長所が“寡黙” 、短所は“無口” | 真夜中のキャプチュード

長所が“寡黙” 、短所は“無口”














燦燦













外山文治 監督作品


「燦燦」観ました!








あらすじ!





鶴本たゑ・・・

77歳...

淡々と過ぎていく人生の花道を、

燦燦と輝かせていただけるお相手を探しております・・・。






10年におよぶ介護の末、

最愛の夫を亡くし、それからずっと独り暮らし。

離れて住む息子たちは、なかなか会いに来てはくれない。

日課といえば、老人クラブ「燦燦会」に顔を出すこと。

だが、

腹を割って話せる友人はいるのだが、

会で行われる、年寄じみた活動に馴染めず、

会から足が遠のいてしまう今日この頃。

淡々と過ぎゆく日々の中で、たゑは思う。





「人生の花道を輝かせるパートナーと出会いたい!」 

そんな時、

結婚相談所のショーウィンドーに飾られたウェディングドレスに、惹きつけられ、

人生のラストパートナーを求めて、たゑの“婚活”が始まった!

結婚相談所「HAPPYEND」の若い女性担当者・橘は、

当初、たゑの入会に、

“おばあちゃんの婚活 ”を持て余すのだが、

「毎日がスタートライン」がモットーのたゑの明るさに惹かれて

次第に強力なサポーターとなっていく。

そしてある日、

とうとう能勢雄一郎という、気の合う相手が目の前に現れるのだが…
















































日本の映画ファンってのはさ、

どうもこういった作品を嫌う傾向にあるけど、

何故にこんな面白い作品を観に行こうとしないのか疑問ですよ!
                      (-.-;)(-.-;)

派手なアメリカ映画にしか興味わかないなんてさ

もう、

シネマリテラシーの欠如としか言えませんよ
                (。◕ˇε ˇ◕ฺ。)プンプン!

そんな理由で、

上映館や、上映スケジュールが減るという現象は

  嘆かわしい限り!


愚かなり!ルパン!
  




で、

本作は77歳のお婆ちゃんが主人公の恋愛ドラマです!
                 ヾ((○*´∀`*))ノ゙

お年寄りが主人公ですのでね、

人生のクライマックスを有終の美で飾ろうと、

そして、

愛する者が先立つ悲しみ苦しみ悔しさ、

それをバネに、

まだまだスタートを切ろうとする、

   人生に対し、他人に対し真摯な思考。

当然、見え隠れする“死”と向き合う姿勢。

それらを

とても愛らしい芝居で魅せていく、

    主人公たゑを演じる吉行和子さん!

この吉行さんが、ホント可愛らしいわけでね、

老人あるあるの小ボケがまた、

気の利いた形で散りばめられてて、

コメディーとしても上質なんですね!

「心がキュッと締め付けられるような想いが足りない」って言うと、

「え?不整脈?」と返ってくる年寄りギャグは笑えますね。
                    '`,、('∀`) '`,、

また、

相談所職員の橘が、

「たゑさんの好きな男性のタイプは?」の問いに、

「ジョニー・デップ!」という返しは大笑いでした。
              '`,、('∀`) '`,、





オープニングで、

宝田明さん、山本學さんの名前を発見するや、

あ~・・・

この三人で三角関係だな・・・って、

あからさまに想像出来ちゃうストレートな物語ですが、'`,、('∀`) '`,、

さらには、

ラストも読めてしまう、なんとも素直な(笑 ストーリー展開に、

ホント、

心も温まるってもんです。'`,、('∀`) '`,、

そして、

全編に散りばめられた、

平均年齢74.5歳の劇団“さいたまゴールド・シアター”の面々がまた、

とても元気に楽しく芝居を展開して、

元気をもらえる一本ですね!





山本學さん演じる、能勢雄一郎とたゑのデートもほのぼのしてしまいます。

若い頃、

門限を破ってでも観に行った、東京タワーを観に行きましょう!と、

能勢の車でドライブし、

東京タワーが見えてきたところで車が故障・・・

「人間も車も年取るとポンコツになって困りますな」

と、

あと少しのところで解散するんですが、

たゑは、コンビニおにぎりを抱え、

能勢の所へと戻ってきます。

そして車中で、遠く東京タワーを観ながら、

おにぎりでのディナー・・・

飾らない、素敵なデートでしたね~~'`,、('∀`) '`,、

能勢曰く

「こういうのもイイですなぁ」ってね!

東京タワーのライトアップが消灯すると、

「消えた!

    ・・・知らなかったなぁ・・・ 」というセリフ。





たゑと同じ年齢の能勢は、

妻が認知症になるまで、

仕事仕事で家庭を顧みることのない人でした・・・

しかし、

いざ介護となると、

能勢の限界をはるかに越えてしまう苦労。

しかし、

決して施設へと送りこもうとせず、

手元に置いておきたい、後悔というわがままに苦しむのです。

そんな人生を送ってきた能勢は、

東京タワーのライトが、夜中に消えることすら知らなかったのですね。

一人きりになって、

もう一度スタートラインに立った男は、

またまた、知らずに他人を傷つけてしまうことも知らず、

たゑとの時間を愉しんでしまう。




切ないですなぁ~・゜・(ノД`)・゜・。





後戻り出来なくなる前にと、

急に別れを告げる能勢・・・

戸籍上は独身でも、

今も妻への気持ちが変わらない能勢への

たゑの最期の言葉は、

「私には羨ましいとさえ思える」というものでした・・・。

たゑも同じように長く介護生活を送っていましたが、

たゑは、

夫の延命治療を断る決断をした過去があります。

夫からの解放を選んでしまったんですね・・・・゜・(ノД`)・゜・。


能勢とは正反対の後悔の途を選んだたゑには、

能勢の苦しみは羨ましかったのです。





誰しもが必ずや向かい合う老い

そして死・・・

それらを希望に変えてくれそうな一本です。

急いで劇場へと走ってくださいね!

なにせ、

昨年11月公開ですのでね!

私も気にはなってましたが、出会えなくてね~~

先日、偶然都内で出会えて、

喜び勇んで観てきましたよ!

   こちらは後悔なしです!ヾ((○*´∀`*))ノ゙

どうかご覧くださいな!































普通です。