失うことの意味は、失ってわかる・・・

フォン・シャオガン 監督作品
「唐山大地震」劇場鑑賞!!
4年前、東日本大震災のため、公開中止になった作品ですね。
前売り買われていた方も多かったのでゎ?
私も、
当時も楽しみにしていただけに、ようやく感が炸裂し、
必要以上にハードル上げてしまいました。(ノ∀`)
確かに地震のシーンは、
まるで宇宙人の攻撃にあっているかのように凄まじく、
これはダメだゎ・・・(-.-;)って思いましたよ。
今でもこれはキツいかも。
しかしね、
本作は災害パニックではなくてね、
母娘の長きにわたる運命と愛を描いてますのでね、
地震そのものはきっかけでしかないんですね。
地震で家族はバラバラになり、
32年経ち、また、大地震が起こり
運命に引き寄せられ再会するという数奇な物語を描いています。

2011年は、
「ヒア アフター」は辛くも鑑賞出来たのですが、
本作は残念ながら・・・・゜・(ノД`)・゜・。
3月11日...
あの日あの時間、私はパンを焼いていました。
バイト先のカフェショップで・・・
電気オーブンだったので、それほど危険を感じることなく・・・
ショップの入ってた施設が免震で、
舟のようによく揺れて・・・
しかも、かなり長く揺れていたので、さすがにおかしいなσ(゚、。)
とか思いはじめまして、
施設のフロントに行き、スタッフの方と話ている時も揺れていて、
フロントカウンターに掴まっていないと、立っていられないような不安だけが広がり、
やがて、揺れはおさまりました・・・。
しかし、
直後から様々な情報が錯綜し、
しばらくすると、
駅から来た人と話せてね、
駅周辺は停電でパニックになっていると・・・(-.-;)
JRはいつでもすぐ止まりますが、
京浜急行が止まっていると聞いた時は、
「あ~・・・今日はもう、帰れないな・・・」って覚悟しましたょ。

徐々に状況が明らかになるにつれ、
帰宅は絶望的になり、
幸い、水や食糧は売る程あるし、電気は停まらなかったので
やや寒い程度で、倉庫の棚で寝ましたね。
両親が帰れなくなって、部屋に一人でいるのが怖いという
中学生がロビーに居たので、暖かい飲み物を用意してあげてね、
深夜、
寝つけずにいると、友人から電話が入り、
鶴見市場から横須賀へと歩いて帰っているとのこと・・・
トンネルがとにかく多い三浦半島・・・
トンネル内に入ると、足元も見えない暗さだったそうです。
なんというか、
本作のように、目に見える散々な破壊は三浦半島ではなかったんですが、
徐々に首が絞められていくような危機感は強く感じましたよ。
一瞬で粉々も怖いけど、
徐々に恐怖の正体が明らかになるのも相当怖い。

こういう場合、
通常の判断って出来ないのでしょうね?
息があっても、死んだと思われ、遺体置き場に運ばれちゃったり
そんなこと起こるんでしょうね・・・(-.-;)
本作では、
極限状態での判断力の正しさみたいなものが
倫理との間で交錯し、
結果、間違った道へと流されてしまう・・・
そんな、哀しい愛の物語でした。
きっかけとなる地震表現はキツいかもしれませんが、
人間物語としては良質だったような気がします。

(C) 2010 Tangshan Broadcast
and Television Media Co., Ltd.
Huayi Brothers Media Corporation
Media Asia Films (BVI) Limited All Rights Reserved
英題:AFTERSHOCK
製作年:2010年
製作国:中国
日本公開:2015年3月14日
上映時間:2時間15分
配給:松竹
カラー

~ストーリー~
中国河北省唐山市。
ファン・ドンは、父・ファン・ダーチアン
母・リー・ユェンニーと弟・ファン・ダーと共に、
貧しいながらも幸せな生活を送っていた。
1976年7月28日深夜。
そんな四人の家族を、マグニチュード7.8の地震が襲った。
わずか23秒の地震は家を倒壊させ、
部屋で寝ていたファン・ドンとファン・ダーは瓦礫の下敷きになる
父は家に取り残された二人の子供を助けようとするが、
建物の倒壊に巻き込まれ命を落としてしまう。
翌朝、
一人きりになり絶望の淵にいるリー・ユェンニーの元に、
子供たちが瓦礫の下で奇跡的に息をしている事が伝えられる。
力を合わせ救助活動をする近隣の人々。
だが時間は迫り救出できるのは姉弟のどちらか片方だけという、
あまりにも過酷な選択をしなければならなくなる。
断腸の思いで、「息子を…」と口にするユェンニー
そして、
その声は瓦礫の下で、意識が遠のくドンの耳にも届いていた。
夫と娘の死を確認した母は、
救出の際に片腕を失った息子と共に避難場所へ移動する。
そんな中、
一度は死んでしまったと思われた娘は、
遺体置き場で奇跡的に息を吹き返す。
意識を取り戻すと隣には遺体となって横たわる父親がいた。
わずか23秒で姿を変えてしまった街の中、
茫然としてたたずむ娘は救援隊により救助される。