藁人形作ってどうすんの!?

矢口史靖 監督作品
「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」観ました!
こう見えて“PIPERS”である私、
矢口作品の中では、
ブッチギリに「スウィングガールズ」なんですが、
コイツは可笑しかった!'`,、('∀`) '`,、
もう、
染谷さんのダメダメチャラ男も凄いんだけど、
序盤、いきなりの、
伊藤英明さんの“手鼻”かむ姿に大爆笑してしまいました!
_| ̄|○∠))バンバン
海猿が山猿へ変わる、歴史的瞬間を目撃しました'`,、('∀`) '`,、
まず、
秘密のベールに包まれた“林業”なる産業…
植樹は知ってたけど、
本作中で、
「我々の仕事は生きているうちには評価されない!」という
超カッコいいセリフがありましてね。
今、
セリで高値がつくこの材木は、
おじいちゃんの代が丁寧に丁寧に木を育ててくれたからなんですね!
つまり、
彼らは孫の代へとよい木を残すため、
今日も山で木の手入れをするワケです!・゜・(ノД`)・゜・。
なんて素敵!

で、
本作はかつての矢口作品に比べ、
努力 = 大成功
がカッチリはまるというより、
結構、神がかった力が働いたりするんですね。
努力よりも運だったり、
想いだったり…
そんな神秘な運びが、自然を相手に働いている人々と重なって、
とても崇高な営みに見えてしまいました。
ただ
こんな事がきっかけで林業を目指してほしくはないかな
(●´艸`)
なんか、猿ロックで鍵師になりたがる者が続出したみたいなノリ…?
とても迷惑。'`,、('∀`) '`,、
今回の矢口監督の
この山と自然と、そこで働く人達へのリスペクトっぷりは
そのスクリーンで確認できると思います。
幽玄なる自然の中で行われる
吹き替え無しの巨木へ登るシーンとか、
そこから見える風景の壮大さとか、
48年に一度という、謎の奇祭のスケールのデカさ、
山の男たちが、一切山へ出入りしないという
山の神が木の数を数える日…
あろうことか、
そんな日に子供が山へ入ってしまい、捜索のために
山に入ると、“神おろし”なる濃霧にみまわれる…
夜でも明るい現代では、
闇も無いので、闇に巣食う者もいなくなってしまいましたが、
ここにはソレが残っている。
そんな
自然の美しさと共に、
その底抜けの恐ろしさ、厳しさがキチンと描かれた良作だと思いますよ!

主人公の勇気が、神隠しにあった子供の捜索中
神おろしで身動き取れなくなった時、
五里霧中の中を、山の神様に手を引かれ、
子供のところまで導かれる…
そして、
勇気の手にはご飯粒が…
以前、
川沿いにポツンを置かれていたお地蔵さんに、
おにぎりを半分あげた時のお礼だとすぐわかる優しいシーン(人´∀`)
暖かくて、
とても素敵なエピソード。
でも、当の本人はまったく気づいてないユルさが可笑しかった!
こんな画が撮れる監督も凄いと思うが、
かなり監督からの要求も高難易度だったと思われますが、
それをこなした役者さんらもたいしたもんです。( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ

正直、
原作者の三浦しをんさんって、
それほど文章が達者な人ではないですから、
映像化したことで、
原作で想像に達しなかった部分を補って十分なんぢゃなかろうか!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
矢口作品の常連役者も
初登場役者も、見事な仕事だと思いますよ!えぇ!
(≧∇≦)/
正直、
あまり好きな女優さんではなかった長澤まさみさんでしたが、
林道を250TRで疾走したり、
ボケ男子にきれいに突っ込んだり、
ちょっと見直しちゃったぜ!'`,、(人´∀`)'`,、

スローライフ、憧れますが、
やはりスクリーンのコッチ側で観ているのがいいかもね(●´艸`)
単純に笑えるエンターティナーな一本ですのでね、
どうか仲良しさんと足を運んでほしいですね!

(C) 2014「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」製作委員会
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2014年5月10日
上映時間:1時間56分
配給:東宝
カラー

~ストーリー~
日々の怠惰な生活のおかげで、
大学受験に失敗し、
高校卒業後の進路も決まっていない平野勇気は、
あるきっかけで、
謎の美女が微笑む表紙の冊子を手にする。
「緑の研修生」とかかれたその冊子は、
1年間の林業研修プログラムへの参加パンフレットだったのだ。
かなりな下心と、軽~~い気持ちで参加することにした勇気。
ローカル線を乗り継ぎ、
上三津鉄道の、とある駅に降り立った勇気…
そこは、
携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎、
それでなくとも命懸けの林業の現場...
さらには狂暴で野生的な先輩・飯田ヨキにしごかれ、
虫や蝮の出現、
これほどまでに過酷な林業の現場に耐え切れず、
ついに逃げ出してしまう勇気。
しかしそこに現れたのは、
例のパンフレットの表紙の美女だった!