便所の神...たわしの神... | 真夜中のキャプチュード

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バケモノの子












細田守 監督作品


「バケモノの子」劇場鑑賞!!


脚本、美術、パラレルワールドの世界観など、

どこかで観たようなモノの寄せ集めな気がしますね。

それらをオマージュととるか?

   気づかないフリして流すかで、

本作への興味とか、面白味が変わるんでしょうね'`,、('∀`) '`,、

私はあまり新鮮味を感じませんでしたが…


そんな中、

特にクライマックスの、

渋谷の街を、影だけの鯨が蠢くシーンは、

どことなく五十嵐先生の作品を思い出さずにいられないです。

または、

ぬらぬらと道路を泳ぐシルエットは森見さん的にも思えます。

まぁ、

本作品の世界観からみると

五十嵐・森見作品に通じるものはほぼ、無いんですけどね・・・

シーンからとれる効果だけね。(ノ∀`)

しかし

主人公たちの着ている衣装は、何か魅力的でね、

熊徹や九太の衣装は、カンフー映画っぽくてね、

百秋坊は猪八戒、

多々良なんかは孫悟空がモデルなんぢゃないかな?

そういった時代背景的な色が濃い街として

バケモノの街「渋天街」は描かれていますね。

中華なイメージが意匠美術や色合いなんかに感じます。


アジア色が濃い割に、

街並みの、上部に立体的なゴチャっと感は

プロヴァンス風だったり、

そんな中に闘技場なんかもあって、

奥が深い世界ですね~~(ノ∀`)ヒャッハ~~~ッ!


殺伐とした色気の無い熊徹の家の周辺に立つ木、

季節の移り変わりを表現するのに使われているのですが、

花というものが登場しない、

石中心の無機質な造り

渋谷側の世界に咲く桜との対比にホッとする。

なのに、花の気配がない街での花瓶の表現は幻想的。

細田監督らしさは、こんなところに集約されている気がする。


ただ渋天街・・・

千尋の迷い込んだ街っぽいのも否めませんな・・・(-.-;)(-.-;)

住んでみたいですけどね!(●´艸`)

美術監督はジブリ作品にも参加していたらしいですしね。


そういえば、同監督の

サマーウォーズの上田市の陣内家とかも

周囲の立体感がたまらん家ですね~~( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ

住んでみたい!

だけど・・・

妖怪...バケモノを描いた作品としては、

トトロは別格としても、

「ももへの手紙」にも届いてない気がします。

「ももへ~」のクライマックスの百鬼夜行は圧巻と言っていいのではないでしょうかね?
                          (●´艸`)


それでも本作、

孤独とか、

成長とか、

親子愛も盛り込まれてますのでね、

時間の流れの重みとか、

それぞれの街の空気感が感じられる

見応えありの一本ですよ!

是非是非、この夏の目玉作品として足を運んでいただきたいですね!




















































普通です





































(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

製作年:2015年

製作国:日本

日本公開:2015年7月11日

企画・制作・製作:スタジオ地図

製作:日本テレビ放送網 / KADOKAWA

製作・配給:東宝

カラー






~ストーリー~

人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。

それぞれの世界には、一人ぼっちの少年...

そして、ひとりぼっちのバケモノが暮らしていた...

ある日、

少年は、あても無く渋谷の街を歩いていた・・・

すると偶然、

バケモノ・熊徹に出会う

強さを求め、熊徹の元で修行をしようと

バケモノの世界・渋天街へ飛び込む少年・・・

そんな彼を、熊徹は、

9歳だから“九太”となずける・・・


ぶつかりあいながらも修行を続ける二人・・・

やがて、

九太も、

そして熊徹も成長していく・・・


奇妙な共同生活を過ごすうちに、

まるで親子のような絆が二人の間に生まれていく・・・


九太が逞しく成長し、青年となったある日、

偶然にも九太は、渋谷の街に戻る途を見つける。

もとの世界である渋谷へ戻った九太は

そこで、高校生の楓と出会う。