Electrumグルー プの総帥・投資運用者のThomas Kaplan氏の金価格予想は、次の通りだ。
「現在は今後10年間継続する上昇相場の入り口にある。経済の各種要因を考えると、10年以内に3000ドルから5000ドルを目指すだろう。
予想シナリオの最初は、蛇のように、次のジャンプをするために「とぐろ」を巻いている状態だ。次のシナリオは、もう1回、大きな下落を演出し、握力の弱い持ち手から振り落とす動きをするだろう。その後、最終的に3,000から5,000ドルを目指すだろう。
もちろん、そのような状況が来るまでは10年単位になると予想している。
また、2,000ドル、3,000ドルに至るまでには、数百ドルくらいの下落が頻繁に起きるだろう(現在でも50ドルくらいの下落は頻繁ではないが、たまに起きている)。」
また、上昇相場を予想しているのはKaplan氏だけではない。ヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏もゴールド(ただし、ペーパーゴールド)の保有比率を増やしていることが、米国証券取引委員会への提出文書で判った。
同じくダブルライン・キャピタルを率いるジェフリー・ガンドラック氏は「価格が300ドルの頃から保有している」と語っている。
グリーンライトキャピタルのデビッド・アインホーン氏は、「ゴールドは保有しているし、1度も売ったことがない。それを使わねばならないことなど起きて欲しくない」と語った。
バンクオブアメリカは、2022年上半期には3,000ドルに到達すると予測している。
ほかの貴金属や産業用卑金属もともに上昇すると見ている。すでに銅は2020年現在6%、銀は37%上昇している。金(ゴールド)は、好況に弱く不況には強い金属である。反対に銅は、好況に強く不況には弱い金属だ。
ペーパーマネーばら撒き政策に比例して金価格が上昇しており、今後1年半くらいで3,000ドルに達するだろう。
シティグループはもっと慎重な予測を立てている。短期的には1,300ドルに戻り、その後、2021年半ばには2,300ドルになるだろうと見ている。
ロシア、中国、多くの新興国の中央銀行は、金準備の買い増しに慎重になっている様子だとも指摘している。
物価上昇率を勘案して計算すると、現在の金価格は1979年のピークよりも安い。1979年のピーク価格を現在価格に置きかえると、2,500ドルに匹敵するからだ