天然記念物のテンちゃん

湊かなえ 監督作品
「白ゆき姫殺人事件」観ました!
あらすじ!
長野県諏訪市にある国定公園・しぐれ谷...
人里離れた山中にあるこの場所で、
誰もが認める美人OLが惨殺された。
全身10数箇所をめった刺しにされ、
遺体はその後、火をつけられ丸焼きにされた・・・。

この不可思議な殺人事件・・・
容疑者として、一人の女に疑惑の目が集まる。
彼女の名前は城野美姫。
同期入社した被害者の三木典子とは対照的に、
地味で特徴のないOLだった。
テレビ局でワイドショー番組を制作する冴えないディレクター・赤星雄治は、
友人で典子の部下だった狩野里沙子から、
城野美姫に関する情報のタレ込みを受ける。
これをきっかけに、手にした裏情報をツイッターに流し、
その反応を愉しみだす。
そしてこの事件に興味をしめした赤星は、
美姫の足取りを追いかけはじめる。

美姫の同僚・同級生・家族・故郷の人々。
様々な関係者に話を聴く赤星...
美姫が典子に恋人をとられた・・・
小学生の頃、呪いの儀式を神社で行い、その所為で社を全焼させてしまったこと・・・
そして、被害者が呪いの儀式と同じ方法で殺されていた事実・・・
ついに、オーディエンスたちはこの事件を
“白ゆき姫殺人事件”と名付け
ネットは炎上し、
テレビでも、赤星の取材で作られた報道番組は過熱の一途をたどる・・・
果たして城野美姫は残忍な魔女なのか?
この事件の真相は何処に!?

湊かなえさんと言えば!
「告白」とか「北のカナリアたち」
と・・・
この程度には湊さんファンではあります私です。
'`,、('∀`) '`,、
どちらも良作だったと言えるでしょうね。(∀`从)♡♡♡
でね、
もちろん本作も迷うことなく鑑賞決定です!
しかも、
またまたまた公開初日に行ってきましたょ'`,、('∀`) '`,、
良い子のみんな!
こんな大人になっちゃダメだょ!
しかもレヴューが遅い!
遅すぎる!!'`,、('∀`) '`,、

さて本作、
湊さんらしい物語ですし、
かなり面白かったと思います。
そもそも、
この手の作品は、すぐオチわかっちゃったり、
犯人とかも簡単にわかっちゃう場合多いのですが、
本作での真犯人は(この時点で井上真央ちゃんでゎ無いって言っちゃってるよね(●´艸`) )
私の中では2番目に怪しいと思ってた人物だったので、
まんまと裏かかれた結果となり、
それがまた、面白さに拍車をかけた模様です。
ただ、
私のようにすぐ、裏を読んだり、ひねくれた考えを持っていない
純粋な方でしたら、意外と簡単にわかっちゃうのかもです。
(●//艸//)=3

本作のタイトルである“白ゆき姫殺人事件”ですが、
被害者典子や美姫、里沙子や上司の篠山らが務めている会社の
看板商品が「しらゆき」という石鹸なんですね。
それに加え、
被害者の典子が激美しいってんで、
それらをネット上で、SNSの破壊的拡散で
あれよあれよで情報が世に広まり、
この事件はこうよばれるようになるんですね。
で、
この細かい設定に、キチンと太めの理由がついてきてて、
しらゆき石鹸も、以前の商品と成分変わらず、
ネーミングだけしか変えていないがバカ売れしだしたとかいうくだりとか、
細かいガジェットにも太い物語がキチンと付いてて
実に心地よい観心地なんですよ。

この事件はそもそも、
ネットという虚空の世界を上手く利用し、
何万もの芯の無い者を手玉に取って操り、
ネット時代にこそ起こりうる勘違いの上に成り立つ事件だったのですね!
やり方さえ憶えれば、情報操作で人一人の人生なんて、
簡単にブチ壊せてしまう現代って怖いよね(●´艸`)
ちょっとどこまで言っていいのかわかりませんが、
このパズルのピースが絶妙でしてね、
無理なく収まるその形がとても好感なんです。
各登場人物の、
それぞれの視点から語られていく謎解きも
結構好みな感じでしてね。
私的には飽きることなく観入っちゃいましたょ
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
とにかく、
現代の手軽に扱えるメディアが引き起こす
情報の不安定さが恐ろしいと感じる物語ですね。
炎上って状況ゎ、こんな感じなんすかね?(-.-;)(-.-;)

本作での情報操作は、
大半の方が見ず知らずな筈の美姫という女性の
一度間違った方向へ流れ出した印象性の、その転換の難しさ
それ故に、
登場キャラクターそれぞれが立ってないと
物語自体が成り立たなくなっちゃうんですよ。
ワンシーンしかでない、インタビューに応える人たちも、
それぞれ個性があったりして、
丁寧な本だなぁ~~って感じると思います。

原作とかも、このクオリティーなんでしょうね~~
実写化が難しいとか言われてましたからね!
なんともカンコ悪い綾野剛さんも観られますし、
いい感じで楽しめる一本ですよ!
気軽に行ってみちゃってほしいっす!

