一人ぼっちの私は落下中…

中島哲也 監督作品
「渇き。」観ました!
さすがに「告白」ほどの衝撃は、二度目であり、
感じませんでした、
物語の意外性もイマイチでしたしね。
しかし、
これでもかの遠慮無しなゴア描写は拍手に値すると思います。
告白との共通点と対比点が上手く混在する
シリーズっぽい作りも褒められる部分だと思いますね。
人間の体温を感じるような(視覚的、血液の温度にも思える…)本作と、
氷のような感覚の“告白”との対比。
告白では、
エイズ患者の血液入り牛乳(実際には入ってなかった)を飲んで、
思いっきり吐いてしまうシーンが印象的でしたが、
あの、
牛乳のヒンヤリ感…
…冷たさを感じたんですね。
しかし、
本作では、流れまくる熱い血液が纏わりつくような感覚…
つまり、
ドロリとした、粘着質な体温を感じるわけです。
なんだか対照的な二作品と言った感じを受けました。

だけどね…
作中で、
役者の口からでるセリフの数々…
バカ野郎
クソッ!
ぶっ殺してやる!
死ね!
キ●ガイ!
この手の安っぽいセリフのオンパレードで、
このちゃちなやりとりにはかなり辟易しました。
おかげで薄っぺらい内容に思えて仕方ありませんでしたよ…
告白のように、
こう・・・気持ちの底のところに、ズン!ってくる
寒気のする恐怖ではなくてね、
ストレートに血がドバドバと出たり、
暴力の数々が登場するだけの物語ですかね…(-.-;)??

オープニングは
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのオープニングと
マーベルを足して2で割ったような…?
タンタンの冒険もこんな感じだった記憶が…?
まぁ何でもいいのですが、
内容とこのオープニングの弾け感の温度差が
よく理解できませんでした。
この手の内容で押すなら、
せめて、
「ドラゴンタトゥーの女」くらいのクオリティーが欲しかったですかね…
劇中、
折に触れ挟まってくるアニメのシーンにも、
大きな演出的効果を認められませんでした…私的にゎ…
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのオープニング貼っておきますね。
「悪人」において、
過去最もベビーフェイスな悪役を演じた妻夫木聡さん
ところが本作では、
あのシレッと柔らかい笑顔の仮面の下にある
ドス黒い悪意がお見事でしたっ!
妻夫木さんでなければ(やや大袈裟ですか…)演れなかった役どころであろうかと…?
なんか、
何考えてるんだかわからない悪意が惚れ惚れするわけですが、
終盤、痛い目に遭うのはどうだろう…?(-.-;)


あぁいうキャラは、最後まで飄々と生き抜くのが素敵なんぢゃね?
'`,、('∀`) '`,、
憎まれっ子はさ、
世の中にはばからないとね!

なんでも、本作が女優デビューだという主人公の小松菜奈さん
私はまったく何も感じませんでしたが、
見る人が見ると、イイもの持っているのでしょうね・・・
どちらかというと、
二階堂ふみさんに釘づけでしたけどね'`,、('∀`) '`,、
しかしね、
そんな二階堂さんをはじめ
橋本愛さんや、國村隼さんらが
どうもボンヤリした位置で、
その起用が活きていない感じでした。
特に國村さんってば、
『地獄でなぜ悪い』での、首スッポ~~~ンシーンの素晴らしさが残ってて
ちょっとやそっとでは納得できませんですわょ!'`,、('∀`) '`,、

耳にカッター入れられちゃって、半分くらいブラブラになっちゃうんだけど素敵(●´艸`)
正直、
嫌われ松子や告白に良い思い出を持ち、
大きく期待していると、ちょっと躓いた感あると思います。
ラストまでスンナリいかないというか…?
変な違和感??
私はなかなかタイミング合いませんでしたが
無理してまで劇場鑑賞しなくてもいいかなぁ~
とかも思っちゃいます。
あとは、
派手に血まみれですから、
ゴア描写苦手な方は、スルーしたほうがいいと思いますよ。
観てて、
ドロン~
ベチャ~
ヌルヌル…
って感じ'`,、('∀`) '`,、

私としては、
告白とのシリーズっぽい感覚に引っかかりましたので
復習してから足を運べば、
さらに楽しめる??かもよ(●´艸`)

(C) 2014「渇き。」製作委員会
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年6月27日
上映時間:1時間58分 企
画・製作・配給:ギャガ
企画・製作:リクリ
カラー/シネマスコープ/5.1chサラウンド

~ストーリー~
品行方正だった娘・藤島加奈子が
部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、
その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和。
自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、
そうした過去には目もくれずに
自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べていく。
交友関係や行動を丹念にたどるに従って浮き上がる、
加奈子の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。
やがて、ある手掛かりをつかむが、
その時にはすでに、後戻り出来ぬとんでもない事態へと飲まれていることに気付く・・・

ふみちゃん差し置いて、本作が映画初主演?の小松菜奈さんは
本作だけで6人とキスしたらしい
一人は遺体'`,、('∀`) '`,、