いきゅんにゃかな?

河瀬直美 監督作品
「2つ目の窓」鑑賞!!
ぶっちゃけ、
その実力以上に海外評価が高い河瀬監督は、
日本では何故かアウェイ感が強いのは気の毒だと思う。
何でこれ程に上映劇場が少ないのか!?
沖縄舞台にして、命の物語はストレート過ぎて笑っちゃうかも?だけど、
過去作品のような、意味不明で迷子になりかけちゃうモノに比べ、
とても素直な表現だし、
想いみたいなものが真っ直ぐぶつけられている感じが実にイイ!
(∀`从)♡♡♡
生命の営みが、大自然の偉大さに比べ
非常に小さいという事実を表すに、
沖縄ほど適した場所は無いわけだし、
それをセリフで引っ張る物語として描いた
今までにないほど解りやすい物語を撮るなんて、
少し大人になったか?監督!'`,、('∀`) '`,、
なんとなく、
“カンヌの河瀬”みたいなヘンテコ評価が見え隠れする同監督ですが、
普通に素敵な作品を発表してくれて嬉しい限り!
監督の作品は何本も観ていますが、
本作が一番イイかも!(∀`从)♡♡♡
そもそも、
本作に興味を持ったのは、河瀬監督だからではなくてね、
ポスターがなんだか、
五十嵐先生の描くイラストっぽくて、
メッチャ気になったんですね!'`,、('∀`) '`,、
なので結果、
河瀬監督作品であるということは
とってもお得感が満載なんですね~~(∀`从)♡♡♡

最初のシーンからいきなり、
山羊を絞めるシーン!
逆さに吊るした山羊の首をカミソリで開き、
体中の血を抜き絶命させる…
当然、食べるためなのだが、
どうやらCGとかではなく
本物!
生命を奪い、生命の糧とする
なんて解りやすいんだ!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
庭の樹齢何百年のガジュマルの木を眺めつつ
今まさにその命をまっとうしようとするイサ…
ぬくもり恋しさに、サンゴの海に潜り、
海に抱かれる杏子…
女である母を受け入れられず、
東京に暮らす父を訪ねる界人…
交じり合う若い命と、年老いた命...
ありきたりな思春期テーマな物語を、
その映像で説得力を持たせた快作でしょう!
私的、かなりな高評価です(=´∀`)人(´∀`=)

そして、
珍しくセリフが多く、
饒舌なる登場人物たち!
そのセリフがまたイイ感じなんです。(∀`从)♡♡♡
死ぬことは、永遠の里帰り…
生命は子に受け継がれ、
子が、またその子に受け継ぐ…
何事も、
怖いと思うのは覚悟が足りないのだ!
部分部分、意味わからない表現もありますが、
そこはあの河瀬監督ですもの!'`,、('∀`) '`,、
これでイイと思う'`,、('∀`) '`,、
私のような、
河瀬作品を何本もコレクションしていなくとも、
本作は安心して観られるし、
私的、
本年度、チョコレートドーナツクラスに良かった一本!
出会うの難しいかもですが、
出会ったら迷わず鑑賞することをお奨めします!
(●//艸//)=3

(C) 2014“FUTATSUME NO MADO”JFP, CDC, ARTE FC, LM.
製作年:2014年
製作国:日本/フランス/スペイン
日本公開:2014年7月26日
上映時間:2時間0分
企画・ 制作プロダクション:組画 / COMME DES CINEMAS
配給:アスミック・エース
カラー/シネスコ/5.1ch

~ストーリー~
マングローブ...
ガジュマル...
アダン...
そんな木々が生い茂り、
サンゴの海が広がる...
ユタ神様が祭祀を司り、
人々は自然と神への畏敬の念とともに日々を暮らす…
そんな琉球列島の北端...
亜熱帯の島・奄美大島...
旧暦8月、
島を挙げて行われる8月踊りの満月の夜
島の高校生・界人は、同級生・杏子と待ち合わせた海で、
背中に龍の刺青を持つ男の溺死体を発見する。
界人はその刺青に記憶があった。
そう、母を抱く男の背中にあった龍だったのだ…。
そして、
杏子も、ユタ神様である母・イサが病の床にあり、
自らの死期を語り始めていた。
母というぬくもりを失いかけている杏子は、
イサから、たとえ私が死んでも、
私はあなたを通して生き続ける
だから死ぬことは少しも怖くは無いのだと諭される。
そんないたたまれない気持ちと、
肉体的なぬくもりを界人に求める杏子だが、
界人は、父・篤と別れた後の、
母・岬の女の部分を汚らわしく感じ、
杏子を抱くことが出来なかった。
ある晩、
ついにそんな岬を激しくなじり、家を飛び出した界人。
界人が家に戻ると、岬の姿がなくなっていた。
いなくなって初めて母の偉大さに気付く界人は、
嵐の中、岬を探しに回るのだが…
