アレックス・ウェスカー捜査隊 -118ページ目
<< 前のページへ最新 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118

アークレイ事件以前の青年アルバート・ウェスカー Vol.2

暇つぶし程度にやってますので、誤った事実を記載している点を発見された方はコメントから指摘いただければ幸いです。


前回アークレイ事件以前の青年アルバート・ウェスカー 1回目 はアルバート・ウェスカー(以後ウェスカーと省略)が異動先のアークレイ研究所へ主任研究員としてウィリアム・バーキンと共に施設に入るとこまで書きました。
今回は、ウェスカーのウィルスに対する思考を考察してみようと思います。


(これからバイオハザードをプレイされる方へ)
ストーリーのネタバレがありますのでご注意ください。


このブログを読まれている方はご存知かとは思いますが、ゲーム中の年表で言うとレベッカが登場するバイオハザード0の事件発生の約17年程前のお話です。
まだTウィルスは完成しておらず、開発に向け泥のように研究に没頭していた時のお話です。
『』←内の言葉は全てウェスカー(一部スペンサー)がレポートに記した彼自身の言葉です。





アークレイ研究所でウィリアム・バーキンが目を通していた書類に記載されていた”エボラ”の記録を見たウェスカー。
彼の”エボラ”に対する正常な視点と狂気的な視点で考えている様子が伺えます。


『知ってのとおり、”エボラ”が感染した場合の死亡率は90%。10日で人体組織を破壊する即効性を持ち、今現在も予防法も治療法も確立されていない。兵器として使用すれば、恐るべき威力を発揮する可能性がある。』




『”生物兵器禁止条約”が発効されているため、我々が兵器として研究する事は違法だ。』


とも語っている。
この時点でのウェスカーの思考は、ある意味でゲーム中に登場するイメージよりもまとも言えるのでしょう。


ですがウェスカーはひとつの仮説を語っています。
『しかし我々でなくとも、どこかの誰かがそれを兵器として使用しないという保証はない。
そういう場合のために、予め研究しておく事は合法である。そして、その境界は極めてあいまいだ。』



法の網を掻い潜る抜け穴を見つけたといった感じでしょうか。

『つまり、治療法の研究と偽って、兵器を研究する事も可能とう事だ。』
危険なウィルスへの治療薬開発‥製薬会社という建前を利用した狂気が存在しています。


とはいえ『そのウィルスには余りにも欠点が多過ぎたのだ。』と記した上で3つの欠点を掲げている。

『まず第1に、生体外では数日しか生きられず、太陽光(紫外線)で簡単に死滅する。
第2に、宿主となる生体(人間)をあまりにも早く殺してしまうので、次の宿主に移るまでの猶予がほとんど無い。
第3に、宿主から宿主への感染には直接的な接触が必要で、比較的簡単に防護できる。』

ウェスカー、バーキン共に”エボラ”への可能性を感じてはいないと言えます。


『だが、例えば次の事を考えてもてほしい。』とした上で、さらに仮説を記しています。
『もし”エボラ”が発病した人間が、体内にウィルスが溢れたその状態で立って歩けるとしたら?そして、意識の薄れた状態でありながら、感染していない人間へと自分から接触していくとしたら?
もし”エボラ”の遺伝子であるRNAが人間の遺伝子に影響を与えるとしたら?そして、それによって簡単には死なない怪物のような耐久力が人体に授かるとしたら?
それは人としては死んだ状態でありながら体内のウィルスを他の生態へと拡散させる”生体生物兵器”となり得るのではないだろうか?』

といった感じで、数十年後にウェスカーが完成させようとする理想の生物兵器とか何か‥を少しわかったような感じもします。


しかしながら当然”エボラ”にはこの特性はありません。


『スペンサーを中心として設立されたアンブレラは、まさに、その特性をもったウィルスを開発するための組織だった。それがTウィルス計画だった』
と、アンブレラ社の創設理由が、この特性をもつウィルス製造に着手する為とウェスカーは語っています。
当時のウェスカーは、スペンサーの真意に疑いすら持っていなかったのですね。

まだGウィルス・Tveronicaが世に出てない当時”特性ウィルス”=”生物兵器製造への利用”という常識的な考えに当てはめ、研究をしていたと言えます。
当時はまだ”進化”というキーワードは彼の頭の中には無かったのでしょう。
スペンサーの方向性に疑問をもつ中で、この10数年後、自分自身で”進化”という答えを導き出すという流れが、ウェスカー計画の賜物であり証左ではないでしょうか。


そして『生体の遺伝子を組み替える、”始祖ウィルス”の発見が事の発端らしい。』と語っており始祖ウィルスについての詳細な情報を、当時の彼は握っていなかったのです。

ウェスカー計画の被験体の一人である彼にも情報は遮断されていたのですね。

アンブレラ社完全崩壊後に、スペンサー自ら記した”スペンサーの手記”にはこう記されています。
『始祖ウィルスの秘密さえ守られれば、いつでも(アンブレラ)は再興できる。(中略)社内でも一部の人間しか知られないよう厳しい情報統制を行ってきた。』
と記されているとおり、スペンサー自身により”始祖ウィルス”の情報は社内でも極一部の幹部の人員にしか伝えておらず始祖ウィルス研究の舞台となるアフリカ研究所から異動する者にはその後も厳しい監視を行った』とスペンサーは記しています。


こんなに厳しいのでは、当時のウェスカーやバーキンには”始祖ウィルス”の詳細情報は知らさせていなかったと言えます。
その後、Tウィルス研究の過程でリサ・トレヴァーとの出会い‥



(参考資料:『ウェスカーズレポートⅡ 女の実験体・入口』
        『スペンサーの手記』各部より一部抜粋)




続きは次回!

