絞り出した㊗️解禁㊗️…と、クマ現る | ミノーとキャバと時々おとん

ミノーとキャバと時々おとん

渓流ルアーにどっぷりはまった魚キチガイ。
ハンドメイドミノー「Quelle(クヴェレ)」を作り、
愛犬キャバリアのモカさんとのんびり暮らしてます。
(キャバ嬢にあらず)
アメブロ移転前のブログ名は「サンゴとキャバと時々おとん」

小菅川解禁日の先週に釣り場難民に陥った私。

その後、一週間の間に2度の降雪があり、釣り仲間からも

「行っても魚動かないよ。寒いばかりで行かない方が良い」

と言われていました。


そうでしょうね。

せっかく雪が降ったんだから、また雪山登山に行った方が賢い選択でしょう。



しかし私は行くのです。

釣果は二の次。源流を歩く事に意味がある!!!

なぜならバカだから。


…いやね、思ったんですよ。

前回、余裕ぶって解禁時間を過ぎても釣り仲間と談笑し動かず。

それもまた良い雰囲気だと思いますし、カッコイイです。


でも、私はそういう奴だったか?

もっとこう……

「釣りたいぃぃうぅいぃぃぃん!!」

みたいな奴じゃなかったか?


思い出せ。


釣れる気がしない枝沢で、本当に何もいないかイワナ1匹探して丸一日歩き回った日々を。


飯田先生の合宿スクールで昼の受講が終わり、参加者みんながイブニングの受講に向けて休憩している中、1人源流に潜り込んで飯田さんに苦笑いされた事を。


狼の遠吠えが響くモンゴルの大平原で、焚き火をつついて野営し、タイメンを追い続けたあの日々を。


※一部フィクションが混ざっています


もっとこう私は、良くも悪くもバカだったはず。



そんなわけで、今週も朝早くから車を走らせ、我がホームリバー小菅川源流域へ。

源流への林道は先週には無かった新たな倒木が増えており、車高の高い車では通れなそうになっていました。

私のプレマシーでギリギリ回避できるくらい。


そして、足跡一つ無い銀世界の源流へ一番乗り。



小菅川よ……

私は帰ってきた!!

脳内はもうこんな感じ。


ウキウキしながら車のトランクを開け、源流装備へ。


………ん???


…………えあうぇえ??!



ウェーダーが無ぇ。


気温-3℃。


河原はこんもりと積もった雪。


死ぬ。💀



悪い意味での「バカ」が発動…_:(´ཀ`」 ∠):




しばらく愕然としていましたが、止まっていてもどうにもならない。

1時間半かけて来た道を引き返し、一先ず自宅へ。


どうしよう?

今日は諦めて明日また来ようか?

…いや、明日は明日でやらなければいけない事があるから、時間的に忙しない。


帰路の車内でぐるぐると無い頭回して考えましたが…



ウェーダー回収して再出撃。


あそこだ。

あそこの川ならこの時間でも誰も入っていない可能性が高い。

なんなら、この時期は朝よりも昼近くから始めた方が魚の活性も高いはず!


向かったのは某源流。



雪に覆われた林道には足跡や自転車(バイク?)の轍はあるものの、その上に新雪が積もっており、今日人が通ったという形跡は無し。


よし!

勝ったwww!



半年ぶりの源流。

思ったとおり、それほど雪はありません。

小菅川の様子を見て、そこよりも標高の低いこの川なら雪も少ないと予測して来ました。


入渓点にあるはずのロープを探しましたが、なかなか見つからない。

ようやく見つけたロープは落ち葉や枯れ枝に埋もれており、今年ここを下るのは私が初めてのようです。



入渓点にあるのは7〜8割の確率でなにかしら釣れる大場所。

しかし、この日は反応無し。

はは〜ん。

さては意外と浅い所にも魚が付いていて、私が不用意に近付いたから走られたな。

解禁当初はいつも魚との距離感やアプローチでミスるからなぁ…。



林道での倒木が多い今年の春ですが、渓の中も夥しい数の倒木。

淵には折れた枝が溜まり、釣りづらいったらありゃしない。

倒木が折り重なって行く手を塞いでいる場所もあり、乗り越えて行くのもまた大変。

今年初めて行く源流はナタかノコギリを持って行った方が良いかもしれません。


それにしても魚影が見えない。

ルアーへの反応どころか、遡行中に走って行く魚の姿すら皆無。

水温計を突っ込んでみると、水温2℃………。

わーお。こりゃハードなわけだ。(^◇^;)

