中学生へ:理科は「変化」と「違い」に気づく教科🧪
この記事でわかること
・理科の“本質”は「観察・実験で起こる変化を見きわめること」
・「違い」に注目すると、理解もしやすいし覚えやすくなる理由
・今日からできるノート・勉強法の具体例
理科ってどんな教科?
理科は、観察や実験で起こる“変化”を見つけ、その意味を考える教科です。
そして、その変化にはたいてい**名前(用語)**が付いています。
だから——
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何が変わった?(色・温度・形・におい・気体・音・明るさ など)
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どう違う?(AとBのちがい/前と後のちがい)
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その変化の名前は?(用語)
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変化が起きた条件は?(何を変えた?何をそろえた?)
この4つをおさえると、理解もしやすいし、用語も覚えやすくなります。
キーワードは「変化」と「違い」
同じように見える現象でも、違いに注目するとスッと整理できます。
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例1:溶ける(食塩が水にまざる=溶解)と、とける(氷が水になる=融解)は別の変化
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例2:にごった液ができるのは沈殿、泡が出るのは気体の発生
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例3:化学変化は物質そのものが別の物質になる(質量保存や新しい性質)/状態変化は個体↔液体↔気体の姿が変わるだけ
「何がどう変わった?」→「その変化の名前は?」の順で考えるのがコツです。
変化には“名前”がある:よく出る例
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溶解(食塩水)/融解(氷→水)/凝固(水→氷)
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蒸発・沸騰・凝縮(気体↔液体)/昇華(ドライアイス)
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中和(酸とアルカリ)/発酵/酸化・還元
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発熱反応・吸熱反応
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電流と磁界(電磁石の強さの変化)
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光の反射・屈折(像の位置や大きさの変化)
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運動の変化(速さ・向き、力のつり合い)
名前が付くほど大事な違いということ。用語は“変化のラベル”だと思うと覚えやすいです。
観察・実験の見方チェックリスト🔬
見た目の違い
□ 色/にごり/沈殿/泡(気体)/煙
温度の違い
□ 温度が上がった?下がった?(発熱・吸熱)
質量や体積の違い
□ 前後で重さはどう?(保存・増減の理由)
条件の違い
□ 何を変えた?(操作変数)何をそろえた?(制御変数)
結果の違い
□ 最後に何が起きた?(応答変数)グラフはどう変わる?
→ チェックできたら、その違いに合う“用語”を辞書のように当てはめる!
「比べて覚える」ノートの作り方✍️
1)ビフォー/アフター2コマ
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左:実験前(条件・見た目・数値)
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右:実験後(何がどう変わった?)
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下に**“この変化の名前”と“なぜそうなるか”**を一言で
2)AとBの見分け表(比較表)
| 見分けポイント | A | B |
|---|---|---|
| 色・におい・沈殿 | ||
| 反応の有無 | ||
| 温度変化 | ||
| グラフの形 |
→ 違いだけを抜き出すと、テストでの選択肢の切り分けが速くなります。
3)グラフは「形」で覚える📊
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右上がり直線(比例)/右上がりカーブ(比例ではない)
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山 or 谷(最大・最小の条件)
→ 形+条件で言えるように。
テストに強くなる「3ステップ学習」
STEP1:現象→変化→用語
例:泡が出た→気体の発生→化学変化の可能性
STEP2:原因と条件
何を変えたら起きた?何をそろえた?
STEP3:数値で確かめる
単位/計算式/グラフで“違い”を数字でも説明
用語暗記は「単語カード」+「比較カード」が最強。
「似ているけど違う2語」を同じカードに並べて覚えると混同しにくい!
よくあるつまずき→こう直す💡
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用語が覚えられない
→「写真・図・実験スケッチ」とセットで覚える(“変化の見た目”と結び付ける) -
計算が苦手
→ 公式の意味→単位→例題1問で数字の“違い”が何を表すかを言葉で説明 -
実験のレポートが書けない
→ 目的→方法(変えた条件/そろえた条件)→結果(“違い”の事実)→考察(名前+理由)のテンプレでOK
今日からの勉強ミッション(10分でOK)
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教科書の単元を1つ選ぶ
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「似ていて混同しやすい用語」を2つピックアップ
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違いだけを3項目で表に書く(見た目/条件/結果)
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その違いに合う**実験の絵(前→後)**を1枚スケッチ
“違いに注目する”だけで、理科の理解は一気にラクになります。
観察・実験の変化を言葉(用語)で説明できたら、もう合格ラインです!
まとめ
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理科は観察・実験で起こる“変化”を見つける教科
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変化には名前(用語)がある → 違いに注目すると覚えやすい
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比較ノート・2コマ図・グラフの形で「見分ける力」を育てよう
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