パッションがズルズル低下... | 真夜中のキャプチュード

パッションがズルズル低下...














天の茶助















SABU 監督作品


「天の茶助」劇場鑑賞!!









「うさぎドロップ」「Miss ZOMBIE」以来、随分と同監督から離れてしまいましたが、

ようやく再会!'`,、('∀`) '`,、

久しぶりっ!(=´∀`)人(´∀`=)


本作、

人間の人生はすべて、

天の世界にいるシナリオライターたちが決めているという世界観の中、

何故か、その運命を司る天界人と、地上の人間たちに

さしたる高い壁がなく、

軽く交わってしまう、ヘンテコな世界が緩くて面白いです。

Miss ZOMBIEでも、ゾンビと人の共存する世界だったし、

ある意味、

なんか、雑~~なスタンスなんだけど、

それこそ、神にも匹敵するほどの天界人なはずが、

人の世界では、ほぼ立場が変わらない表現が監督らしい。'`,、('∀`) '`,、





そして天界のライターたちが

“ペンは剣よりも強し!”がごとく、

シナリオを通じて茶助に邪魔をしかけてくる。

ここまでは普通だし、

正直、こんな物語を中学の時に、

友人が編集する同人誌に載せたことがある。(マヂで)

しかし、

なんとなく古めかしい本を、

さすがの監督が昇華させるのが凄いんですよ。

しかも、

私、大野いとさんがさりげなく好きで、

出演作はかなりチェックしていたりする気持ち悪いオッサンであるのですが、

何だか、ど根性ガエルが評判いい

松山ケンイチさんとのコンビに食い付かないワケがなく

夜通し仕事して、寝ないで観にいっちゃった'`,、('∀`) '`,、





その他の豪華キャストもさることながらね、

本作の肝はね、

ロケ地である沖縄の、南国感や、楽園感を排除した

本来の沖縄っぽさを、こんなに上手に切り取ってるトコ!
                (=´∀`)人(´∀`=)

なんかさぁ

とりあえず沖縄舞台でやっとけばぉK!!

みたいな制作スタンスが横行する中、

沖縄のグレーな部分とかの切り取りが巧くてね!

私は沖縄に行くたび

そこ、かしこに存在感を感じる精霊のようなモヤモヤをね、

なんとなく観えるようにしてしまった監督に感謝しちゃいます。

そんな場所に、

セリフを奪い取った大野いとさんを放り込むという

なんとも大胆かつ緻密な計算のもとに成り立つ、

その、沖縄風百鬼夜行を明るく紡いでる監督!

さすがっす!!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;

やっぱ凄いっす!(∀`从)♡♡♡





本島(沖縄島)には、いまは風習的なイメージで存在する精霊、

しかし、島の人たちは、

すべてのモノにそれを感じようとしている。

それが街をつくり、故郷をつくっている。


他の離島のような、まとわりつく生命感みたいのは本島にはもう無いんですが、

その分、楽園リゾートとしての人のエネルギーはあるんですね。

今はソッチが少し上回ってしまっているだけでね、

そこをついて、

古き良き沖縄文化をうまく取り入れた演出もキレてて、

良きも、悪きも、見た目チョンダラーな、

人間の心の強さや弱さの表現方法に

監督の沖縄への造詣の深さがにじみ出てるんですよ。

私なんて、年中行ってるのに、真の沖縄を見ないようにしてね、

美味しい部分だけ味わうという、

なんとも卑怯な観光客でしてね、(-.-;)





だからさ、

本当に沖縄が私を受け入れてくれるならば、

私は本当の島人になっちゃう気がして怖いですね。

そういう土地なんですね。

そしてどこかで期待しててね、

でも、

今のところ、

沖縄は私を迎え入れる気はないようでして、

ちょっと安心しながら、旅人になれてます。

しかしね、

先日取材に行った南大東はヤバかったですね。

本島が霞んでしまいましたからね。

アソコこそ、受け入れてくれたら間違いなく全部捨てても行く価値あると思います。

つまり、

何も手に入らない、

しかし、

全てが手に入るそんな土地。

短い一生をアソコで過ごせるように、

天界人!シナリオ書き直してくれ~~~!




ってことで、

出会ったら観てね!

沖縄好きは絶対だぞ!d(ゝ∀・)











































普通です









































(C) 2015『天の茶助』製作委員会

製作年:2015年

製作国:日本

日本公開:2015年6月27日

上映時間:1時間45分

製作:バンダイビジュアル / 松竹

製作・配給:オフィス北野

配給:松竹メディア事業部

カラー







~ストーリー~


白い霧が漂い、どこまでも続くような広間。

そこでは数えきれぬほど多くの脚本家が白装束で巻紙に向かい、

下界の人間たちの「シナリオ」を書いていた。

人間たちは彼らが書くシナリオどおりに人生を生き、

それぞれの運命を全うしているのである。

茶番頭の茶助は脚本家たちに茶を配りながら、

そんなシナリオの中で生きている人間たちの姿を興味深く眺めていた。

中でも、

口のきけない可憐で清純な女性

新城ユリへの関心には恋心にも似た感情があった。

そのユリが車に跳ねられて、死ぬ運命に陥ってしまったことを知る茶助。

ユリを救う道はただひとつ、

シナリオに影響のない天界の住人・茶助が自ら下界に降り、

彼女を事故から回避させるしかなかった・・・・。