ハルをさがして

尾関玄 監督作品
「ハルをさがして」劇場鑑賞!!
(C) 2015 ISHIO
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2016年8月6日
上映時間:1時間33分
企画・製作・配給:ISHIO
カラー

~ストーリー~
2012年夏、
都内の中学3年生ノボルは、クラスメートのマサルやヒロキたち
"イケてない男子"達と平凡な学校生活を過ごしていた。
彼は人知れず好意を抱く同じクラスのチエコの家の前を愛犬の散歩コースにしている。
ある日、
散歩途中にいつものようにチエコの部屋を見上げ、
何もできずに立ち去ろうとすると、
彼らを追いかけてきたチエコに声をかけられた。
写真撮影が趣味のノボルは、行きがかり上、
夏休みを利用し、福島へ撮影旅行へ行くとでまかせを言ってしまう。
実はチエコは、
家族と共に福島から自主避難してきた際、
親戚の家に残してきた愛犬ハルが行方不明になったので
ハルを一緒に捜してほしい・・・
ノボルの旅行に同行したいのだと告げる。
とかく
2011年以降、こと福島のこととなると、
やや、その話題は暗い方へと向かいがちで、
震災がテーマの映画ともなると、
重い空気も流れがちでしたが、
本作、
尾関玄監督の震災へのアプローチが結構面白い。
住み慣れた土地を断腸の思いで離れる人々、
飼い主がいなくなった動物たちのためのシェルターの存在。
風評被害、
土地に残る者と離れる者の価値観の違い。
そんな
基本的な路線を崩すことなく、
それを、
中学生の現実感っていう目線で、
切なくも、笑っちゃえるタッチで描いているのが好感。
当然、中三のそこに計画性はあまりない。
行き当たりばったりなのは当然!
松居大悟監督の「私たちのハァハァ」並みに、無計画な旅なんだけど
ロードムービーとしての存在感は
「明日の空の向こうに」位、ワクドキしてしまいました。(●´艸`)
特にね、行きずりのオヂサン家に、軽く泊まってしまうこの
中三の現実感の無さ'‘,、('∀‘) '‘,、
小学生レベルの判断力欠如ですよ┐('~`;)┌
あぁなるに決まってるしね。
仏さまって、そうそう、道端には落ちてないよ。ウン...
そして、子役たちへのアプローチの仕方。
是枝方式も素敵なんだけど、若干違うニオイのする本作ではいったい、
どこまで子供たちに自由にやらせたのか知りたい。
たぶん、
そこいらが、ラストのセンスの良さにつながる、大事なトコ!( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
なので、本作が長編初監督とは思えません。
以前から申してますが、
小説をラストから読んでしまう私...
本作のラスト、
あ~ソッチのハッピーエンドだ!って
ホンワカ、幸せな気持ちになり、
思わず、ご挨拶に劇場にいらしていた
本作の内藤諭プロデューサーにお声をかけ、名刺交換してしまいました。
もしも出来るなら、
カフェ上映とかさせて欲しいなぁって思ってね。(●´艸`)
ウチみたいなチンケなトコでは手に余るかな?'`,、('∀`) '`,、
とにもかくにも、
本作が、
若き才能が集うトリスタの聖地、トリウッドで上映されているのも
偶然なんかではないと思いますので、ぜひ
足を運んでいただきたいですね。
・・・って、
舞い上がって、パンフ買ってくるの忘れたし!(-.-;)(-.-;)