先日販売を告知したクヴェレはおかげさまで今回も秒で完売しました。
御購入くださった皆様ありがとうございます!
現在も製作中の物がありますので、よろしくお願いします。
話は変わって11月2日。
この日は仕事が休みになったので、群馬県上野村にある神流川冬季釣り場に行ってきました。
ここは「ハコスチ」で有名なC&R区間。
知らない方のために説明すると、ハコスチとは引きの強さを追及したニジマスの改良品種。
ヒレが擦れにくく綺麗にそろって飼育しやすい「箱島系ニジマス」と、
野性味があり引きの強い「スチールヘッド系(降海型)ニジマス」をかけ合わせてできたスピード・パワー・スタミナを備えた遊漁用の品種です。
フックに掛かると走って跳んで大暴れし、貧弱なロッドではへし折られることもあるとか。
その日は日の出前に自宅を出発し、高速は使わずに秩父路を突っ切るルートで群馬入り。
高速を使っても行けますが、片道2380円かけても20分程度しか変わらないので下道で行きました。
到着した「川の駅上野」。
ここに漁協の受付があり、施設の下の川が冬季釣り場になっています。
トイレも隣接しており、軽食も食べれるので便利な釣り場です。
自宅周辺の木々はまだ青々としていますが、上野村は一足早く秋に色づきつつありました。
先を急いで写真を撮らずに来てしまいましたが、埼玉と群馬の県境にある山間部の紅葉はより見頃でしたね。
神流川冬季釣り場の流れ。
比較的ゆったりとした流れで、ところどころ自然渓流的な場所もありますが、ほとんどは石組で区切られており自然渓流というよりは河川型の管理釣り場といった感じです。
少し歩けば未整備の自然渓流らしくなるのかもしれませんが、昨年の台風の影響で釣り場が限られており、今年は駐車場周辺のこの場所に魚が溜まっているとか。
受け付けは8:30から始まり、釣りは9:00から開始。
初めて来たので勝手がわからず、周りの人の動きを見ながら河原の駐車場に車を停めて川の様子を見て歩いていると、わかっている人達は開始前から場所取りに動いています。
この釣り場は魚が溜まりがちで、場所選びで釣果が大きく左右されるとか。私も大慌てで良さげな場所を見つけ、魚影も見えたのでその場所に陣取りました。
周りを見ると一番最初に場所取りをしていたフライマンのロッドが開始時刻前から曲がってるし・・・。ズルい。(;´Д`)
開始時刻となり、まずは昨年のサクラマスイベントで購入したsoraさんの渓流用クランクで小手調べ。
自然河川と見るべきか、管理釣り場と見るべきか微妙だったので、その中間のようなルアーを選んでみました。
・・・が、意外にもあまり反応は無し。
土日後の月曜日なので、相当叩かれた後なんでしょう。
逆にアピール強めでリアクションを狙った方が食ってくるのかな?
そう考えクヴェレ50sに変えてみると、ガバッとアタックしてきますが寸前の所で口は使わず。
釣れそうで釣れないスレ鱒との痺れる勝負。
冬の奈良子釣りセンターで学んだローギアミノーイングに切り替え、「チョンチョンピタッ」というスローな動きで鱒の鼻面を通していた時、
「モゾモゾ」という微弱な手応えが。
合わせを入れてみると大きな魚体が身をくねらせるのが見えました。
そこからロケット発進。
ダーッと走ったかと思うと連続大ジャンプ。
1発目のジャンプにはとっさに対応できましたが、連続して2発目には反応しきれずフックアウト。
ただのデカいニジマスとは明らかに違うファイト。
これがハコスチか・・・!
