生きていくことは、少しずつ殺されていくことなのだ。 | 真夜中のキャプチュード

生きていくことは、少しずつ殺されていくことなのだ。














野のなななのか
















大林宣彦 監督作品


「野のなななのか」観ました!



いやはや、

大林節炸裂でしたょ!'`,、('∀`) '`,、

鑑賞前に思ったことは、

171分もの長丁場を、ダレることなく魅せ切ることが出来るか否か!?

これによって大林監督が過去の人と化しているか判断つくなぁ~って、

         ボンヤリ思ってましたょ!

結果!

まだまだ凄ぇ~~人でしたょ!(∀`从)♡♡♡

もう、

とにかくね、

セリフにセリフを重ねていくことで進む物語は、

どちらかというと舞台を観ているようでしてね、

いや、むしろこのセリフまわしは舞台セリフだな。

大仰で、遠回しな物言い…

つか、舞台で演って欲しいような内容でしたね。

正直、

アメリカあたりの単純明快な作品ばっかり観ている輩には向かないし

理解出来ない一本かもしれません。





最近、反戦を前面に押し出している大林監督が、

本作でもそのあたりをテーマに据えて3時間かけて描きだしています。

停止中の泊原発まで絡め、

現代は輪郭のハッキリしたわかりやすいストーリー運びで

山田太一さんか!?と思わせるようなセリフの掛け合いが小気味よくてね

中盤の山中綾乃を軸とする光男の過去のくだりは

    とにかく太っといです!'`,、('∀`) '`,、

もう、噛みきれないし、飲み込めない!
          ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \マイッタ!


でもそのくだりで炸裂する

   大林効果が、存分に観られるのもお得な感じ!

ただ、

合成映像は、“時をかける少女”からなんら進歩していないのが笑える!
                     '`,、('∀`) '`,、

わざとか?わざとなのか!?'`,、('∀`) '`,、

いやはや、

映画作家という称号がこれほどハマる人っているだろうか?
                     (=´∀`)人(´∀`=)





出演は、

品川徹さんをはじめ、

大林作品初出演の常盤貴子さん、

村田雄浩さん、松重豊さん、

根岸季衣さん、安達祐実さん

左時枝さんと…

とにかく実力派揃いの中、注目すべきは、

TOHOシネマズでの、

新規公開作品の紹介でしかその姿を見たことのない

2011年、東宝シンデレラ審査員特別賞の山崎紘菜ちゃんがお芝居してたっ!
                 ( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
※・・・悪の教典にも出演されてたようですが、よく確認出来ず(-.-;)

TOHOシネマズでは、

なんだかおかしな厚化粧で登場してた彼女ですが、

あれだけのセリフ量をよくこなしてましたっ!ヾ((○*´∀`*))ノ゙

そして、

井上百合子役、斉藤とも子さん!

彼女をご存じ無い方も多いと思いますが、

かつて青春ドラマと言われたカテゴリーの中で、

もぉ~~んの凄い活躍っぷりの大女優なんです'`,、('∀`) '`,、

すっかりお婆ちゃんでしたが…あせるあせる





本作は特に宗教色が強いわけでもないが、

その強いメッセージ性は、時にわかりづらく、嫌われるかもしれない…

しかしながら、やはりそこは大林作品である。

どこまでも頷けるし、

細かい積み重ねに息つく暇もない、

前作に続き、傑作な駄作の問題作である、品質高い一本となっております。

是非是非

ご覧いただきたいと思います。

鑑賞前にはトイレに行くことを忘れずに!
            +.(*ゝд・)b゚+.゚






















































普通です。

































(C) 2014 芦別映画製作委員会 / PSC

製作年:2014年

製作国:日本

日本公開:2014年5月17日

上映時間:2時間51分

配給:PSC / TMエンタテインメント

カラー






~ストーリー~


北海道…

雪降る芦別市…


風変わりな古物商“星降る文化堂”を営む

元医師で、病院長を務めた鈴木光男が他界した。

3月11日、14時46分・・・92歳の大往生であった…。

告別式の準備のため、

それぞれ離れて暮らしていた鈴木家の面々が芦別に戻ってきた。

すでに亡くなった二人の息子の子供たちと、

その子供たち…

そんな中、

謎の女性・清水信子が、星降る文化堂を訪れる…

「まだ間に合いましたか…?」

信子の登場で、徐々に光男の過去が明かされていくことに…

1945年8月15日以降も戦争が終わらなかった樺太で、

旧ソ連軍の侵攻を目撃した光男の身に何が起きたのか?

信子の持ってきた一冊の詩集から暴かれる信子の正体は…?

“なななのか”を過ぎるまでの、生と死の境界線が曖昧な期間、

生者も死者も、彷徨い人となる…

そしてその間、

家族も、ふるさとも、皆繋がっていると知り、

   未来へと生きる決心をする