出雲の神様が悪戯心をおこしたのか?

松岡錠司 監督作品
「深夜食堂」劇場鑑賞!!
決して劇場版になったからと力んだりしていない
テレビシリーズそのまんまの雰囲気を壊すことなく
背伸びしていない三つの物語をオムニバスに描いている本作。
セットや小道具類も、
積み上げたシリーズの各話のイメージを壊さぬよう、
それでいて細かいところが映画用にドレスアップされていたりしてね、
特に店前の路地や
初めて見た店裏や店の二階の部屋の様子など、
実は規模が大きくなっていたりして(●//艸//)=3
さりげなく豪華になっているのがセンス良くて好感度高し!
'`,、('∀`) '`,、

三種の料理絡みで進む三つの物語は、
震災により失った多くのモノをテーマにはじまり、
そして終わる三編だが、
それぞれのエピソードに関わる料理・・・
マヂで旨そうだった~~ヾ((○*´∀`*))ノ゙
一話目のたまこ役・高岡早紀さんは、鉄板に卵焼きが敷かれた「ナポリタン」
二話目のみちる役・多部未華子さんは「とろろ飯」
三話目の謙三役・筒井道隆さんは「カレーライス」といった具合に
それぞれのテーマ料理がピタリ似合う配役は絶妙だった。
ヽ( ´¬`)ノ
また、
主要キャストの田中裕子さんはとろろ飯
不破万作さんがカレーライス
安藤玉恵さんが
ナポリタンにリンクさせているって感じてしまったのは私だけだろうか?
(゚ー゚*ヽ)
松重豊さんはタコさんウィンナーというより漬物な感じ(●´艸`)
そして、
よもぎ町交番の警官・小暮役のオダギリジョーさんがよく注文する
「州崎飯店」の出前が旨そうで!'`,、('∀`) '`,、
ラーメンをとても旨そうに食うオダギリさんは何かカッコいい!
しかも自然体で気が利いて親切で、
実にオシャレなお巡りさんであるんですよね~~(∀`从)♡♡♡
このキャラは、
本筋にはあまり影響ないんだけど、
まさに、山椒みたいな役割で素敵なんです。(●//艸//)=3

また、なんといっても、
めしやの周辺にある細かい店々は魅力たっぷり。
私的には、
「雨のアムステルダム」とか
めしやのお隣の店「ことだま」とかに行ってみたい
'`,、('∀`) '`,、
よく作り込まれた路地ですよ・・・えぇ・・・(人´∀`)

まぁ、気付いちゃった人もいるでしょうが、
めしやにおけるマスターこと、小林薫さんの立ち位置や、
店の感じや常連さんの背景、
この店で起こる事件も、
さりげないマスターの気遣いなんかも
その全てが実は「居酒屋ゆうれい」の「かずさ屋」と
そこの主人の荘太郎そのままなんですね。
物語の引き際とかも、非常に似た感じで、
あぁ・・・
だからこの作品に惹かれるんだなぁ・・・って
なんか親近感というか、安心というか・・・
改めて劇場版観て思いました。(●´艸`)
私の心の10本に入る「居酒屋ゆうれい」ですので。

そんな、粋で静かに優しいマスター・・・
でもね、
マスターの優しさが最も炸裂してるのは、
メニューの横に書かれている
“酒類はお一人様三本(三杯)まで”というルールだったりするんですよね
(●´艸`)




テレビシリーズ観てた人も、
そうでない人も、
どっちも関係なく楽しめますので、
是非、癒されに、めしやを訪れてくださいね。
ヾ( 〃∇〃)ツ

(C) 2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2015年1月31日
上映時間:1時間59分
制作:アミューズ映像製作部
/ ギークサイト
製作:映画「深夜食堂」製作委員会
配給:東映
カラー

~ストーリー~
毎夜ネオン輝く新宿の片隅・・・
裏路地に佇む、「めしや」という名の古く小さな食堂・・・
営業が深夜0時から朝7時頃まで・・・
しかし、そんな時間でも客がくるのは、
マスターの作る味と居心地の良さを求める人々・・・。

ある日、
誰かが店に置き忘れた骨壺をめぐってマスターは思案顔。
詮索好きな常連たちは骨壺をネタに、いつもの与太話に花を咲かせている。
そんなめしやに久しぶりに顔を出した“川島たまこ”。
愛人を亡くしたばかりで新しいパトロンを物色中だったが、
たまたま店で、隣にいた年下の“西田はじめ”と肌が合い、
急速に接近・・・

新潟県親不知から上京したものの、無一文になって、
めしやで無銭飲食をしたことを機に、
マスターの手伝いを兼ねて住み込みで働くことになった“栗山みちる”。
マスターに代わり、卵焼きを焼き、
彼女の故郷の味「糸かぼちゃの酢の物」をつくったり、
その料理センスには光るものが!
いつのまにかめしやに馴染むが、どこか心を開き切れていない…。
めしや自慢の漬物のぬか床は、
新橋の老舗料亭ほおずきの女将、“塙千恵子”自慢のぬか床を足したもの。
偶然、このめしやに集った千恵子とみちる
この出会いが何も無い筈のみちるの運命を変えていく。

福島の被災地から来た“大石謙三”は夜な夜なめしやに現れては、
常連の“杉田あけみ”に会いたいと騒いでは店の客と一悶着…。
津波で最愛の妻を失くした謙三。
当初は誰にも心を開かなかった謙三だが
福島の被災地で、
炊き出しのボランティア活動していたあけみに謙三が一目ぼれ・・・。
当初、謙三のプロポーズに戸惑うばかりだったあけみだったのだが・・・
春夏秋冬、
ちょっとワケありな客たちが現れては、
マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、
胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していく・・・
メニューの無い、出来るモンならなんでも作ってくれる
そんなめしやは今日も朝をむかえる・・・。