脱走は禁止されている…それがゴミ捨て場のルールだ!

ヤン・スヴェラーク 監督作品
「クーキー」劇場鑑賞!!
劇場で売られていた「クーキー」ぬいぐるみを
あわや購入してしまいそうになりました'`,、('∀`) '`,、
クーキーフィギュア・・・
発売されないだろうか(ノ∀`)ヒャッハ~~~ッ!
アマニタ・デザインのシュールなキャラたち!
かなり好みです(●´艸`)
アヌシュカとドゥバーネクが特に欲しい(∀`从)♡♡♡
そんな素敵キャラたちの活躍は、
人形劇の雰囲気が、
"ダーククリスタル"を思い出しましたね。
簡易ダーククリスタル・・・的な?'`,、('∀`) '`,、
物語は、まんまトイストーリー。
基本、
オンドラの空想世界の物語なので、
展開は単純だし、
どこかで観たことあるし、
辻褄合わない部分もありますし、
なんかとりとめないんですが、
素敵キャラたちのおかげで飽きることもなく
暖かい目で見守ることができます。

どことなく子供時代のオスメント君に似たオンジェイ・スヴェラークくん
ヤン監督の実の息子であり、
本作が映画デビュー。
臆することないお芝居は大物の予感??
とにかく、
クーキーの吹き替えが素晴らしい。
やはりこういのって、
才能と環境なんでしょうね・・・
先が楽しみだ(●´艸`)

そもそも
ゴミとして捨てられたクーキーは、
脱出禁止のゴミ捨て場からオンドラの元へと帰るため脱出。
管理人であるゴミ男に追われるハメになるのですが、
喘息のオンドラにはクーキーは毒なんですね。
埃だらけだし。
悲しいかな、マヂでゴミのレベルなんですよ。
しかし純粋にオンドラに愛されていると信じて止まぬクーキーは
森の集会場から、
落ちていた携帯電話でオンドラに電話をし、
「僕はゴミなんかじゃないと言ってくれ!」と訴える・・・
ゴミ捨て場からの追跡者に必死にアピールするわけです。
なんか、
とてもいい話でしょ?(●´艸`)
その根底には、
所謂、限りある命のテーマがあると思うのです。
しゃばけの若旦那と、手代の妖二人の関係よろしく、
ボロボロになって、
中身が飛び出ても、それでも生が揺るがないヌイグルミのクーキーと
病気がちで、線の細いオンドラ
その対照的な生命力の表現を、
本当の森において撮影を展開することで、
より、リアルに生命エネルギーが表現されてましてね、
手が込んでるなぁ~~ってね・・・
クーキー唯一の弱点は、
体が水分を吸ってしまうこと。
アンパンマンチックなところが、
子供目線なんでしょうね。
苦手をつくることで親近感もわくでしょうしね。
クーキー達は、
コマ撮りの人形ではないので、
必然的にカメラアングルも低くなり、
実際の森の風景がローアングルになって、
こちらも子供にはきっと見やすい目線なんでしょうね~・・・
きっと永遠の命であろうクーキーは
先々、
オンドラを見送ることとなるのでしょうが、
リアルを匂わせながらも、
あまり深く考えすぎない流れも、
子供の世界観で実によいのです。
それでいて、
無造作に死がちらつくというのか、
におわすと言うか?
大人向けなつくりが見ごたえ十分なんですね。
ヾ((○*´∀`*))ノ゙

あまり上映館も多くはございませんが、
じつにお得な一本だと思いますよ。
是非、
出会ったらご鑑賞くださいね。
なんとなく、ニヤニヤしながら観てしまいましたよ'`,、('∀`) '`,、

(C) 2010 (C) Biograf Jan Sverak,
Phoenix Film investments, Ceska televize a RWE.
製作年:2010年
製作国:チェコ
日本公開:2015年8月22日
上映時間:1時間35分
配給:アンプラグド
キャラクターデザイン:アマニタ・デザイン
カラー/5.1ch/16:9

~ストーリー~
喘息が持病のオンドラは、クーキーというヌイグルミが掛け替えのない友達だった。
ある日、
オンドラの健康のためを思った母親が、
すっかり汚れて古ぼけ、
埃が出てしまうクーキーをゴミに出してしまう。
どこだかわからないゴミ集積場で、
ショベルカーの巨大なタイヤにつぶされそうになったクーキーは、
危機一髪のところで森に逃げ込んだ・・・
そこで森の村長と出会い、
彼の協力のもと、
オンドラの待つ、懐かしの家を目指し旅立つ。