ウラジオストックから戻って、何もかも無くしましたから・・・

田中光敏 監督作品
「サクラサク」観ました!
もとい
さだまさしさんの才能って、
彼の口の悪さとデカい態度に見合った輝きですね~~
「アントキノイノチ」も原作は面白かったし、(映画はムムム・・・)
いい楽曲書くしね~~、
今月、横須賀芸術劇場でコンサートやるんですが、
昨年12月にチケット買おうとしたところ
発売日にどこにも無いの'`,、('∀`) '`,、すげ~~!
さて、
本作は、認知症を身内に持つ者には感慨深いモノがありますよ・・・えぇ・・・
かつての、ベイシティ
にしても、相変わらずカッコいいしね、
本作では、
記憶がある時と、アッチの世界に行っちゃってる時とあるんですが、
表情と動作やたたずまいで切り替える芝居が素晴らしい。
目の表情までも、曇っててね、さすがの一言ですゎ~(∀`从)♡♡♡キャッコイイ!

アッチにいるシーン...戻ってくると全体的にシャッキリするのが凄い!
ある日急に、
過去の記憶との区別がつかなくなって、今も過去も混在しだし、
何故か、水道から漏れ落ちる雫が気になってしかたなくなる。
頭では忘れている折り紙を、無意識に折り始め、
両親のことをしきりに語る・・・
そして・・・
失禁してしまう・・・
そんな義父を毛嫌いする妻。
無関心の娘・・・
口もきかない息子・・・。
一切を顧みないで働き続けた、よくある父親。
その甲斐あって、父は取締役への途が開ける・・・
しかし、
家族はバラバラだ。

父の病気を機に、
家族が、真の家族へと成長する物語。
このポスターを見ていただければわかるように、
この家族は、一家の危機を皆の力で乗り越えます。
取締役会の日、
社内待機し、取締役へと推薦されるのを待つはずだった俊介
しかし、
父が唯一憶えている、両親と暮らした福井県敦賀市の寺、
ウラジオストックで生まれ、
日本に引き上げた時に住んでいたその寺を探す旅へと出るのです。
家族を取り戻すために・・・。
旅を共にするうちに、
家族はまた、一つになっていく・・・
一家が団結した時、
いきなり水道が映り
水漏れが、ピタリと止まる
そんな演出がキレイに決まる作品です。(●´艸`)

この家族にとって
扇の要が、父・俊太郎なんですね!
常に昭子の味方で、
咲子には、忙しい父の代わりに
父親参観に行き、逆上がりをおしえる
そんな俊太郎を大介は大事に想う
誰あろう、
無口な大介がもっとも俊太郎を想い、
記憶に自信を無くした祖父のプライドを慮っていたのです・・・
そのことに気付いた俊介は、
会社も仕事も、何もかも放り投げて家族の時間を大切にします。
やがて見つかる、父の住んでいた寺
春、桜が綺麗に咲く寺...
すでに寿命により、切り倒されていた桜の木だが、
俊太郎の合図で手をつなぎ、
目を瞑れば、そこには桜の花が満開に咲くのです。
家族にだけ見える、満開の桜が・・・。
まぢ、ちょっと泣きそうになった'`,、('∀`) '`,、
父の記憶のピースを組んでいくためのガジェットが効果的だし、
全て揃うまでの流れも、とても受け入れやすい出来です。
藤さんの芝居だけでも十分に楽しめるので、
劇場で観て欲しいなぁ~~(∀`从)♡♡♡

製作年 : 2014年
製作国 : 日本
日本公開 : 2014年4月5日
配 給 : 東映
カラー

ストーリー
妻子を顧みず仕事に打ち込んできた会社員の大崎俊介。
妻・昭子との仲も修復が難しいほどに冷え切っていた。
次第に長男・大介や長女・咲子ともぎくしゃくした関係となり、
一家は崩壊寸前に思えた。
そんな中、同居する父親・俊太郎が認知症になり、
俊介はそれまでバラバラだった家族を取り戻そうとある提案を持ち掛ける……。