家族っていう心が欲しい...それだけ... | 真夜中のキャプチュード

家族っていう心が欲しい...それだけ...













私の男










熊切和嘉 監督作品


「私の男」観ました!






かの、『海炭市叙景』の熊切監督最新作行ってきました!

久しぶりにガツンと見応えある一本でしたょ!
             (ノ∀`)ヒャッハ~~~ッ!

かなり良かった!

原作では、花と美郎の結婚式前夜から始まり、

時間を遡っていくワケですが、

映画版ではまったく逆!

花の成長に合わせ、進んでいくのです。

しかも、

婚約相手は美郎ではなく大輔という新たな人物。

ラストのワンシーンしか登場しません


この展開により、

物語が実に素直な形でスンナリ入ってきます!

おかげで、

監督の内にあるマグマのような

熱くドロリとした感覚を堪能できるワケです!



見て!ねぇ見てコレ!ヾ((○*´∀`*))ノ゙


今時は、

近親相姦が軸となる話だって、

特別、後ろめたさを感じるテーマでもなくなっているのですが、

本作のソレは、かなり重たい空気に包まれています。

それは監督特有の演出によるところが大きいでしょうね~~( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ

それらは、様々なシーンに反映してましてね、

とにかく、

最も凄まじいシーンは、

淳悟と花が結ばれてしまうシーン…

広いとは言えない、彼らの家の部屋の中で絡み合う二人に、

ポタポタとどす黒い血がたれてきて

やがて二人と部屋中が真っ赤に染まっていく!

私は当初、

てっきりこの演出は、花が処女であるメタファーかと思っていたのですが、

後に、淳悟と花は実の親子であるとわかり、

二人の、その血の濃さをまざまざと見せつけられたのだと知り、

開いた口がふさがりませんでした…!

天才なのか!?監督…とかまで思っちゃいましたよ'`,、('∀`) '`,、




「ねぇ…しよう…」と袖を掴む花…ヤバいな二階堂さん…


とにかく二階堂さんの小悪魔っぷりがブッちぎりで凄まじいワケでね、

淳悟は肉体関係を持つ、彼女がいるんですが、

その相手である小町のことを感づいている花は、

大人である小町にあっけらかんと近づき、

ズケズケと小町のテリトリーに浸入し、無邪気に翻弄するんですね…

いやはや

海炭市叙景でもやられちゃいましたが、

本作ではもう一方的にタコ殴りされている感じ!

(ノ∀`)ちくしょ~~~!やられた~~~~!~~ヾ(@´▽`@)ノ~~~~



監督も天才だが、



二階堂さんもだっ!





「小町さんの瞼のトコ、キレイ!ねぇ!見せて~~」
と言いながら、つま先立ちして覗き込む花、
こんな、子供にしか見えない花がまさか!そんなに先にいるなんて想像だにしない!



そして、

淳悟と花の生活を否定し、壊しにかかるものの、

心底、花のことを心配する大塩を、

花は容赦なく排除してしまうのですね。


徐々に陸つながりから離れ、沖へと流れていく大塩の乗る流氷の一片…

花自身の乗る流氷も流され始めているのに、

大塩の乗る流氷を蹴りつけ、沖へと流してしまうのですね

必死に説得するも、とうとう「助けて~~!」と叫ぶ大塩

どんどんと遠ざかっていく。

沖は吹雪いて、恐ろしいまでに荒れる海と先も見えない真っ黒な空…

人間が生きていける環境では決してない・・・!


そして花は、極寒のオホーツクの海へと飛び込み、

なんとか陸地にたどり着くんです…(これゎ絶対に出来ない!嘘だ!たぶん海中に5秒もいたら死ぬ。)





でね、

この殺人シーンもかなりヤられちゃうんですけど、

この後の大塩の葬儀での二階堂さんがスゲ~~~んですよ!

自らが殺したも同じなのに、

しれっと葬儀の席に参加して、

さらには、

並んだ料理を、平然と、バクバク食っている、

挙句、

小町が場に登場するや、

自らの罪の意識など微塵もない表情で小町を睨みつける!!


なんて凄いシーンなんでしょ!(ノ∀`)ヒャッハ~~~ッ!

ビシビシ伝わってくる~~監督~~~~!_|\○_ ヒャッ ε= \_○ノ ホーウ!!!

あんた凄ぇ~~~~よ~~~!



ターゲットロックオンの強烈な視線!子供ぢゃねぇ!
あんたが殺したんだよ!



そして、花のその真実を知った淳悟は、

花と共に紋別を離れます。

しかし、

東京で暮らし始めた二人を、

紋別で懇意にしてもらっていた警官の田岡が訪ねてきます。

大塩の事件に関わる、重要な証拠品を持って…


すぐにピンと来た淳悟は、

迷うことなく田岡を殺してしまいます。

グラグラ煮えたぎるシチューを鍋ごと田岡にぶちまけ、

もだえ苦しむ田岡の喉に包丁を突き立てます!

脈と同時に噴出する大量の血液!

めっちゃリアルなシーン!

血の吹き出方絶妙!( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ





さぁ…

いかがでしたでしょうか?

この変態的レビューでは、

何言ってんだかサッパリだったと思います!スイマセン!'`,、('∀`) '`,、


海炭市叙景のラストシーンは、

あまり好みではなかったけど、

本作のラストはストライクど真ん中でしたっ!(≧∇≦)/


いいかい?YOU!

こんな駄文読んでないで、

どうか劇場へと足を運んでくださいな!

衝撃を目撃してください!!ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、












































よく出来ました。























(C) 2014「私の男」製作委員会

製作年:2013年

製作国:日本

日本公開:2014年6月14日

上映時間:2時間9分

配給:日活

カラー/シネマスコープ/デジタル/5.1ch






~ストーリー~


北海道南西沖地震による津波で

大変な被害を受けた奥尻島・・・

この津波によって両親を失い

孤児となった10歳の少女・花・・・

避難場所で再会した遠縁の男・腐野淳悟に

その身を預けられることとなった…。

それぞれ孤独だった二人は、

親子として北海道・紋別で寄り添うように暮らし始める。

そして6年…

やがてオホーツクの海に流氷が訪れた頃、

二人を見守ってきた地元の名士で

やはり花達の遠縁でもある大塩は、

淳悟と花の、ゆがんだ関係を察知し、

淳悟から離れるよう花を説得。

淳悟から離れたくない花は、怒りに任せ

そんな大塩を流氷までおびきだし、

流氷に乗せて、沖へ流してしまう…

やがて凍死した大塩の遺体が海上で発見され、

淳悟と花は逃げるように紋別の町を去る……。