あんな年寄りじゃ、鉄砲の弾に当たらなくても先が知れてるわ。 | 真夜中のキャプチュード

あんな年寄りじゃ、鉄砲の弾に当たらなくても先が知れてるわ。












小さいおうち













山田洋次 監督作品


「小さいおうち」観ました!








あらすじ!





昭和の初め。

山形から東京へ奉公に出た布宮タキは、

小説家の屋敷に1年ほど仕えた後、東京郊外の平井家に奉公することになる。

赤い三角屋根の小さいけれどモダンな家には、

玩具会社に勤める雅樹と妻の時子、

    まだ幼い一人息子の恭一が暮らしていた。

若く美しくお洒落な時子は、気さくで優しく、

実直なタキも、時子に尽くすことが何よりも幸せだった。

恭一が小児麻痺で倒れた時も、

時子に代わり、毎日背負って日本橋の病院へ通った。





そんなある新年、

正月の準備が整った平井家に雅樹の会社の社長と社員たちが集まり、

日中戦争や、アメリカのこと、金儲けの話で盛り上がる。

ところが、その中に一人だけ話の輪に入れない男がいた。

デザイン部門の新入社員、板倉正治だ。

いつも小さなスケッチブックに写生をしている板倉。

かねてから憧れていた赤い屋根の家に入れたため、

雅樹の許可を得て、家の中を散策させてもらっている途中、

恭一の部屋で時子や、恭一をマッサージするタキと顔を合わせる。

時子らと思わぬ形で話が出来ると、

それ以来、気さくに家に遊びに来てはレコードを聴いたり

時子と楽しそうに話をしていった。





ある嵐の夜、

台風で列車が動かず、

雅樹が藤沢出張から戻れなくなった旨を伝えに、

大雨の中、平井家を訪れた板倉は、

そのまま泊まることに。

これを機に、

時子と板倉は急接近する・・・

時子と板倉は以後、

ちょくちょく密会するようになるが、

平井家に出入りする酒屋の主人が、

板倉の下宿先の主人の囲碁仲間だったため、

二人の噂が広がり始める・・・

しかし、時代は戦争へと突き進み、

やがて板倉にも召集令状が届く・・・

出発を明後日に控え、

時子は意を決し、板倉に会いに出かけようとするも、

タキが機転を利かし、手紙を書かけば自分が届けるので、

板倉を家に呼ぶようにと提案する・・・。
















































山田洋次監督ってことで、迷わず鑑賞!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

諸々、とても良かったですょ!ヽ(・∀・)ノ

期待通りでしたっ!

鑑賞後、

なるほど…小さいおうちという

決して小さくゎないおうちに住んでる登場人物たちが、

なにゆえ、小さいおうちと称するのか?

なんとなくわかった気がしましたょ!(^-^)/


彼女たちにとって

彼女らが抱え込んだ、この秘密っていうのは、

この素敵な、モダンな家をもってしても、

収まりきれないほどの

大きな事件であったってことでしょうか?


それとも、

この時代に沿った、

慎ましやかに暮らす家族の象徴として称したことなのか?

どちらにせよ、

素敵なセンスのタイトルだと思いましたよ。





もちろん、

どの役者もとても上手く、

現代に登場する老人のタキと、

回想の中の若き日のタキ、

その存在感は抜群でしてね、

どちらの時代を描く際も、

あくまでタキの視点で物語が進み、

焦点がブレずに、

最後までキッチリとタキが引っ張る形の演出は素晴らしいですね!

なのでね

136分という上映時間が非常に短く感じましたよ!





しかしね、

物語にどっぷりと浸かってる時はいいんだけどね、

我に返ると、

時代的な重みはあっても、

単に不倫の話でね、

家に入りきれない程の問題でもないようなね
              '`,、('∀`) '`,、

不倫とかって下世話な言い方をしたね、

所謂“危険な情事”ってのを

山田洋次監督が描くと、

なんだか丸みを帯びた

ソフトな手触りに変わるんだから

やっぱ凄ぇ~~~って思うわけですよ!
           ヾ((○*´∀`*))ノ゙



いくら童顔とはいえ、そろそろ若者役キツくね?吉岡さん・・・

ちょっと物語の終盤に、

まぁ、

板倉が召集令状受け取ったところからの

開戦の、東京大空襲に流れて、

赤いお屋根のモダンなおうちの最後みたいのを描くんですが、

爆弾落とされて破壊されるシーン…

いらなかったなぁ…(-.-;)

円谷のミニチュアっぽい家に

焼夷弾が投下されて燃えていく…



いらないなぁ…
↑ちょっと声を大にして言ってみた。


ちょっと、いきなりチープな感じの画面になっちゃってね、

その手前と後に、

終わりどころが何箇所もあったんですが、

その全てを通過してのラストは、やや重かったかもしれません。





しかし、

現代パートから始まった本作ですので、

やはり、そちらで落とすしかなかったのでしょうね。

ラスト、

年をとった恭一役で、

米倉斉加年さんが出てきたのには軽く驚きましたが、

ここまでキッチリと描いてこその山田監督なんでしょうね・・・

蛇足とか言わないように気をつけよっと!
              '`,、('∀`) '`,、




さて

ミステリー?色を織り込んだ、

新しい感じの人間ドラマ。

ラストは簡単に予測出来てしまいましたが、

わかっていながらでも楽しめる、

私にはかなり好みに合っている

安心感ある一本だと言えます!

相変わらずお忙しい、久石譲さんの楽曲も素敵。

お時間ある時にでも、

是非足を運んでいただきたい。











































普通です。