妻夫木:旭は、小さい頃に両親がなくなってから「働ける自分が高校中退して働いて支えなきゃいけない」ってことで家族を背負ってきたんでしょうね。頭で考えるよりも先に行動が出るような、愛にあふれたバカな男です(笑)。何に対しても真正面からぶつかり、みんなが悩んで立ち止まっているところを無理にでも連れ出しちゃうような無鉄砲さ、空気の読めなさなどがあり、そんな真っ直ぐさに憧れます。
瑛太:暁(さとる)は厄介者ですね。「次男として兄貴とこの家族を支えていかなければ」という意識はありますが、とあることがあり、人を騙してでもお金を手に入れて生きていかなければいけない…。「ダマされる方が悪い」という価値観が芽生えています。屈折していますが、暁なりに誠実さみたいなものはあるんです。旭に言うセリフにもありますが、「世の中にはいろんな側面があるんだから色眼鏡を外して、この世知辛い世の中見てみろ!」と、多面的な自分でいることも癖になっています。
満島:ひかりは、なんとなくお兄ちゃんに伝えたいことは話しますけど、自分の気持ちをあまり言いません。弱い人です。女の子1人なので、お母さんがいなく
て、言えなかったこともいっぱいあるのでしょうが、言葉にするのに時間がかかるのかな。弟たちとはほのぼのと子供みたいに遊んでいます。我慢することが多
い子供時代をおくっているから、下の2人とは「そういうこと忘れて楽しく行こうよ」って肩の力を抜いているのかもしれない。でも、お兄ちゃんといると心強
い反面、自分のダメさがあぶり出されるようで緊張してしまう。「私はちゃんとしなくてごめんなさい」って…。
柄本:陽(はる)は大学
で演劇をやっていて、夢を持って理想
論を語りがちな男です。夢や理想に重きを置きすぎて、生活や日常を考えていないかもしれませんね。ただやっぱり、お金などの現実的な問題があり、それがいつ自分に押し寄せてくるのか漠然とした不安はあります。
野村:旦(ただし)は親の顔も知りませんし、兄が親代わりでたくさん愛情を注いでくれたと思うんです。でも、それがあまり伝わっていないのかもしれませ
ん。家では強がっていても、いざ問題が起きると、いつもは威張っていたのに「兄が対処してくれる」と頼りきっている男です。
