ソコトラの南

ポール・グリーングラス 監督作品
「キャプテン・フィリップス」観ました!
あらすじ!
2009年4月。
アメリカ...バーモント州アンダーヒルで家族と暮らすリチャード・フィリップス。
今日も妻に送られ、
コンテナ貨物船マースク・アラバマ号で、
援助物資5000トン以上の食糧を積みアデン湾から、
ケニア・モンバサへと向かう航海へと出発しようとしていた。
いつものごとく妻と別れ、
沖合に出るとすぐ、
フィリップス船長と20人の乗組員は、
海賊対策の訓練を行ったのだが、
ソマリア沖に入った時、事態は思わぬ方向へ暗転する。
訓練のはずだったが、
2艘のボートに乗る武装集団が
アラバマ号を追うように、急接近してきていた。
こうして訓練は、予想外の本番へと変わってしまった。

非武装船であるアラバマ号は、
一度は、フィリップスの的確な対処と、
放水、巧みな操船によって追い払ったものの、
翌日には再度、
同じ者たちに攻撃され、
抵抗も虚しく、船は占拠されてしまった。
フィリップスは乗組員を救う為、身代わりとなり、
海賊の人質として、救命艇で海賊もろとも船を離れる事態になる。
命の危険と闘う極限状態にも
務めて冷静に対処するフィリップス。
ソマリア海賊たちとの駆け引きが続く中、
やがて、国家の威信を賭け、米海軍が救出作戦を展開し、
ミサイル駆逐艦・ベインブリッジが現場に到着、
海軍特殊部隊ネイビー・シールズの到着を待つこととなる。
人質救出か?
それとも海賊共々殲滅か?
生死を懸けた緊迫の4日間、彼を支えるものは
「生きて、愛する家族のもとへ還る」という願いだけだった。

長いこと公開を心待ちしておりましたので、
またまた公開初日に前売り持って、行って参りました。
'`,、('∀`) '`,、
公開前の期待度…★★★★★
実際に鑑賞して…★★★
ドキドキ度…★★★
って感じでしたかね?
そこはそれ、
実際の事件を元に書かれてますのでね。
こう、
スーパーヒーローってのは存在しなかったりするんですが、
それでも、
マシンガンを持つ海賊やら、
シールズがスナイパーライフルで狙っている中、
キャプテンの、
その勇敢なる行動には感動を覚えますね~~
また、
トム・ハンクスがいい味だしてましてね~~
CM段階で、絶体当たりだとか思ってましたよ。
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
あんなキャプテンの下で働きたいものですね~~

でね、
そのストーリー性ももちろん面白かったのですが、
私的には、
対海賊に、ベインブリッジが登場したのに感動してしまいましたょ
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
まぁ、
ご存じの方もいらっしゃいますでしょうが、
横須賀には、ベインブリッジと同型艦の
アーレイ・バーク級のミサイル駆逐艦が7艇配備されてましてね、
何事もないと、
だいたい1~2艇は手が届きそうな位置に停泊してるんですよ。
(11月はカーティス・ウィルバーがよく停まってました。)
もう、そこに食い付いちゃいましたよね~~やっぱり…
半島人としてゎ…┐('~`;)┌
ファイバーグラス製救命ボート VS イージス艦って構図がもう、
一方的すぎて大好き!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
私、
ゲームとかでも最強に育て上げてから、
一番弱いステージで大暴れとかしますよ。
'`,、('∀`) '`,、
圧倒的な力の差を見せつけるのが好き!?
もしくは
弱い者いじめ好き?'`,、('∀`) '`,、