最初の大場所も、アプローチどうこう以前に魚が全く動いていなかったのでしょう。

これは厳しい。



久しぶりの高巻き。

巻きルートは崩れていて、以前あった踏み跡は完全に消えていました。

ロープがかけられた場所まで両手両足を使ってよじ登るも、今度は倒木がロープに乗っかっており、ロープの代わりに倒木を掴んで登っていく有様。

踏み跡の残ったルートには残雪が残りがちで、それが滑ってなかなか怖い。(^_^;)



しばらく進むと、数m先の河原から大きな猛禽類が飛び上がりました。

扇形の尾羽に縞模様。そしてあのサイズ…クマタカだ!

クマタカは河原で何かを食べていたようですが、飛び去り際にそれを落として行きました。

川に落ちて流れて行ったのは鹿の足らしき物。

クマタカもスカベンジング(屍肉食)をする生き物として知られています。

クマタカは近くの枝に止まり、後ろ髪引かれる様子で流れて行く餌を見てから飛び去って行きました。

……ああ…、邪魔してごめんよ…。


他にもヤマセミやルリビタキも見られて、魚は出ないけれどやはり楽しい源流歩き。


それは良いとして、渓魚はどこに居るのか。

マジで全く反応がありません。

反応が無いというより、むしろ気配すら無し。

穴掘って冬眠してるんじゃなかろうか?


こんな超低水温だから、水底の岩盤に貼り付いているんだろう。

ミノーをあれこれ変えて、なんなら途中からARスピナーまで使ってボトムをゆっくりと誘い続けていましたが、なんの反応も見られず。


なんとなーくミノーをクヴェレ40Sにチェンジ。

スレ鱒に強いモデルですが、軽い分沈めるには不向きなので今日は違うと思うけど…。

それを岩の間に通してみたら……


………お?

おおお!!??


のたーーっとした感じに何か食ってきた!!



釣れたのはヤマメさん。

いや、ヤマメ様✨


「ありがとう!本当にありがとう!」

と、ヤマメ様に向かって連呼。


礼は良いからさっさとリリースして欲しそうなヤマメ様。



結局、この日の釣果はこれだけ。

降雪が続いた影響で、源流っぽい所はどこも厳しかったようで、1匹釣れただけ私はまだマシな方みたいです。




退渓地点から林道に戻り下山中。

ガードレールの下の斜面でガサガサっと何かが走る音が聞こえました。

鹿でもいたのかな?…と覗き込んでみたらそこには斜面を駆け降りて行く黒い動物。


なんだアレ??

鹿じゃ無い…カモシカ……??

それとも違う…?

2〜3秒ほど分からずにホゲ〜と眺めていましたが…


………あ


クマ!!??


一応クマ撃退スプレーも装備していますが、いきなり出るとすぐには分からないものですね。( ̄▽ ̄;)

今回は向こうから逃げてくれたので良かったですが、最初に物音がした場所は私から5〜6mの至近距離。

こっちに向かって来ていたら、すぐには対処出来なかったかもしれません。



そんな濃厚な今季源流初釣行。

今日こそは言えるでしょう。


㊗️解禁㊗️





とは言え1匹ではちょっと物足りなかったので、麓の川で尺レインボーとか追加していましたw


源流が楽しくなるのはお彼岸過ぎてからかなぁ。







使用タックル
 

ロッド: 自力改修のキメラロッド エンハンスドテール
リール: DAIWA 20ルビアスFC LT2000S-XH
ライン: DUEL アーマードF+ 0.6号
リーダー:VARIVAS トラウト ショックリーダー 6Lb

 
 


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