植物の循環の話をしましたが、もちろん、ほかの生物も同様に循環しているわけです。
動物などが死ぬと土の微生物によって分解され、土にかえっていきます。
その分解生成物を、また植物が吸収します。
その植物を草食動物が食べ、草食動物を肉食動物が捕食するということが行われています。
なので、自然界は無肥料の状態ではありません。
植物や動物などの生物の微生物による分解物が自然に施肥されているわけですので
カテゴリーで分けると有機栽培になります。
自然栽培という言葉が独り歩きしていますが、
草を取り除き、その植物の残差も取り除いてしまうのは自然なことではありません。
それこそ、不自然栽培になってしまいます。
大事なのは、自然栽培だの、有機栽培だのと目くじら立てないで、
自然に倣って育てることだと思います。
ですので、栽培考②で書きましたが、
自然なサイクルだけでの作物の収量が人口を養うだけの量に届かない場合は、
有機資材を与えるというのがよいと思います
(もちろん、栽培で得られるもの(残差など)で循環させるのが一番良いです。)
それは自然なことじゃないというのなら、
自然なサイクルで得られる量だけで生きていける人口にするしかありません。
種をまくのも不自然というのなら、
野摘み(自然になっているものをとるだけ)で生きていくしかありません。
人間の存在は自然だけれど、人間のやることは不自然というのなら
人間の存在意義はありません。
なので、種まいたり、必要なら有機肥料を使うというのは許されてもいいんじゃないかな。