誕生日には真珠を一粒だけ | 真夜中のキャプチュード

誕生日には真珠を一粒だけ













愛を積むひと










朝原雄三 監督作品


「愛を積むひと」劇場鑑賞!!








家族の物語なんですが、

前半60分は篤史と良子の夫婦の物語

後半は、

良子が天国へと旅立ち、篤史と聡子の親娘の物語と移り変わり、

熊二・美智子と紗英の親娘関係などを挟んでいき、

良子の死に代わり、紗英の出産という

いかにも生まれ変わり的なエピソードで、

父と娘の間にある溝を埋めていく・・・的なありがちな流れで進んでいくんですが、

逆に面倒くさくなくて、

なんか、力が抜けていて、観てて疲れませんでしたよ。





熊二と紗英は血の繋がっていない父娘なんですが、

紗英の未婚の妊娠を反対しまくっていた熊二は、

ありがちな、

孫の顔見た途端、超爺バカ化し、

紗英の赤ん坊を抱いたこと、

熊二の熱狂ぶりを近くで感じた篤史は、

子連れの男と付き合っている聡子を認める方向で、一件落着する

非常に解りやすい着地点で物語も終わります。

佐藤浩市さんと柄本明さんのやりとりは

さすがの実力者だけに笑えます。

特にやはり、柄本さんは凄い!

そんな、

品のイイ笑いが散りばめられ、

泣けるシーンも(私は1mmもきませんでしたが…)用意され

心の澄んだ方には、気持ちのイイ作品だと思います。
  (私はブラックなハートですから、素直に感動出来ませんでしたが…)





篤史と良子は、

小さな工場を蒲田で営んでいたわけですが、

借金で首が回らなくなったので、工場を手放し、

それで借金を返した挙句、

北海道でスロー生活を始めるという

かなり恵まれた夫婦でね、

本来、

この流れって、篤史が工場で首吊るパターンなはずでね、

借金完済した挙句に、

北海道に家買ってノンビリ早めの老後を過ごすって(-.-;)

どんだけ価値のある土地だったんだってね・・・

蒲田ってそんな土地なの・・・?(-.-;)

しかし、

後に語られる、工場の跡地は

駐車場になってて、決して超一等地だったワケでもなかったみたいで・・・?

ぢゃ、何が大金に変ったんでしょうね?

工作機械?


なんかあまりに都合が良過ぎて、

つまり、北海道から物語が始まるためには、

もう、工場が高く売れちゃった設定にするしかないというのか?

大金持ちだと、起こりえない事件の数々でね、

毎年良子の誕生日に贈り続けた真珠一粒の

泣けるエピソードだって、お金がないから成り立つんであって、

こんなに優雅な生活を簡単に手に入れるなら、

真珠のネックレスくらい買えねぇ~~のか?σ(゚、。)とかね・・・


感動的な話が何だか霞んぢまってね'`,、('∀`) '`,、

どうも上手く入りこめませんでしたよ・・・えぇ・・・(-.-;)





・・・と、

毒ばかり吐きましたが、

あまりに天邪鬼な私の感想文なんて読まないで、

どうか劇場へ足を運んでいただけましたら幸いでございます。

あ!でも、

監督の釣りバカシリーズ!大好きですよ(●´艸`)























































普通です。

































(C) 2015「愛を積むひと」製作委員会

製作年:2015年

製作国:日本

日本公開:2015年6月20日

上映時間:2時間5分

制作・配給:アスミック・エース / 松竹

制作プロダクション:松竹撮影所

製作:「愛を積むひと」製作委員会

カラー






~ストーリー~


第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、

東京下町の工場をたたみ、

北海道美瑛に移り住むことにした夫婦、小林篤史と良子。

以前に外国人が住んでいたという瀟洒な家を手にいれ、

良子は野菜やガーデン作り、

家の内装のアレンジなどささやかながらも豊かな生活を満喫していた。


一方、

仕事以外には何もしてこなかった篤史は、

仕事がなくなった途端、毎日手持ち無沙汰で暇を持て余すようになる・・・

見かねた良子は、

前の住人がやりかけて残したままの

家の周りの石塀作りを篤史に頼む。

知人の平間造園の親方に相談すると、

会社の新人・杉本徹を手伝いとして派遣してくれた。

ところが、

以前より補導歴がある徹を頼り、

悪い仲間が訪ねてくる。

そしてそそのかされ、小林家に空き巣に入る手伝いをさせられる。

しかし、室内を物色中、良子が帰宅、

慌てた二人は良子を突き飛ばし逃げ出す。

脳震盪と足首捻挫で病院に運ばれた良子

退院までの間、

小林家のあれこれを徹の彼女・上田紗英が執り行う。

徹が盗みに入った事を明かしたためだ。

良子が退院し、良子の誕生日パーティーが行われることとなり、

徹と紗英も呼ばれる。

複雑な気持ちで誕生日会に参加する二人。

そこで、

徹たちが盗んだ真珠のネックレスが、

毎年誕生日に、篤史が良子に一粒ずつ真珠を送り、

40年かけて出来上がった記念の物だと知る。

徹が心を入れ直すことを決意した最中、

紗英が妊娠し、

篤史に隠していた良子の拡張型心筋症が悪化しはじめる。