ブログマップつくりました。

各記事へのリンクを整理しました。クリック!⇒もくじ





PS3版

バイオハザード6 (【数量限定特典】エクストラコンテンツ「ザ・マーセナリーズ」用ステージDLコードセット同梱)


バイオハザード6(特典なし)



XBOX360版

バイオハザード6 (【数量限定特典】エクストラコンテンツ「ザ・マーセナリーズ」用ステージDLコードセット同梱)


バイオハザード6(特典なし)



アークレイ事件以前の青年アルバート・ウェスカー Vol.1

ゲーム中のファイルやレポートを参考にバイオの主要キャラを無意味に考察していこうと思います。
やたら難解キャラが多いので、私自身の頭を整理する為の個人的な備忘録として書いていこうと思います。
暇つぶし程度にやってますので、誤った事実を記載している点を発見された方はコメントから指摘いただければ幸いです。


(これからバイオハザードをプレイされる方へ)
ストーリーのネタバレがありますのでご注意ください。


最初はシリーズのカギを握るキャラであるアルバート・ウェスカー(以後ウェスカーと省略)から始めてみます。
バイオハザード5オルタナティブ・エディション(以後AEと省略)発売から時間が過ぎ
AEで初めてバイオをプレイされた方は”ウェスカー”について色々な魅力を感じているのではないでしょうか。
逆にシリーズを通して謎が頭を抱える私は、腑に落ちないまま終わった感じが否めません。


シリーズを盛り上げてきたアルバート・ウェスカー 48歳。
人生の大半を賭けて実行しようとしたウロボロス計画に至る原点はなんなのでしょうか。
バイオハザード5から30年前に遡り、彼の青年時代である18歳の夏、彼自身が記したレポートから考察してみようと思います。
『』←内の言葉は全てウェスカーがレポートに記した彼自身の言葉です。




1978年7月31日(月)
『そこを初めて訪れたのは、18歳の夏だった。』
18歳になるウェスカーはそれまで自身が所属していた幹部養成所(後のバイオ0の舞台)からアークレイ研究所へ主任研究員として異動する事になります。
後にGウィルスの開発者であるウィリアム・バーキン(当時16歳)と共に。


そもそも異動は決まったのは幹部養成所の閉鎖が決まったつい2日前の事である為、この異動の経緯を彼は
「全ては計画されていたようにも思えたし、単なる偶然とも考えられた。真相を知る者は、多分スペンサーだけだろう。』と記しています。


後に自身の出生に関わる重要なカギを握る人物オズウェル・E・スペンサー
アンブレラ総帥なので当然と言えばそれまでだけど、ウェスカーが18歳の時点で、既にスペンサーを意識していた事になるんですね。


『そのスペンサーが、当時アメリカでの”Tウィルス”開発の拠点としていたのがそこ、アークレイ研究所だった。』




『私はその施設の構造を、前日に全て暗記していた。』
既にこの時から完璧主義が垣間見えます。


所長を無視した自身の事を

『当時の私は慢心した若造だったので、その”所長”の様子を気にも留めずにいた結局、そこにいた頃の私はスペンサーの手の上で踊っていたに過ぎず、”所長”はそんな私よりも自分たちのボスであるスペンサーの考えを理解していた訳だ。』

と記されている通り、ゲーム中に登場するイメージとは違う、若かりし頃のウェスカーの様子が伺えます。


後にウェスカー自身が「アンブレラの怖さ」という言葉を記すレポート(別の機会に取り上げます)が存在ありますが、そんな組織に属する中で、自身の野望を実現させていく為に絶対的な後ろ盾となる存在がオズウェル・E・スペンサーであると18歳の青年ウェスカーは理解していたのだと思います。


・巨大組織「アンブレラ」
・絶対的な後ろ盾「スペンサー
・自身の野望の実現の為の「ウィルス」
この3つの様々な思惑が絡み合う中、この後、彼が狡猾に立ち回る事になります。


 (参考資料: 『ウェスカーズレポートⅡ 女の実験体・入口』より一部抜粋 )






主任研究員としてのウェスカーの動向に続きますが、続きは次回。



ブログマップつくりました。

各記事へのリンクを整理しました。クリック!⇒もくじ














PS3版

バイオハザード6 (【数量限定特典】エクストラコンテンツ「ザ・マーセナリーズ」用ステージDLコードセット同梱)


バイオハザード6(特典なし)



XBOX360版

バイオハザード6 (【数量限定特典】エクストラコンテンツ「ザ・マーセナリーズ」用ステージDLコードセット同梱)


バイオハザード6(特典なし)



<< 前のページへ最新 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118