近所の人に孫自慢。 | 真夜中のキャプチュード

近所の人に孫自慢。














悼む人














堤幸彦  監督作品


「悼む人」劇場鑑賞!!








主人公の、

見も知らぬ人間の、“不慮の事故”などによる死に対し、

生前、

どう愛し、愛され、感謝されたのか?を改めて記憶していく行為・・・

少し面白い設定ですね。

主人公は、

他者からは異端と捉えられるような行動をとりますが、

自らが生きたくて、愛したくて

確認し、自らに言い聞かせているようにも見えます。


確かに、物語の始まりにはもってこいだし、

膨らみそうですよ。

ただ、この行動の起因や意味はあまりに突飛すぎて、

現実味はないんですよね。

全体的にノッペリと進む物語も相まって、

少々疲れちゃうお話ではありますね。(-.-;)

鑑賞中、

ず~~っと、遠いどこかの物語に思えてました・・・


そもそも、

本作は静人が主人公という位置にあるのではなく、

彼の家族たちが物語の中心であり、

特にガンで余命わずかな母を中心に回る物語だったはずですが、

少しその辺がボヤけちゃってますね。

原作者はガンとその周辺に関し、

感心するほどよく調べ上げているわけで、

ちょっと映像化が難しかったのかという疑問さえわいてきます。

静人を軸に、

関わる人々のオムニバスであるはずが、

境界線が私にはわかりづらかったんですね
(私の理解力の無さ故なのかもしれませんがね(-.-;) )

しかし、

ありがちな、単なるガンによる病死の物語ではなくてね、

様々な“死”を折りこむ本作のエピソードの中でも、

特殊なのが、倖世に関わる死なんですが、

これも単なる夫殺しの女ではなく、

自分を殺してくれる女を探し出し、

妻に娶るという実に奇奇怪怪な“死”のエピソードで、

最も物語に深みを与えている部分ですね。





キャストは、相変わらず不思議な色気の石田ゆり子さんは言うに及ばず、

高良健吾さんの目力を改めて評価したいですね!

「蛇にピアス」のアマ以来、シッポリとハマった役かな~~ってね・・・?

一時、

ヘンテコな役回りばかりで、ちょっと心配しましたけどね。

頑張ってほしいですね。(●´艸`)


その上でね、

彼の“悼む”という行為なんですが、

高良さん任せで、いったいなんの為の悼みなんでしょうね?

死者への悼み、

生者への悼み?

自分のため、愛する者のため?


私が思うのは、

死者を敬うのは、自己満足。

お墓で、手を合わせるのは自分のためですよ。

しかし、静人は自らのために悼んでいるようでもなく。

聖人君子でもない。(同行する石田さんとヤっちゃいましたし。)


だからね、

悼む行為自体には、

作中でもあまり意味を持たないような気がしてきましてね

なにせ、静人の周辺の人々の生き様が凄まじくて、

すっかり、かすれちゃってる気がするのですよ
                 '`,、('∀`) '`,、

まぁね~・・・

死んでも、記憶に残してくれる人がいればさ、

気持ち的には嬉しいけどね。





さて!

私的にはちょっとシンクロ率低い一本でしたが、

生きること

  死ぬこと

   はたまた愛すること・・・人・・・

何か答えのヒントが欲しい方、

 是非足を運んでみてください。



これは・・・原作のほうが面白いかな・・・?(-.-;)(-.-;)















































普通です

































(C) 2015「悼む人」製作委員会/天童荒太

製作年:2014年

製作国:日本

日本公開:2015年2月14日

上映時間:2時間18分

企画協力:文芸春秋

製作:キノフィルムズ

製作プロダクション:オフィスクレッシェンド

配給:東映

カラー







~ストーリー~


坂築静人は、

不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅している。

〈悼む〉とは、亡くなった人の「愛」にまつわる記憶を心に刻みつけることだ。

死者が生前

「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、
                その生きている姿を覚えておく」ための

静人なりの儀式は、傍からは奇異に映った。

だが、

この行為こそが、静人と関わった様々な人たちの

「生」と「愛」に対する考え方に大きな影響をもたらし、

誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく。


山形のとある事故現場で静人に出会った、雑誌記者・蒔野抗太郎には、

余命幾ばくもない父親がいるが、

子供の頃からの確執によって、袂を分かったままだった。

偽悪的なゴシップ記事を書き続け“エグノ”と揶揄される蒔野は、

静人に目をつけ、取材をはじめる。


同じく山形。

産業廃棄物処理場を埋め立てた展望公園で、

静人と出会った奈義倖世は、

夫・甲水朔也をその手で殺した過去をもっていた。

夫の亡霊に苦しむ倖世は、救いを求めて、静人の旅に同行する。

横浜にある静人の実家では、母・巡子が末期癌と闘っていた。

折しも、妹・美汐は妊娠しているにもかかわらず、

恋人に別れを切り出されてしまう。

破談の理由には、静人の「悼む」行為への偏見も含まれていた。

傷つき、苦悩しながら、それでも前を向こうとする母娘。

ふたりを支えるのは、父・鷹彦と従兄弟の福埜怜司。

彼らは、旅に出たまま帰ってこない静人のことも心配している。


謎の旅人と化している静人の身辺取材をはじめた蒔野は、

その途中、父の愛人・理々子から父の死の報を受ける。

葬式に顔を出した蒔野は、見ないようにしていた父の思いに触れ、動揺する。

その矢先、

これまでの悪行のつけがまわったかのように、命を落としかねない窮地に陥ってしまう。

一命を取り留めたものの視力を失った蒔野は、静人の実家を訪れる。

そこで、巡子から明かされる、静人の〈悼む〉行為に秘められた真実。

過去の出来事をひとり抱える息子に対して、巡子の願いはただひとつ、

「誰かを愛してほしい」ということだった。

〈愛〉を封印しひたむきに〈悼み〉続ける静人によって、

死者とその関係者たちにまつわる知られざる愛の真実が浮き上がっていく。