学校への旅

パスカル・プリッソン 監督作品
「世界の果ての通学路」観ました!
ただ小学生の登校シーンを撮っただけ…
そう言ってしまえば
なぁ~~~んだ~~ってことになっちゃいますけど、
世界には、
命懸けの登校ってのもあるんですよ・・・
登校シーンにこれほどに感動したのも初めてですって・゜・(ノД`)・゜・。
とにかくね、
彼らは兄弟の仲がいいんですよね~~(∀`从)♡♡♡
困難多き通学路を、
手と手をとって、助け合い、
学校までの道を小さな体で進んでいくのです。

ケニア・サムブル族の11歳の少年ジャクソンは、
野生動物が闊歩するサバンナを、危険動物を避けつつ
片道2時間・15Kmの道を通う
その手には杖代わりの棒切れと
砂地を掘って湧き出た、飲み水をもっている

アルゼンチンはアンデス山脈の
人里離れた牧場の息子である、11歳のカルロスは
パタゴニアの道無き山道を、
愛馬のキベリトに乗り、岩だらけの通学路18km、
1時間30分の道程を通う・・・
妹を気遣い
愛馬を気遣うカルロスは、
もう立派なカウボーイだ。

モロッコのアトラス山脈。
中心部にあるイムリル谷近くの辺境の村に生まれた
ベルベル人のザヒラは12歳。
家族は皆、学校へ通う経験はなく
祖母はモンクにしか行ったことがない
毎週月曜日の朝、
夜明けと共に起床して、友達のジネブやノウラと3人で
22kmの道を4時間かけて歩き続け
全寮制の学校「アスニの万人のための教育」へ向かう。
そして金曜日の夕方、3人の少女は同じ道を歩いて帰宅する。

インド南部のベンガル湾沿いの漁村クルサマンカドゥ。
未熟児で生まれたサミュエルは足に障害があり、歩行が不能。
彼の登校は、2人の弟の協力が無ければ成り立たない。
片道4km・1時間ちょっとの道程を、
手作りのオンボロ車椅子を2人に引いてもらって学校へと向かう。
その道中は、
車椅子のタイヤが外れたり、
兄弟げんかが始まったり・・・

日本で言う、安全な通学路とは危険の度合が違い過ぎてね、
比べ物にならない。
家族も彼らを送り出すとき、
神に加護を求める…
道中に保安員もいなければ、
道すがら出会う大人達だって、
子供になんてかまっていられないんだ!と、
手を貸してくれる者も少ない…
それでも彼らを学校へと突き動かすものは、
“夢”
ただそれだけ…。
彼らの信じて止まない、将来への希望だけなんです。

でもね
彼らの通学路には、
信じられない程の雄大な自然があって、
疑うことない希望がある・・・
都会暮らしの私たちでは手に入れられない何かがあるのです。
道中のトラブルを、自ら解決して進んでいく様には頭が下がる。
ラストにね、
ケニアのジャクソン君が奨学金を受けられて、
着実に、彼の夢であるパイロットへの道を進んでいる
ってテロップが出た時に泣きました。・゜・(ノД`)・゜・。
彼らすべての子供がその手に夢を掴んでほしいです。
たとえそれが、
大きかろうと…
小さかろうと…

(C) 2013 - Winds - Ymagis - Herodiade
英題:ON THE WAY TO SCHOOL
製作年:2012年
製作国:フランス
日本公開:2014年4月12日
上映時間:1時間17分
配給:キノフィルムズ
ビスタサイズ/カラー/5.1ch

彼ら兄妹がわざわざ大きな岩山を越えて行くのは、象の群れを見つけて、避けるため。
ストーリー
ケニアの11歳の少年ジャクソンと妹サロメは、
野生の象やキリンを避けながらサバンナを駆け抜け、
アルゼンチンの11歳の少年カルロスと
その妹ミカイラは雄大なパタゴニア平原を愛馬でひた走る。
12歳の少女ザヒラは、
モロッコのアトラス山脈を臨む山奥の村から寄宿学校へと通い、
インドで暮らす生まれつき足が不自由なサミュエルは、
弟たちに引いてもらって、ボロボロの車いすで登校。
彼らの通学路には危険が山のように存在する…
しかし彼らは、大好きな勉強をするため、
大きな夢への途を、
輝くその瞳でとらえて
危険も顧みず、学校に向け道なき道を進んでいく。