この卵焼きはいつだって最高だ!

飯塚健 監督作品
「大人ドロップ」観ました!
本作は原作も読んでないし、
まったくってくらい知りませんでしたが、
ネットのあらすじを読んでみましたらね、
“大人になるための、
経過として存在する夏の物語”
という、
私の大好物なシチュエーションだったため、
打ち合わせで行った川崎で観てきました!
ところがなんですが、
どうやら、原作も起伏の少ない、
淡々とした流れのようなんですが、
映画もそんな感じでした。
開始1時間は、話がまったく動かない…
それこそ、
一般人の何でもない日常を書いたブログを読んでいるようで、
かなり飽きてきます。
劇場内アチコチで集中力を欠いた観客がいるようで、
劇場内全体が落ち着かない雰囲気だったんですょ。(-.-;)

かくいう私も、
一体、いつまでこの状態が続くのだろうか…?
そんなこと考えだしちゃって、
これゎ口直し必要かも?とかまで思って…
そうこうしていると
ようやく半分過ぎたくらいで冒険らしきものが始まって、
それでも、
その辺りはかなり端折っちゃっててね、
本当に物語に起伏が無い!( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
だってさ、
少年が大人の階段昇る ← この部分削ったら
本作の存在意義そのもの無くなっちゃうんぢゃね?
とか思うんですけど、
どうして杏のところへ行く重要なシーンが
あれほどにアッサリしているのか疑問でしたょ。
道中に、
由と始の心情とかを丁寧に描けたら、
傑作な本だっただろうになぁ~っていう残念感を抱いてしまいました。
そくクセ
杏の身辺は結構深く描いてて、
彼女が主人公なんだろうか?という疑問も…
で、
再度、由が一人で杏の所へ向かうところは少し、時間をかけてね、
話、終わらせないといけないからね…
なんかバランス悪いような…(´;ω;`)
少々、くたびれる流れでしたょ。

そしてね、
どうやら大人になるためには、色んなビタミンが必要なんだよ!
心にも、体にも、的なことが言いたいのだと思うのですが、
その対象として登場するガジェットが何故か、
「肝油ドロップ」なんですが、
エンドクレジット後に
作中のような肝油の摂取方法は真似しちゃダメだよ
みたいなテロップ流れてね…
使い方、失敗してんぢゃね?とか思いました。
選んだ小道具も間違ってるけどね…(--;)(--;)
タイトルの
大人ドロップも、この辺からなんだろうなぁ…(--;)

そして
はたして自分のモヤモヤな気持ちは
杏への恋愛感情なんだろうか?何なんだろうか?
はたまた、
気の合う仲間だと思っていた春への
このモヤモヤな気持ちは、
春への恋愛感情なんだろうか?何なんだろうか?
といった
かなり重要な心の変化も少し単純過ぎて、
苦悩感ゼロ!
狂おしい気持ちには、今の若者は陥らないのか?
と、
共感できない部分が多く存在しまして、
どうも今ひとつノりきれない作品でした。
コチラが切なくならないですよね。
それと、
大人への階段としてありがちな、
美波さん演じる農家の嫁との
年上女性とのエッチシーンなんて
その流れからして無理に入れる必要ないと思う…(--;)
チープと言わざるを得ない!

あと、
あれだけ酷くイヂメられてる始が、ポジティブ過ぎ!
どうせ大人になったら、あの手の人種とゎ付き合わなくなるから、
あと少しの我慢だから!
とか…
この阿呆!
大人になったほうが、
陰湿ないぢめ多いゎ!ヽ(`Д´)ノ
仕事、辞めさせようとするんだぞ!
まぁ、
まだ子供的思考ってことなんでしょうかね?
ただ、
始のキャラ設定がよくわからない。
なんであんなセリフ回しなんだか…?(@_@。
設定上、由と始が対照的過ぎて、
やりとりが疲れるし…(;´Д`)

昼休みの度に、ほぼクラスの人数分のパン買い出しに走らされてるような奴は、クラスの女の子なんて絶対に誘わないと思う。
そんな感じで
この監督の叙情的な部分をまったく読みきれなかった私ですが、
観る人が観ると、
結構、感動しちゃうのかな…?
しかしながら、
劇場鑑賞する必要はないように感じます。
しかしね、
伊豆の方でロケしたみたいなんですが、
ロケ地には行ってみたくなりましたよ!
なんか、
夏とか、カブトムシとかたくさん取れそうな、
かつてのゲームタイトル
「ぼくのなつやすみ」をリアルに感じられそうな、
そんな場所!
いいところです。
また、
風景をはじめとする“画”の切り取り方は上手!
その遠近感とか奥行とか、
遠くの山々や、
いつも通る道の夜の深さとか、
草の匂いとかしてきそうな、夜になるとケロケロ蛙の啼くあぜ道とか、
そんな夏を描けていたとおもいます。
特に、
ひまわりが出るわけでも
陽炎つくるわけでもないけど
確かにスクリーンには夏があった!ヽ(・∀・)ノ

それほど上映館も多くないので
もし、出会ってしまったらどうか足を止めてあげて欲しいですね
ヽ(●´ε`●)ノ
そんな感じ。(´∀`*)ウフフ
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2014年4月4日
上映時間:1時間59分
配給:東宝映像事業部

ストーリー
平凡な高校生・浅井由は、
高校最後の夏休みが迫る中、親友の岡田始から
彼がひそかに思いを寄せている
同級生・入江杏とのデートのセッティングを頼まれた。
杏の親友である野中春も誘い、4人で合同デートの形でOKをもらったが
当日、
ちょっとしたことから由は杏を怒らせてしまう。
仲直りも出来ぬまま、夏休みに入り、
しかも、
杏は、両親の事情により、
学校を辞めて、遠くへと引っ越ししてしまうらしい・・・
また、
春は大人への階段を急ぎのぼって、年上の彼氏との関係に悩む。
そんな周辺に後れをとっているように感じた由。
今、経験すべきことがあるのは理解できるのだが、
不安は由の心にモヤモヤを残す。
様々なことを抱えながら、
由は杏に手紙を出すことを決意した。
数日後、杏から返事が届く・・・
彼女の引っ越しの本当の理由を知った由は
その衝動を抑えきれずに、
始と共に、杏に会うため、
片道200kmの、大人への旅に出発するのであった。