でね、
ラストは4人組のソマリア海賊のリーダーを拘束し、
残りの3人は救命ボート内で射殺という展開なんですが、
実際もこれが行われたとしたら、
米海軍シールズの狙撃能力の高さヤバす!!
揺れる船の小さな窓から、
見え隠れしているターゲット3人を
別々の狙撃手が同時に命中させるなんて神業以外の何者でもないですね。
しかも、チャンスは一度きりの一瞬のみ!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙
プロフェッショナルッ!
狙撃実行の事前に、食糧と水を配給して、
フィリップスは、その前に尿意をもよおしたと言って、
立ちションするふりして、海飛び込んで逃げようとしてね、
米軍は確認出来なかったので、何も助けてくれなかったんだけど、
これチャンスとばかりに
誤射しないよう、
フィリップスに派手なTシャツを差し入れ、
“これを着れば元気がでます!”とか
今まで座ってた15番シートに座っててください!とか
結構、狙撃準備中だとバレバレな声かけしてね、'`,、('∀`) '`,、
実際、
海賊の中で一番キレてた、ノール・ナジェが
なぁ~~~んとなく、薄々感づいててね。
わざとらしい芝居でヒヤヒヤしましたよ_| ̄|○∠))バンバン
しかしそれも、
狙撃手のポテンシャルの高さでカヴァー!
見事作戦をやってのけるわけです!
ヾ((○*´∀`*))ノ゙ バンザァ~~ィ

しかし、
ここで一つ考えねばならないのが、
これは、勧善懲悪の物語ではないということなんですね。
つまり、
アメリカという正義が、ソマリア海賊という悪を退治する話ではない!
と、いうことなんです。
今回、
マースク・アラバマ号を、
これもたまたま襲ったアブディワリ・ムセの背景には、
貧しい国で、
原始的な漁では、魚が獲れなくなった漁師が、
権力者である“ボス”の存在から
たぶん上納金的なモンを取られてて
先進国が奪っていった海の資源を
返してもらう意味が強くあったんだと思うのですね。
冒頭で、
海賊行為を行うにあたって、
村の連中からムセがメンバーを選ぶのですが、
皆、こぞって参加したいと手を挙げるわけです。
彼らにとっては、海賊行為こそが生きるための仕事そのものなんですね。
そして、
メンバーとして参加したアダン・ビラルは
フィリップスが「君は16か?17か?まだ子供じゃないか!降伏するんだ!」
と、説得する場面もあるように、
16、7の子供に平気で銃器を与える、
悪い大人がいるんですよね…(-.-;)(-.-;)
そんな大人の犠牲者となっているのがアダンなのですね…

ムセの痩せ細った体躯と、
黒い肌に、野心が強く現れているギラついた瞳
いかにも悪役な感じで描かれたキャラですが、
彼ら海賊グループは、
襲ったこの船が、アメリカ船であるとわかると大喜びしてね、
これってきっと、
俺らの海から魚を奪っていったアメリカに仕返しするチャンスであって、
異様にドルを欲しがったりしてね。
ムセは劇中、
「アメリカへ行き、ニューヨークへ住んで車を買うんだ」と
夢とも思える言葉を吐くんですよ。
それも、
進退窮まる、ギリギリの状態の時にね…
フィリップスが救出されて、動転して、
思考が定まらないラストシーンも切ないのですが、
私は、
このムセの夢を語るシーンにジーンときてしまいました。

何かほかに解決方法は無いもんでしょうかね?
ムセたちは、アメリカの援助物資を決して喜ばないし…
しっかし、
このムセを演じたバーカッド・アブディって
オーディションで選ばれた、本作デビューの一般の人らしいですな!
その凄まじい芝居、トムとがっぷり四つだったのがスゲ~~んだけど
(∀`从)♡♡♡

原作には、
家族とのことも細かく描かれているらしいのですが、
本作は、
海猿風に、ラストに家族と再会して
暑苦しい歓喜をうんでしまうという
そんな安っぽさを排除したエンディングが実に好感度高かった。
あ…
私的には、海猿2の
「お前にチェックイン」のセリフが
映画史上最悪のラストシーンであり、
最低のセリフであると思ってます。┐('~`;)┌

とまぁ、
ネタばらししながらザッと語ったけど、
ご自身の目で確認して欲しい一本ですかね~~(∀`从)♡♡♡
どうか足を運んでくださいな。
