今頃になって、新国立劇場がXで演目の紹介をしていたことに気付いた。

 

\本日の演目ご紹介/

📅1st Week Program
『#ストロンガー/#トライフルズ』 [2本立て上演]  
語られる言葉と語られない思い。二つの部屋で交錯する女性たちの視線が、見えなかった関係と真実を静かに暴いていく。 

🇸🇪【スウェーデン】
 <ストロンガー>

【作】#ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ
【翻訳】#一川華
【演出】#万里紗
【出演】#森川由樹、#山田キヌヲ
 

 

🇺🇸【アメリカ】
<トライフルズ> 

【作】#スーザン・グラスペル
【翻訳】#浦辺千鶴
【演出】#万里紗
【出演】#板橋廉平、#平尾仁、#津田真澄、#川辺邦弘、#山田キヌヲ、#森川由樹


(5)ストロンガー

ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ作の二人劇。

とはいえ、うち一人はセリフがないので、一人芝居に近い。

隣国のイプセンに比べると日本ではマイナーな印象が強いこの作家だが、結構面白い作風である。

ストーリーはシンプルで、X夫人(女優、既婚)が、Y嬢(女優、未婚)に対し、一方的に「女の幸せ自慢」をするという、日常見慣れた「女マウント合戦」の変形版。

但し、マウントを取ろうとする攻撃側(X夫人)が墓穴を掘って自滅するのに対し、終始黙っていた防御側(Y嬢)がいわば不戦勝をかちとるという、ある意味痛快な筋書きとなっている。

例えば、X夫人の現在の夫はY嬢のかつての婚約者であり、彼が真に愛していたのはY嬢だったことが判明する、など。
・・・これって、日常生活でも使えそうな戦術のように思える。

私の場合、「マウンティング族」(カイシャ、取引先、友人・知人、etc.・・・)の気配を察知すると、つま先立ちで退散することが多い(根本原因(13))。
これは、いわば「退散戦術」(逃げるが勝ち)である。

(ちなみに、かつて作家の若一光司氏は、『家族ニコニコ幸せ写真付き年賀状』を送ってくる人物とは”静かに縁を切る”と述べていたが、これは「マウンティング族回避」が理由ではなく、「他人の不幸に鈍感な人間は避けるべし」というポリシーによるものだそうである。)

だが、これからは機会を見て、Y嬢のように「沈黙戦術」(黙るが勝ち)を実験してみたいと思う。