少なくとも…今では無い!

山下敦弘 監督作品
「もらとりあむタマ子」観ました!
あらすじ!
山梨の、「甲府スポーツ店」の次女・坂井タマ子、23歳。
東京の大学を出て現在、無職。
父がひとりで暮らす実家で、家事を手伝うこともなく、
就職活動をすることもなく、
ただ食べて、寝て、マンガを読む怠惰な生活を送っている。
テレビを見れば「ダメだな、日本は」とか
高校球児を見ては「クソ暑いのに野球なんてよくやるよ」と悪態をつき、
近所の中学生には「あの人、友だちいないから……」と同情される…
いったい何に逆ギレしているのかよくわからないぐうたら娘。

秋~冬~春から夏へ…
こうしているうちに、移りゆく季節…
タマ子の気持ちにも変化が起こり、
履歴書を書き、父・善次に
面接用の服が欲しい…と言い出す。
善次も、たとへどんなことでも、
タマ子が何かをしようとすることが嬉しいのだ。
そんな中、
善次に再婚話が持ち上がる。
必要以上に動揺するタマ子は、
相手の女性の事を知ろうと、
彼女が営むアクセサリー教室へと潜入する。
はたして、
自らを肯定してばかりの"口だけ番長"タマ子の明日はどっちだ!?

『リンダ リンダ リンダ』
『マイ・バック・ページ』の山下敦弘監督×向井康介脚本コンビの新作です!
さらには、
あの芥川賞作品の映画化『苦役列車』で
桜井康子役での出演からの再登板の前田敦子さん主演。
かの
日本一有名なアイドルグループのセンターを務めていた
ガチアイドルの前田さんの、
この新しい役どころは実に笑えて愛せるキャラでしたょ!
(●´艸`)
はたして、錯覚なのか?真実なのか?
タマ子の、そのダメっぷり…
“自分か?”とか思うわ!_| ̄|○∠))バンバン

ひとり暮らすお父さんの
かなり高い家事能力にあぐらかいて、
まったくもって動かないタマ子は笑いますね
'`,、('∀`) '`,、
人生、うまく運ばない時もあるでしょうが、
あそこまで開き直れば言うことないっすね!
'`,、('∀`) '`,、
でね、正直、
お父さんの作る食事が皆、凝ってましてね~~
全編通して食事シーンが多いのですが、
男やもめとは思えない、
手を抜かない食事は凄いっすね!
あんな家政婦がいりゃ~~
なにもせずとも、暮らしていけるゎ…
実家にパラサイトしちゃえば'`,、('∀`) '`,、

特にね、
大晦日、年越し蕎麦を作るキッチンのお父さんシーン。
昆布からダシとってるんですよ!
沸騰して昆布を取り出し、
そこへ鰹節をドカッって入れてね…
市販の蕎麦汁使わないのか!?Σ(゚□゚;)ってね!
かなりのテクニシャン!お父さんブラボー!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
一人暮らしで培ったスキルが高けぇ~~~こと!
_| ̄|○∠))バンバン
それを、
当たり前のように貪り食うタマ子!
コイツゎクズだなぁ…'`,、('∀`) '`,、

しかもね、
店番一つ、満足に出来ないんですよ!(T^T)
タマ子のやろう!
たまたま、スニーカーを注文したお客さんである
近所の中学生の仁を舎弟代わりに使うも、
仁から見れば、タマ子は
“友達もいない可哀想な人”なわけです(つд⊂)
この二人のおもしろシーンは、
タマ子は、善次の再婚相手を、仁に調査させようと、
仁の帰りを待ち伏せしているのですが、
彼女と共に、学校から帰ってきた仁に、
「僕も恋に部活に忙しいんだよね~」と言われてしまうシーン!
'`,、('∀`) '`,、

「僕も、恋に部活に忙しいんだけど~~?」この表情たまらん!_| ̄|○∠))バンバン

プライドだきゃ~高いタマ子は、思わず張り倒す!
このワンシーン、
館内どよめきと爆笑でしたね~~
センスいい笑いだよなぁ~~監督!
結局はソコ!
山下敦弘×向井康介×前田敦子×星野源の相乗効果!
かなり相性のいい組み合わせですよね~~!
オルフェーブルの血統ぐらい、理に適ってる感じ!
(=´∀`)人(´∀`=)イヤン♥
なのでね、
ラストも、なんだかうまいこと解決しないんですが、
星野源さんの「季節」で押し切られちゃうんですね。
いや…
あれで完結してるんでしょうね~~
ヾ((○*´∀`*))ノ゙

とにかく、この世の全てが気に入らないタマ子は、
父親とも、シックリこない関係でしてね、
善次も、こんな我が子が歯がゆいのでしょう、
当たらず触らずの距離を取りながらも結構
干渉しちゃったりしてね、
上手く回っていかないわけなんですが、
それでもね、
善次はタマ子が目覚めるのを、大きな愛で見守り、
一方のタマ子も、
現実として、父にイイ人が出来ちゃうと、
気になってたまらず、
はたして父にとって、本当に良い相手なのか
探りに行っちゃうという愛情を見せるワケでしてね、
この二人の関係、
実は素敵だったりするんですね。
確実にそこには愛があってね…(●´艸`)

お父さんもね、
実際には彼女と一緒になる気なんてないんですけど、
ただ、やはり淋しいのでしょうね?
お話するだけで、楽しいんですよね。
だから、時々会っちゃうんですよ。
そこいらが上手に描かれていましたね~~
(∀`从)♡♡♡
いろいろ言ったってね、
娘が一番なんですよぉぉぉ…・゜・(ノД`)・゜・。

さてさて、
そんな、ほんのりと暖かい本作、
お正月とか、いかがです?(●´艸`)
年の初めに、
暖かく、そして笑っちゃってくださいな~
ぜひぜひ!

前田さん、彼女はバカぢゃない!キチンと役者だった!