その後はさすがに通常のシンキングミノーにはスレてしまったようなので、ジョイントミノー試作型にチェンジ。
スローなアクションで誘ってみると・・・再び微妙な感触が伝わってきたので合わせを入れると
デカい魚体が暴れまわる。
走って跳んで大暴れ。川面には爆発したような飛沫が上がり、他のトラウトでこんな光景見たことがありません。
流芯に入られて川を下られ、下流にいたフライマンさんに「すいません!すいません!」と謝りながら追跡。
なかなか疲れない相手とのファイトを制し、水際まで引きずり上げることが出来ました。
この日1本目のハコスチさん。50cmくらいでしょうかね。
噂に違わぬファイターです。
ヒットルアーはジョイント試作型のアワビ貼りTS。
ジョイントミノーは源流の最終釣行で今季最後の尺イワナをヒットさせ、
先日の小菅フィッシングヴィレッジでは管釣りヤマメを仕留め、
そして今回はハコスチにも効いてしまいました。
作るのがあまりに手間なので1年くらい試作を中断していましたが、興味のある人も多いようなので久しぶりに試作開発を再開することにしました。
ただ、本当に通常の倍以上手間がかかるんですけど。(^_^;)
ここのスレ鱒達は初見のルアーには良い反応を見せますが、反応するのは最初の1~2回だけ。
すぐに見切ってしまいます。
手を変え品を変え、初撃で仕留めなければならなそうです。
※管釣りスプーンを使えばそうでもないかもしれませんが、好みの問題で持って来てないんすw
この日2本目のハコスチさんは鼻曲がりの精悍な雄。この日一番のイケメンです。
これまた水面を爆発させて大暴れでした。
ヒットルアーは自作のクランク。
クランクをダウンでネチネチ誘うのはニジマス釣りの必釣メソッドですね。
自作クランク「じゅごーん1号」。
ふざけた顔して良い働きをしますw
この魚の写真を撮っていた時、周りで見ていたフライマンさんが「今だけ投げさせてもらっても良いですか?」と尋ねてきたので、その間だけポイントを譲りました。
最初の方でも書きましたが、この釣り場は魚が一ヶ所に溜まりがちなので釣れる場所と釣れない場所にエグイ程の差があります。
周りを見ると釣り場からあぶれた人達が彷徨っているようで、それまでも釣りをしている間何度も物欲しそうな目で見られていました。
2本釣った事だし、ここは他の人に譲って釣り場全体の様子を見て周る事にしました。
譲り合いって大事だと思います。
秋の渓流の景色を楽しみながら散策。
やはり魚影が見える場所は必ず他の人が陣取っているようです。
数投してはランガンするのが前提の渓流用シンキングミノーであるクヴェレには不利な場所ですね。(^_^;)
途中、誰もいない橋桁の脇が気になりクヴェレ50sを投げてみると、大きな鱒が反応するのが見えました。
おお、いるじゃんw
そして2投目で見事ヒット。
・・・と同時に他の釣り人がいる下流へ猛ダッシュ。
また他の人に迷惑をかけてしまう!・・・と踏ん張って引き留めようとした時、ラインが川の中の岩を巻いてしまいました。
「やばいっ!!」と思った時にはすでに手遅れ。
ハコスチのために新しく巻き直した14.5lbの強度を誇るPEライン「マックスパワーPE8」はあっさりとぶち切られてしまいました。
ハコスチに持って行かれたクヴェレは先日完成したばかりのロットの中から1個だけ自分用にしたヒクイドリ50mm。
いつもより薄いリップを取り付けた試作型・・・。
ショックで呆然としながら秋の景色を眺めていました。
昼からはフライに挑戦していましたが、この釣り場に来る釣り人のほとんどがフライマン。
毎日毎日フライを見せられて教育されたハコスチ達は私のヘタクソなフライには見向きもしてくれません。
結構長い時間意地になって頑張りましたが、もうあかん。これもうあかん。
我慢できずにルアータックルにチェンジ。
管釣りっぽい流れでスレた鱒を相手にするって言ったらコレ!
HMKLのK-1ミノー。
冬の奈良子のスレっスレなヤマメにも、小菅の冬季釣り場終盤の釣れる気がしないニジマスにも、
困った時の救世主はいつもコレ。
ミノービルダーとしては悔しいんですが、あっさりとハコスチさんを仕留めちゃいました。
他のフライマンさんが粘って粘って・・・諦めて移動した所へK-1ミノーを投入し、奈良子釣りセンター直伝のローギアミノーイングで誘うと・・・
たまらず飛び出すハコスチさん。
この子にはフライもオマケで付いてきましたw
もう良いや。
今日はK-1の日だ。
K-1に反応する鱒を探して歩き、見つけたらネチネチ誘って口を使わせる。
そんな釣り方で終了間際の追い上げでハコスチ3本を追加。
ただ、なぜか時間が経つごとに釣れるサイズが下がっていっている気が・・・。(^_^;)
この日の釣果はハコスチ5本。
始めてきたので多いんだか少ないんだかわかりませんが、場所を譲らずに釣り方にもこだわらず、
管釣りルアーに頼っていれば二桁釣れていたんじゃないかな・・・?と思います。
釣り座難民が多いという問題点はありますが、釣れる魚はことごとくデカくて暴れん坊なハコスチ。
塩焼きサイズなんていやしませんw
うわさ通りのスゴイ釣り場でした。
次はフライでも釣りたいなぁ。
使用タックル
ロッド: SMITH トランティンスピン イル・フロッソTILF-53
リール: SHIMANO 16ヴァンキッシュC2000HGS
ライン: VARIVAS スーパートラウト アドバンス [マックスパワーPE X8]0.6号
リーダー:VARIVAS トラウト ショックリーダー(フロロカーボン)8Lb
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