北山杉は1ha当たり4,500本以上密集させて植えることが「北山杉」と呼べる条件の一つとされており、また、下葉がなく上部に枝葉があるだけで、光合成が人工的に抑制されて育ちます。
建材用途であれば、大径木の杉を育てるのが、通常の育林法ですが、北山では、他に例を見ない逆の成長抑制育林法が、伝承技法として受け継がれています。
こうした過酷な環境で育つ北山杉は、種の維持のため、屋久杉がそうであるように、花粉をほとんど発生させません。
新しい生命が生まれると養分の奪い合いが生じるためです。
害虫や菌に対しても、良好な環境で育つ杉よりも種の保存のため、強い耐性を有しています。屋久杉では、抗菌性を持つ樹脂分を通常の杉の6倍蓄えているといわれています。
北山杉は、建材としてのブランド力があるため、抗菌性についての調査はされていないのが、残念ですが・・・
植物は、移動できない分、環境に対する分子レベルの順応性を動物以上に持つ必要があるのかもしれません。
