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吉田大八 監督作品
「紙の月」鑑賞!!
テレビシリーズが結構面白くて、迷わず鑑賞!
テレビシリーズの本は篠崎絵里子さん
映画では、早船歌江子さん
それぞれ、面白く仕上がっています。
テレビ版に登場する、
梨花の聖マティアス女子学院時代の同級生達が
映画版では登場せず、
その代わり、銀行の後輩に「相川恵子」というキャラが
なかなかいい位置で機能していました。
演じていたのは大島優子さん、
何となく、
芝居の世界では
大島さんでなければ!っていう当たり役の無さっぷりが、
前田敦子さんに比べ、遅れをとっている感のある大島さんでしたが、
本作では効果的なキャラとして描かれていました。
これ以降にシックリくる役どころが回ってくるといいですね~(∀`从)♡♡♡
また、
上司の「隅より子」役、小林聡美さんが素晴らしい働きをしています。
この原作にはいないキャラ2名が
同級生の代わりに活躍し、
この大島さんと、小林さんが正反対の位置にいて、
所謂、
主人公の頭の上で囁く、悪魔と天使の意味合いで機能しているのですね、
特に大島さんのだらしないフリして抜け目のない行動と、
潔さが美しいんですね。
お人よしは彼女をよー~~~く見習うように!
'`,、('∀`) '`,、
そして、世渡り上手になってくださいね。悔しい思いをする前に…

そしてもちろん、
主人公・梨花の宮沢りえさんも良かったですね。
テレビ版の原田知世さんも、
「私をスキーにつれてって」好きの私としては
たまらない美しさでしたが、
本作での宮沢さんは、
ふんどしやら、ヘアヌードの、話題先行時代よりも
なんか、遥かに綺麗になっていて衝撃的です。
'`,、('∀`) '`,、
当時、シミだらけ外国人肌の宮沢さんでしたが、
今回のセミヌードはとても美しく、
控えめな濡れ場が、安達祐実さんのソレよりも感じが出てましたね。

実際、
どれだけの方が本作の主人公に共感出来るか?
そんなところで評価が大きくかわるような物語なんですが、
銀行員がさ、
わかりやすい偽装工作で横領働いてさ、
軽く破滅するなんて当たり前だよね。'`,、('∀`) '`,、
バブル当時って、浮かれまくってて
そんな簡単な方程式も成り立たない時代だったのでしょうかね?
そんな疑問が浮かんでは消えるような
そんなストーリー展開であることだけ少し覚悟して、
その上で宮沢さんを味わっていただければ問題ないですね。(●´艸`)
しかも、
当時の時代背景的に、
普通の主婦である主人公が、
当時は一部の人しか扱えなかったであろうパソコンを駆使し
家庭用なんて無かったであろうコンパクトなプリンターで作った偽書類で
こうも簡単に偽装が成功するのだろうか?
それとも、素晴らしくスキルが高い主婦なのか!?
しかも94年当時、
契約社員って確立されてたんだっけ?σ(゚、。)
まぁね、
そんなこと考えながら観るのも楽しいんですけどね。
(●´艸`)

ただ、
テレビ版ほど、尺の関係で、
主人公の過去の寄付のくだりが活きてなかった割に、
大オチにそこ持ってきちゃう流れは、やっつけ感がありますね…?
そんなこんなで、
フィクションとして、全体的には良作でした!
是非ともご覧くださいね。
ヾ((○*´∀`*))ノ゙


(C) 2014「紙の月」製作委員会
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年11月15日
上映時間:2時間6分
制作プロダクション:ROBOT
配給:松竹
カラー

~ストーリー~
バブルがはじけて間もない1994年、
わかば銀行・すずかぜ台支店で契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花。
忙しい夫との間に子供はいないが、
綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、
上司の井上からは高い評価を受けていた。
また、顧客からも信頼されるようになる。
一見、
何不自由なく暮らしているように見えるものの、
鈍感な夫に、小さく傷つけられていた。
ある日、
気分転換にウィンドウショッピングをしていると
化粧品店の店員につかまり、言われるがまま化粧品セットを買うことになる
しかし、
持ち合わせが足りなく、
今、集金してきたばかりの顧客の金を一時借りて支払ってしまう。
そんな中、
大口の顧客である平林孝三宅で、
孝三の孫・光太と出会う。
心に隙間を持つ梨花は次第に光太に惹かれる。
そして、
光太が大学の学費に困り、サラ金から金を借りていることを知る。
祖父の家には、借金の申し出に来ていたのだ…