具合の悪いこけし | 真夜中のキャプチュード

具合の悪いこけし














小野寺の弟・小野寺の姉
















西田征史 監督作品


「小野寺の弟・小野寺の姉」鑑賞!!







CM段階ではかなりの期待が持てたんですが、

とっても普通に終わっちゃいました。


向井理さんと、片桐はいりさんという

似ても似つかない二人が姉弟役って'`,、('∀`) '`,、

いったいどんなになるんだろう!?って期待が蔓延してましたが、

意外にも、

変化球やら、魔球のようなモンはありませんでしたょ・・・えぇ…

と、いうのも、

片桐さんのキャラを一切いぢることなく、

片桐さんを、普通に女性として描いた所為でしょうね。

しかし、

それにより物語がスムーズに

そして、静かに進むことになります。


キャラ立たせるばかりが、“はいり”の使い方ではないんだと、

まともに正面へ、ド直球投げ込まれたもんだから、

最初は面喰いました!'`,、('∀`) '`,、





さらには向井さん。

イケメンを封印し、寝癖だらけの冴えない三枚目が素晴らしいです。

「スープDELI」のCMでの、

即席カップスープにパンを添えると、

「パンDELI~」みたいな・・・

パンごときで、それほど豪華になんてなってないのに、

変に大袈裟なCMをイケメン向井さんがやってるので

いつも笑っちゃってたんですが、

あんな無理ある役どころを排除し、

どこにでもいそうな等身大キャラが好ましいですね。

「ゲゲゲの女房」での向井さんっぽい香りがする、

かなりの当たり役になる予感も!ヾ( 〃∇〃)ツ

しかし、

調香師の設定があまり活きてなくてね、

あえて言うなら、絵本作家のヒロイン薫の描いている本の

主人公が、犬でね、

「嗅ぐんだ!ペロ」ってタイトルなのね'`,、('∀`) '`,、

何?

  上手く、ひっかけたつもり?'`,、('∀`) '`,、


あとね、

ご飯の炊ける匂いが好き設定も、だから?的なね'`,、('∀`) '`,、





進のイタヅラで前歯を折ったより子のために

進は、密かに畳の下に1000円札貯金をしているのですが、

より子は実はそのこと知っていて

高級炊飯器を買うつもりだと!と認識してる

ご飯の匂い効果はこれくらいでね、

それぞれの設定が深く物語に関わらない。

薫の絵本も、それなりのモチーフとして登場するんですが、

絵本の内容自体も、惹かれるものでもないし

それを取り巻く二人の揺れ動きも、

まぁ、そこそこ。

とにかく、姉想いの弟と、弟想いの姉のいい関係で終始。

心は温まると思いますが、本は単純ですよ。(●´艸`)





ラストは、

姉も、

弟も同日にフられてね、

はいりさんが失恋で泣くシーンは凄くよかった!

放心からジワジワと込み上げてからの泣き芝居

じつに巧かったですね~~( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ


あの方、

こういう使い方もっとされていいと思う。


ラストカットも

劇中、ずっと気になっていた

小野寺家の敷地内に立っている

「学校あり」標識のアップなんですが、

なるほど!

姉が弟の手を引いているイラストっぽいんすね!
               '`,、('∀`) '`,、

なんであんなトコに立っているんだ?

って

家が映る度に思ってたんで、

最後にスッキリでしたよ!'`,、('∀`) '`,、

何で気づかなかったんだ'`,、('∀`) '`,、

ってな感じでね、

ハートウォーミングだけではないであろう?'`,、('∀`) '`,、

そんな一本、ご覧くださいね。

       DVDでいいから!'`,、('∀`) '`,、
















































普通です




































(C) 2014 『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会

製作年:2014年

製作国:日本

日本公開:2014年10月25日

上映時間:1時間54分

制作プロダクション:ROBOT

配給:ショウゲート

カラー






~ストーリー~


調香師の小野寺進は、ご飯の炊ける匂いが大好き。

両親を亡くして20年、

古い一軒家に、

姉で、「さがねメガネ」に勤める、より子と二人、

比較的穏やかな生活を送っていた。


30歳になる進には、

かつて好美という恋人がいたのだが、

姉を想い過ぎる進の言動や行動により別れてしまう。

それ以降、

進は恋愛を避けるようになっていたのだが、

ある日、

誤配で小野寺家に届いた手紙を

本来の届け先である“岡野薫”へ届けたことで

凍ったような進の心が僅かに動き出した。