とっくにこの家族なんてぶっ壊れてんだよ!

石井裕也 監督作品
「ぼくたちの家族」観ました!
まぁ、
私は「船を編む」をそれほど高評価してませんので
(川の底から…は好き(人´∀`) )
石井監督はこんな感じ!ってな具合でね、
極端に期待してませんでしたが、
結果、ちょっと、どっちつかず?
介護の物語なのか?
一家の主婦の一大事に
今まで何もしてこなかった男どもが右往左往する話なのか?
正直、
介護生活まっただ中の私には中途半端感はありましたね。
まぁ、
私自身も本作に何を期待しているのやら'`,、('∀`) '`,、

ちょいと見どころと言ったら
序盤、
登場からもう、どうしょうもないダメ野郎の
池松壮亮さん演じる次男・俊平!
まさに次男って感じでね・・・(-.-;)


しかし玲子は長男・浩介より俊平への依存度が高く
病気で先に忘れてしまうのは
マジメな浩介の方でね、
とっても気の毒な長男なんですね。
しかも父親の情けなさったら、
もう、この役立たず!って感じ!
家のローンも、借り換えの際に浩介に保証人になってもらっているので、
自己破産すら出来ない状況でしてね…
そんな一家の大黒柱の傍に居ながら
何故にカードローン地獄に陥るのか?
玲子の行動も不明点が多い!

そんなダメダメ一家の中、
孤軍奮闘な浩介だけど、
余命わずかな母の、わずかな可能性を求め、
再検査をしてくれる病院を探し出したのは
じつゎ俊平'`,、('∀`) '`,、
何件もの病院を二人で回り、
運命の7日目まであとわずか・・・
そんなある日、
朝の情報番組で流れていた「今日の運勢」のコーナー
キーワードとなる
ラッキーカラーは“黄色”
ラッキーナンバーは“8”
黄色の服着て病院へ向かう俊平についに…!
これらが石井監督らしい
「力づくの狙い」にピタリはまって
このシーンは場内からも感嘆の声があがりました。
'`,、('∀`) '`,、
みんな、石井監督のこういったところに期待して
劇場に足を運んでいるんだという証明みたいでしたよ!

さて、
こんなシーンまで存在する本作ですのでね、
どちらかというと、奇跡がおきやすい状況下で進む物語は、
メルヘンタッチでリアルのほうはあまり力が入っておらず、
記憶が徐々に消えていく過程で、
家族が被る被害のようなモノがまったく描かれていません・・・
「サクラサク」では、下の方の、お漏らしまで描かれていましたから
そんな点でも、中途半端かな~~?って思いますが…??
結果として、
誰も痛い目に遭わず、泣かずに済んでしまう展開も、
やや期待外れに感じる方もいるかもしれませんね。

そんな感じでね、
軽めではありますが、家族の危機に一丸で立ち向かい、
バラバラになりかけていた家族の再生物語、
ドロッドロの悲劇が苦手な方は、
このくらいのところで涙ぐむとよろしいのでゎ?
(●//艸//)=3
決して、面白くないワケではなく、
あくまでライトな感じ!
こう・・・なんというのか、
前後にしがらみのない、爽快なヒットを観たような感じ?
故に手軽に面白い!ヾ((○*´∀`*))ノ゙


(C) 2013「ぼくたちの家族」製作委員会
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2014年5月24日
上映時間:1時間57分
配給:ファントム・フィルム
カラー

~ストーリー~
若菜玲子は、裕福に暮らす友人を羨ましいと思いながらも
家族が仲良く暮らすことを願う主婦。
夫の克明は独立し、会社を興したが借金だらけ、
玲子は、贅沢をしているつもりもないが、カードローンがかなりある…
ある日、
長男・浩介の妻・深雪に赤ん坊が出来たと連絡が入り
大喜びする克明と玲子。
深雪の両親との、お祝いの食事会の席で
深雪の名前を間違う玲子…
極度の物忘れを感じたため、翌日病院に行くと、
医師の口から出た言葉は、
“余命1週間”だった…