている途中、教授の奥さんが「ここがユーミンが歌っているビール工場よ」と教えてくれたんです。当時の僕は「へぇ、そうなんだ…」くらいの反応しかできませんでした。なにせ、「中央フリーウェイ」の曲どころかユーミンの存在さえ、当時は知らなかったと思います。ちなみに11/15の「今日のダーリン」で糸井重里氏は、『「ビール工場」を見たことがない』と書かれていますが、調べたところ、サントリービールの東京・武蔵野工場は現存しています。
さて、中央フリーウェイに関する僕の思い出といえば、松本へ友人たちとドライブに行き、その帰京中のこと。東京都に入ったあたりで、助手席の友人が突然、うなり声を上げました。
「おい、車を止めてくれ!今すぐ!」
「どうした?」
「下痢だ!もう限界!」
「八王子インターで降りようか?」
「それまで持ちそうにない。早く停めてくれ!」と友人は懇願する。
友人の表情は既に玉砕覚悟。顔面蒼白で汗を噴き出しています。高速道路の路側帯での"野外パフォーマンス"か、車内での"惨事"か。究極の二択を突きつけられたその時!まるでオアシスのように、高速バスの停留所が目の前に現れたのです。
すかさず車を停め、友人は一目散に茂みへと消えていきました。数分後、友人は晴れやかな顔で戻ってきて、「あー、人生で最高の解放感だった」とご満悦。車内の空気も(物理的な意味で)クリーンなまま、無事帰京できました。
ユーミンの歌う「中央フリーウェイ」には、こんなドラマチックな歌詞は出てきませんが、僕にとってはこれが最高の"中央フリーウェイ物語"となったのでした。